閑静な住宅地にアースカラーの外壁が溶け込んで優しい空気感を漂わせるI邸。家づくりに際して、施主には譲れない要望があったという。第一は、自然素材を使ったナチュラルな住まいであること。第二は、光と風を上手く取り入れた心地いい設計とすること。そして第三は、家族の気配を常に感じながら暮らせる開放感いっぱいの空間とすることだ。家事動線や収納などに配慮した機能的な間取りにすることも大切なポイントになった。そうした要望のすべてをことごとく満たしながら、期待以上の形を実現… 続きを読む
閑静な住宅地にアースカラーの外壁が溶け込んで優しい空気感を漂わせるI邸。家づくりに際して、施主には譲れない要望があったという。第一は、自然素材を使ったナチュラルな住まいであること。第二は、光と風を上手く取り入れた心地いい設計とすること。そして第三は、家族の気配を常に感じながら暮らせる開放感いっぱいの空間とすることだ。家事動線や収納などに配慮した機能的な間取りにすることも大切なポイントになった。そうした要望のすべてをことごとく満たしながら、期待以上の形を実現したのが優建築工房だった。「当初、1階にLDKをもってきて、南側に大きな開口を設けることを考えていましたが、『角地であり、周囲からの視線があるので、結局はカーテンを閉じたままの暮らしになりますよ』とアドバイスがあり、提案された2階リビングの案に決めました」とIさん。実際に暮らしてみて、その提案が大正解であることを実感されているとか。「周りの視線を気にすることなく、遠くに丹沢山系をのぞみながらカーテンを開け放って暮らしています。この開放感は何物にも代えがたいですね」とIさん。造り付けのカウンターデスク(ワークスペース)や坪庭の見えるバスルーム、梁を現しで架けた2階の勾配天井など、同社の提案力を余すことなく確認できる住まいだ。
一角にはドラム式の乾燥機が据えられ、乾いたらすぐに衣類棚に収められるのが便利だ。「洗濯動線を効率的にするランド… 続きを読む
一角にはドラム式の乾燥機が据えられ、乾いたらすぐに衣類棚に収められるのが便利だ。「洗濯動線を効率的にするランドリーコーナーを設けることが最初からのこだわりでした」とIさん。衣類棚もサイズや量に合わせて造作した
施主のIさんには明確な家づくりのイメージがあった。「建売や規格型の家には違和感があり、自然と調和する自分らしい住まいを建てたいと考えていました」(Iさん)。こだわったのは本物の自然素材を用いること。フローリングではなく無垢の床、ビニールクロスではなく珪藻土などで仕上げた壁、障子などのやわらかな光を取り入れる工夫など。知人の紹介で知った優建築工房は、火山灰(シラス)を原材料として仕上げるそとん壁、珪藻土を素材とした塗り壁、無垢材をふんだんに用いた家づくりに取… 続きを読む
施主のIさんには明確な家づくりのイメージがあった。「建売や規格型の家には違和感があり、自然と調和する自分らしい住まいを建てたいと考えていました」(Iさん)。こだわったのは本物の自然素材を用いること。フローリングではなく無垢の床、ビニールクロスではなく珪藻土などで仕上げた壁、障子などのやわらかな光を取り入れる工夫など。知人の紹介で知った優建築工房は、火山灰(シラス)を原材料として仕上げるそとん壁、珪藻土を素材とした塗り壁、無垢材をふんだんに用いた家づくりに取り組む会社で、オリジナルの造作家具を手掛けていることも高い評価ポイントとなった。「それだけでなく、動線計画や収納計画、通風や採光への取り組みなど、こちらが望んだこと以上のことが、当たり前のように提案されて驚きました。金額も予算内で収まったのは嬉しかったですね」。工事中は毎日のように現場を訪れていた施主は、施工の丁寧さにも感服したと述懐する。
I様邸の敷地は住宅地の角地にあり、北に山並みをのぞむことのできる環境のいい立地でした。 しかし、人や車の往来が多く、1階をリビングなどのメインスペースにするとプライバシーの面でもリスクがあると判断し、2階リビングをご提案しました。その結果、プラスαのメリットが生まれました。2階ならではの眺望の良さがそれです。2階はキッチンとダイニング、リビングをL字型にレイアウトしていますが、それが家族の丁度いい距離感となり、誰もがストレスフリーで暮らせるからです。リビン… 続きを読む
I様邸の敷地は住宅地の角地にあり、北に山並みをのぞむことのできる環境のいい立地でした。 しかし、人や車の往来が多く、1階をリビングなどのメインスペースにするとプライバシーの面でもリスクがあると判断し、2階リビングをご提案しました。その結果、プラスαのメリットが生まれました。2階ならではの眺望の良さがそれです。2階はキッチンとダイニング、リビングをL字型にレイアウトしていますが、それが家族の丁度いい距離感となり、誰もがストレスフリーで暮らせるからです。リビングは北側と西側に面していますが、思い切って北側に大きなコーナー開口をご提案しました。そこから遠くの山並みを眺めることができると喜ばれました。また、玄関、階段、浴室と接する位置に中庭を設け、光・風そして一日の光の変化を感じられる住まいとしました。南側の開口には障子を用い、強い陽光をやわらかくして取り入れる提案もいい結果をもたらしています。
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 商品名 | - |
| 部材・設備 | - |
| 延床面積 | 106.19m2 (32.1坪) |
| 敷地面積 | 150.70m2 (45.5坪) |
| 工法 | 木造軸組 |
| 本体価格 | 2,000万円~2,499万円 |
| 竣工年月 | 2020年10月 |
| 住所 | 神奈川県厚木市妻田西1-20-8 |
| 問い合わせ | |
| ホームページ | この会社のホームページへ |
※営業時間内の対応となります。
※お問い合わせの際は「SUUMO(スーモ)を見て」とお伝え下さい。
神奈川県厚木市妻田西1-20-8
定休日:【設計部】毎週水曜 【工事部】毎週日曜
2階のダイニングからキッチン方向を眺める。写真からでも心地よさが伝わってくるだろう。床には檜が用いられ、壁は珪藻土で、南側には光を和らげる障子が設えてある。障子を通して差し込む光はストレスを軽減するといわれるが、無垢の素材と相まってその効果が大きなものとなっている
階高を抑えて軒を低くした美しい佇まいのI邸外観。アースカラーの外壁が温かくて落ち着いた雰囲気を醸し出している。外壁は火山灰を用いたシラスそとん壁で、職人の手仕事がいい味わいとなって見る人をひきつける。植栽の緑が映える色合いだ
ダイニングからキッチン、階段のつながりを見る。キッチンは半独立型で、緩やかに他の空間とつながっている。ダイニングテーブルとは横並びになっており、料理などを運ぶのも最短距離で動きやすい動線になっている。階段には熱が逃げないように間仕切り扉が付けられている
2階LDKは間仕切りのないワンフロアで構成されているが、キッチンとダイニング、リビングをL字型に配置することで、ほどよい距離感とつながり感を両立させている。この空間がもつ開放感の秘密は、勾配天井として梁を現わしで架けたダイナミックさにある
1階からつながる階段室上部には造作で建具が設けられている。家族団らんのメインスペースとなる2階LDKの暖められた(冷やされた)空気を階下に逃がさないための工夫で、間仕切り扉は格子戸風に設えられている
2階LDKの全景。ダイニングを扇の要の位置に配し、右手にキッチン、左手にリビングという塩梅にL字型に展開している。「キッチンで調理しながら、少し首をひねると縦格子を透かしてリビングが見えるので安心です」と夫人。お子さんを見守るのもラクそうだ
半独立型でレイアウトされたキッチン。家族ともつながりながら料理に専念できると好評。システムキッチンは既成のものを壁付とし、壁にはタイルを用いて清潔感を演出している。二列に配置された作業台兼キッチン収納は要望に合わせて家具職人が仕上げた造作だ。アールの壁の向こうはパントリーになっている
ダイニングの背後の壁にはダイニングボードとワークデスクが一連で造作してあり、スッキリとしたインテリア空間を印象付けている。壁は珪藻土の塗り壁で、調湿性や匂いを吸着するなどの効果を期待できるのがうれしい
リビングの一角、北側に設けられたL字コーナー窓からは山並みを一望でき、陽が沈んでいくまでを見届けることができる。「2階リビングにして本当に良かったと思います。リビングでくつろぎながら、ふと目をやると山々や青空を独り占めできるのは最高に贅沢な気分です」と施主は満足気
玄関ドアを開けるとまず黒いタイルを敷き詰めた広い土間が出迎えてくれる。右手には家族用のシューズクローク。靴やアウトドア用品、洋服などをスッキリと収納する棚が造作で設えてある。正面のスリット窓から坪庭が眺められる設計としていることもポイントだ。自然を取り入れながら暮らすというこの家のコンセプトがそこにある
洗面室や脱衣コーナー、浴室がゆったりと配置された水回り空間。造作の洗面化粧台は大きな洗面ボウルと鏡・モザイクタイルが施され、2人、3人が並んでも使えるワイドなサイズになっている
一角にはドラム式の乾燥機が据えられ、乾いたらすぐに衣類棚に収められるのが便利だ。「洗濯動線を効率的にするランドリーコーナーを設けることが最初からのこだわりでした」とIさん。衣類棚もサイズや量に合わせて造作した
2階リビング横には独立した手洗い場とトイレが設けられている。空間の使い方を固定せず、余ったスペースにマンガ本を納める書棚を配置しているのも面白い。造作を得意とする同社だからそうした要望にスピーディに応えることができた
造り付けの洗面カウンターに可愛らしい洗面ボウルがよく似合う。余分な装飾を省いた、シンプルで心地いい空間づくりは優建築工房の特色だ。壁も閉ざしてしまうのではなく、一部にリビングとつながる小窓を設けている
家を計画するに当たって、Iさんから強い要望があったのがワークスペースの確保だった。「コロナ禍以降、在宅ワークが増えたので、どうしても必要な空間でした」。窓は必要最小限な大きさに抑えているが、「仕事中も窓から植栽が見えて癒されます」とご満悦だ
玄関ホールは木質感に圧倒される変化に富んだ空間。無垢材ならではの色合いと質感が際立つ床、大工の腕の見せ所であるストリップの階段、吹き抜けと右手のスリット窓から自然光が舞い込んできて、極上の心地良さを演出している
角地に建つI邸を斜め方向から眺めた写真。シラスそとん壁の自然な風合いとシンプルな佇まいが目を引く。エントランスポーチは2階バルコニーをそのまま下に引き下ろしたような下屋風の造作とし、道路側から直接に玄関内が見えない設計としている