建築工房わたなべ（富士市）

住宅性能にとことんこだわる同社。法的な基準値をクリアするだけでなく、より快適で安全であることを追求して独自の厳しい基準値を設けるなど、性能における標準仕様の質の高さに定評がある。さらに、断熱性の高いサッシや断熱材、全館空調を採用して心地よさを高めたり、外壁材など品質劣化の少ない素材を使って耐久性を高めたりと、暮らしやすさが何十年と続くハイグレード住宅も提案する（写真の建物は3500万円台）。

高い構造強度を実現するSE構法を手掛ける同社。3階建てやビルトインガレージのある家などどんな家でも地盤調査を行い、基礎部分も含めて詳細な許容応力度計算を実施。全棟で耐震性能の最高等級である耐震等級3を取得している。さらに木造建築物用の耐力壁パネルを外壁全面に張るなど独自の基準を設けて耐震性を高め、「震度7でも住める家」を目指している。オプションで制震装置を設置する場合も耐震等級3を取得した上で設置する。

建築工房わたなべでは、長期優良住宅の認定基準である省エネ基準を上回る「HEAT20」G2グレードを標準とし、全棟で断熱性能（外皮平均熱貫流率）を計算している。また、C値1.0を超えたことがないという実績から、気密測定は希望者のみに行うという点も高い施工力を誇る同社ならでは。気密・断熱性の高さだけでなく、日照・通風などの自然環境もバランスよく利用したパッシブデザインで、「快適で省エネなエコハウス」を形に。

同社が目指すのは「我慢して省エネではなく、快適で省エネな住宅」。UA値0.46、C値1.0未満を自社の標準として気密・断熱性能を高めるだけでなく、自然エネルギーを巧みに活用したパッシブデザインも積極的に採用することで、「本当の心地よさ」を追求。性能を表す数値や太陽光発電などの設備だけにとらわれず、性能、設備、自然エネルギーをバランスよく掛け合わせた家づくりにより、快適な省エネ住宅を提案してくれる。

ZEHビルダー評価制度（令和3年度）において、静岡県内でも数少ない、最高ランクの6つ星ビルダーに認定されている同社。施工棟数の8割以上がZEHという実績を持ち、快適で省エネなエコハウスの普及に積極的に取り組んでいる。永く快適に住まい続けるためには断熱性能の高さが重要と考え、一度建てたら簡単には交換できない断熱材やサッシの品質にこだわっているのも特長。補助金制度の情報にも精通しているので、まずは相談を。

高い気密性・断熱性はもちろん、日差しや風などのエネルギーを巧みに取り込むパッシブデザインも得意とする同社では、太陽の性質をもとに詳細な日射シミュレーションを行って軒の長さを設計するなど、自然と共に暮らす平屋を提案。内と外をつなぐウッドデッキで庭の景色を楽しみながらくつろぐなど、思い描く暮らしを形に。外からの視線を遮るプライバシーを確保した設計や駐車スペースを考慮した設計など、外構も含めて相談を。

体育館など木造大型建築にも数多く採用されるほど構造強度の高いSE構法は、狭小地や住宅密集地など明るさが心配な土地でも、吹抜けや高い天井など大開口の間取りを実現。さらにSE構法なら車2台が並列駐車できるガレージハウスも可能だ。愛車を室内から眺めたり、雨の日も濡れずに車から荷物を出し入れできたり、アウトドア用品や備蓄品をしまう場所としても活用したりと、限られた敷地を最大限活用したビルトインガレージを。

同社が手掛ける「森林認証システムの家」とは、国際的な基準により持続可能な森林経営を行っていると認められ、森林認証を受けた森林から搬出された認証材原木を使った家づくり。認証材を積極的に使うことで、森では植林～伐採～木材活用～植林というサイクルが生まれ、森を守るほか省CO2や水土保全、大気浄化などの効果も期待できる。無垢材や国産材の適材適所を見極め、性能が高く、地球にやさしい家づくりを真摯に続けている。