広々とした庭と蔵のある敷地に、しっかりと根を張るように建つ平屋のS氏邸。四世代続く築100年の家を建て替え、将来を見据えた暮らしをスタートさせた。住まいづくりのテーマは、“バリアフリーで暮らしやすく”。「入院から戻る父の介護がしやすく、私たち夫婦も老後に住みやすい平屋が絶対条件でした」とSさん。そして「手入れが大変な敷地内の蔵と庭を取り壊して、土地を有効活用したい」という要望もあった。アエラホームのプランニングではまず、家族の思い入れがある景観や面影は残し… 続きを読む
広々とした庭と蔵のある敷地に、しっかりと根を張るように建つ平屋のS氏邸。四世代続く築100年の家を建て替え、将来を見据えた暮らしをスタートさせた。住まいづくりのテーマは、“バリアフリーで暮らしやすく”。「入院から戻る父の介護がしやすく、私たち夫婦も老後に住みやすい平屋が絶対条件でした」とSさん。そして「手入れが大変な敷地内の蔵と庭を取り壊して、土地を有効活用したい」という要望もあった。アエラホームのプランニングではまず、家族の思い入れがある景観や面影は残し、蔵や庭の一部を活かす設定に。そのうえで、介護送迎車が通りやすいよう玄関前にスロープを設けたり、部屋全体を見渡せるコの字型のキッチンや広々としたパントリー、ランドリーコーナーなどを計画し、暮らしやすさを考慮した。そして、以前の家の建材や建具を再利用した手摺、引き戸、ダイニングテーブルなどのアイデアで、想い出がたくさん詰まった住まいを提案。「それにより我が家に戻った父が喜んでくれるのでは、と。デメリットだと思っていた古い物がチャーミングに感じられるプランで、わくわくしました。完成した家の断熱性・気密性、耐震性の高さも感動を覚えるほどです」。愛猫用の出入り口を開けたままでも、真冬でさえ寒くないという住まい。ますます愛着が増すお二人だ。
商品名 | プレスト |
部材・設備 | - |
商品名 | プレスト |
部材・設備 | - |
延床面積 | 130.00m2 (39.3坪) |
敷地面積 | 673.06m2 (203.6坪) |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | 3,300万円~3,399万円 |
竣工年月 | 2021年5月 |
木の風合い豊かなLDK。右上には固定階段で上がれる小屋裏を設け、建て替え前の家の手摺を移設。左のキッチン奥には水回りやランドリールーム、4帖ほどのゆったりとした収納スペースが配置され、コンパクトな家事動線に
切妻と片流れの屋根を組み合わせ、外壁も2色に張り分けた、メリハリのある和モダンの外観。お父様のため、玄関前には介護送迎車が通りやすいよう広々としたスロープを設けた
ダイニングテーブルは、以前の家の建材を利用してつくったもの。そばにあるレトロなキャビネットにも想い出の器などが詰まっている
キッチンは、動線が短く作業効率がよいコの字型に。複数人での料理もゆったりと行える。前面を一体型収納とし、壁に造作棚を設けることで豊富な収納量を確保した
一部屋分ほどもある、ゆったりとした小屋裏からLDを見下ろす。大きな梁の渡る吹き抜けが開放的。広々とした空間にはやさしい陽の光が入る
LDKからは、庭に残した想い出の樹々へ視線が抜ける。ハイサッシで大きく切り取られた風景が印象的
「物が多い」というS氏邸で、とても重宝しているという大容量のパントリー。奥はランドリールーム
和室の引き戸は、建て替え前の家で使われていたものを移設。風情のある空間に
主寝室の窓からは庭が見え、季節ごとに移り変わる風景を愉しめる
建て替え時に取り壊そうと考えていた蔵も、同社の提案で残すことに。「今は壊さなくてよかったと思っています」
玄関からリビングに続く廊下は、ご夫妻の大のお気に入り。正面の窓が切り取る庭の木々はまるで絵画のよう
リビングへ入る前に手を洗えるよう、廊下の脇に洗面台を設けたのもこだわりの一つ
リビングの窓枠に、前の家の建材を装飾として設置。無機質な窓周りに木の温かみが加わった。「新しい家なのに、建て替え前の家の面影が随所に散りばめられていて、とても気に入っています」
愛猫の出入り口は真冬でも開けっぱなし。それでも家の中が寒くならない。「この断熱性の高さには驚いています」
明るく広々とした玄関。手前側に大容量のSICがあるため玄関はいつもすっきり。正面のすりガラスには建て替え前の建具を使用し、その下には廃材を利用したベンチも設けた
「帰宅するたびに嬉しい気持ちになる」というゆったりとした玄関ポーチと、地窓から緑がのぞく開放的な玄関