29坪台の狭小地で、建物に厳しい高さ制限がある土地での家づくりに取り組んだTさん。同社からは、高さ制限いっぱいまでを使った3階建てを提案されたそう。「29坪台の敷地を考えると、3階建てがベスト。ただ、他社からは建物に高さが必要になるとのことで、土地条件的に厳しいと言われていました。半ば諦めていた時に同社と出会って、3階建てが可能なプラン提案を受けたことで胸が高鳴りました」。まず同社が着目したのは天井高。高さ制限がある分、一般的な3階建てを考えると天井高が足… 続きを読む
29坪台の狭小地で、建物に厳しい高さ制限がある土地での家づくりに取り組んだTさん。同社からは、高さ制限いっぱいまでを使った3階建てを提案されたそう。「29坪台の敷地を考えると、3階建てがベスト。ただ、他社からは建物に高さが必要になるとのことで、土地条件的に厳しいと言われていました。半ば諦めていた時に同社と出会って、3階建てが可能なプラン提案を受けたことで胸が高鳴りました」。まず同社が着目したのは天井高。高さ制限がある分、一般的な3階建てを考えると天井高が足りなくなる。そこで、天井板を省くことで不足分を確保。さらに、天井板を無くすことで見える梁を白に塗ることで、窮屈さを感じさせず、なおかつお洒落な空間に様変わりさせるアイデアを採用した。また、木造3階建てで必要となる耐震柱や壁を利用して、リビングとキッチンの間に仕切り壁を設計。その壁をキッチンカウンター兼収納棚としたり、リビング壁一面に吊戸棚を造作するなど、開放感と機能性が共存する空間を生み出した。「私たちが幸運だったのは、立地を活かした家づくりに強い同社に出会った事。昼夜問わず、設計士さんと土地条件をどう克服するかを話し合ったり、アイデアが浮かべば実際に試したり。まさに二人三脚で取り組んだ、知恵と工夫と情熱が詰まった家になりました」。
子育て環境が変わらない場所で、家を建てたいと考えていたTさん。当時の住まいから程近い場所で、今の土地を見つけたそう。「立地を優先していた私たちにとって、見つけた土地はまさに理想的でした。気がかりだったのは、29坪台で建物に厳しい高さ制限がある土地という点。家が建つのかも分からない状況だったので、まずは建築会社に相談しました」。数社へ声を掛けたものの前向きな回答は得られず、半ば家づくりを諦めかけていた頃にアールギャラリーと出会ったそうだ。「この土地であれば建… 続きを読む
子育て環境が変わらない場所で、家を建てたいと考えていたTさん。当時の住まいから程近い場所で、今の土地を見つけたそう。「立地を優先していた私たちにとって、見つけた土地はまさに理想的でした。気がかりだったのは、29坪台で建物に厳しい高さ制限がある土地という点。家が建つのかも分からない状況だったので、まずは建築会社に相談しました」。数社へ声を掛けたものの前向きな回答は得られず、半ば家づくりを諦めかけていた頃にアールギャラリーと出会ったそうだ。「この土地であれば建てたい家が建てられる、という担当者の話に驚きました。土地条件の解決策を通り越して、理想の家が叶うなんて考えてもみませんでしたから。担当者からは、土地を活かした家づくりに強みのある建築会社として、私たち以上の難条件をたくさん経験しているとの説明を受けた上で、設計士同席でのプラン相談の機会を設けてくれたことで同社への信頼感が生まれました」。家を建てておしまい、という営業感覚のアプローチではなく、厳しい土地条件に対して「このプランであれば、むしろこの場所で建てたい」と思える明確なプラン提示から始まった家づくり。信頼関係をしっかりと築いてからスタートした取り組みは、まさに同社の家づくりの醍醐味が表れているといえそうだ。
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 延床面積 | 79.91m2 （24.1坪） |
| 敷地面積 | 99.09m2 （29.9坪） |
| 工法 | 木造軸組 |
| 本体価格 | 1,500万円～1,999万円 |
| 竣工年月 | 2016年6月 |
| 店舗名 | DESIGN GALLERY 栄 |
| 住所 | 愛知県名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル18階 |
| 問い合わせ | |
| ホームページ | この会社のホームページへ |
敷地面積29坪台の狭小地で、なおかつ建物の高さ制限の厳しい土地条件がネックだった家づくり。天井高を抑えた3階建てにすることで居住空間を確保しつつ、窮屈さを感じさせない設計を随所に施している。ナチュラルな外観にスクエアの窓を組み合わせるなど、機能性だけではなくデザインセンスの良さも感じる
リビングには、外の緑景を一枚の絵に切り取ったように楽しめるワイドなFIX窓を配置。限られた敷地の中で、いかにゆとりを持って暮らせるか。空間設計の工夫などの物理的な手法もさることながら、毎日の生活に自然の緑を取りこむといった、心のゆとり面もプランに反映させている
天井高を確保するために、天井板を省いた2階リビング。建築家のアイデアで梁を白く塗ることで窮屈さを感じさせず、なおかつお洒落なカフェのようなセンスのある空間に仕上がっている
キッチンとリビングの間に仕切り壁を設計。キッチン側には家電の収納棚と冷蔵庫置場を、リビング側には収納棚2カ所を設計。さらに、壁の一部に空洞を設けることでキッチンカウンターとしての役割を持たせている
階段側からの豊かな採光をリビングへと通すために設計した、ワイドなFIX窓。明るさをもたらす機能性だけではなく、窓枠を天然木で造作するなどデザイン性の高さも垣間見られる。この窓があるだけで、ナチュラルな空間が一層引き立って見える
キッチンには、無垢床の質感にあわせて吊戸棚を造作。小窓の窓枠も天然木で造作するこだわり。限られた空間で機能性を追い求めるだけではなく、細やかで建築家のデザインセンス光る家づくりがなされている
階段に面した部分にもワイドなFIX窓を配置。「Tさん邸でしか使っていない窓が多い」とは担当者談。階段手すりもホワイトオークの天然木で造作したもの。シンプルながらお洒落な空間の中で、爽やかな陽光と鮮やかな緑景を目にすれば、朝の眠たい気分も晴れそうだ
3階から2階に繋がる階段の先には、FIX窓を設置。ガラス窓の枠は天然木を用いてオリジナルで造作。さらに、階段の側壁には、遊びや健康のためのツールとして使えるアイアンのタラップを設置。閉鎖的な空間になりがちな階段が、憩いの場になっている
シースルー階段やガラス壁など、建物のあらゆるところに「空間の抜け」を設けることで、29坪台の敷地でも窮屈さを感じさせない空間設計を実現している
勾配天井にあわせて造作した室内扉。自由度が高く、遊び心のある同社の家づくりが、多くの支持を集めている
浴室のサイズを抑えた分を、洗面台横のリネン庫に還元。「本当に広いお風呂が欲しいのか。限られた空間だからこそ、その必要性からとことん吟味しました。狭さを感じないぎりぎりのサイズに抑えて、その分を収納スペースに充てると空間がすっきりします。広さを感じるのは浴室じゃなくて、他の要素で良いという方向性を定められた家づくりに満足しています」
玄関と廊下との段差を少なくするための式台を造作。壁に造ったニッチとあわせて、狭小地ながらもデザインや間取りにこだわった施主のセンスの良さが表れている。「この家どこで造ったの？」と思わず聞いてしまいたくなる素敵な空間だ
「家具を置かない空間」をテーマに、リビングの空間設計を計画。その一案として、リビングの壁一面にリビング収納を造作している。シンプルで清々しい空間という肌感覚と、狭小地でも開放感のある空間という両面を叶えている
建物の構造上必要となる耐震柱や壁を利用して、LDKに仕切り壁を設置。この壁の厚みを利用して収納スペースを確保し、スムーズな家事動線まで実現している。まさに「壁」が広く暮らすためのヒントになっている
29坪台で高さ制限のある土地条件を克服するための家づくりを考えていたTさん。同社が目指したのは、延床24坪ながらも設計の工夫を凝らし、通風採光にこだわった広々とした理想空間を作り出すこと。「課題の解決というテーマを通り越して、理想の家づくりを目指す。そんな同社の姿勢が本当に頼もしく感じました」
