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気付かないうちについている壁紙の汚れやシミ……。白い壁紙や明るい色の壁紙は目立って気になるでしょう。せっかくのインテリアを台無しにしないように、早めに落としてしまいたいもの。壁紙を傷めず、効果的に落とす方法とは?また未然に防ぐにはどうすればいいでしょうか。壁紙などの内装材を取り扱うサンゲツの担当者にお手入れのコツをお聞きしました。
ある日ふと気付く壁紙の汚れ…。なぜ汚れているのか分からないこともありますよね。お洋服のシミの原因がさまざまなように、壁紙につく汚れの原因もさまざまです。具体的にどのようなことで壁紙が汚れ、どうすれば防げるのでしょうか。
汚れの原因としては以下のようなことが多いようです。予防法と併せて紹介します。
壁紙に紫外線が長時間当たることで日焼けしたり、色落ちしたりといった変色=「経年やけ」もしばしば起こります。
「汚れが付いているわけではなく、壁紙そのものの色が変わっているため、落とすことができません。直射日光(紫外線)や熱風が長時間あたる場所では予防が大切になります。カーテンやガラスフィルム(UVカット)などで日除けを心掛け、暖房器具の熱風が直接壁紙に当たらないように気を付けましょう」(サンゲツ 担当者 以下同)
小さいお子さんが、白い壁を大きな画用紙に見立ててお絵描きしてしまったり、ペンやクレヨンでうっかり汚してしまうこともよくあります。
「壁紙に落書きをしてしまった場合は、すぐに水拭き、もしくは中性洗剤を薄めて絞ったスポンジやタオルで拭き取りましょう。壁紙の凹凸に汚れが入り込んでしまっている場合は、強くこすり過ぎないように気を付けながら、歯ブラシなどを使って汚れを除去していただくことも有効です。また、油性の汚れは、アルコールを使うと拭き取れる場合がありますが、事前にサンプル等で壁紙への影響がないか確認してからの使用をおすすめします。ただし、落書きは消すことができない場合が多いので、子どもが小さい間は、汚れを落としやすい機能性壁紙『フィルム汚れ防止壁紙』や、チョークで描き消しできる黒板壁紙『Blackboard』をお選びいただくこともおすすめです」
室内でタバコを吸うと、タバコのヤニ、つまりタールが壁に付着して茶色く変色します。タールはねっとりとした植物樹脂で粘着性があり、しかも煙とともに部屋じゅうに広がるため、拭いて落とすのも大変。ニオイも残ります。
「タバコの煙は、壁紙を短時間で黄変させ、頑固な汚れとなります。非常に落としにくいため、予防として室内の換気を心掛けましょう」
結露が多い部屋で、家具を動かすと一面カビで真っ黒!または、ふわふわとした白いカビが付着していることも……。
「ほとんどの壁紙には防カビ性能が付いています。しかし、壁紙だけでカビの発生を完全に防ぐことは難しく、室内環境を整えることが大切になります。部屋の中に風が通らない場所があると、そこに空気のよどみができてカビが発生しやすくなります。常に換気を心掛け、家具と壁の間も風が通るようにしてあげましょう」
壁紙をつないだ場所に茶色のシミがあれば、糊残りかもしれません。
「できるだけ早くきれいな水を含ませた布で丁寧に拭き取り、最後に乾拭きするのがおすすめです。拭き残しがあると、いったんきれいになった場所にシミが再発する可能性があるので注意しましょう」
それ以外にも、壁紙の汚れの原因にはこのようなものが考えられます。
・スイッチまわりの手あか汚れ
・飲み物や調味料などによる汚れ
・水まわりの水はねによる汚れ
・粘着テープの粘着剤残り
「汚れの種類によっては、洗剤を使っても落とせないものがあります。また、長時間経過した汚れも落としにくくなりますので、汚れが付き次第すぐに清掃していただくことがポイントです。
頑固な油性の汚れの場合は、アルコールを使用していただくと拭き取りやすくなりますが、薬品の種類や使用量によっては、壁紙自体を傷めてしまう可能性もありますので、サンプルや見えにくい箇所で壁紙に影響がないかを事前に確認のうえ、ご使用いただくことをおすすめしております」

上記のような汚れとは少し違う「色移り」。染料で色付けされたものに接触することで、色が移ってしまうことを言います。衣類でよく使われる言葉ですが、壁紙でもまれに皮革製や布製、木製の家具雑貨類の染料が移って壁が汚れることがあります。「ソファを長い間壁付けにしていたら、そこだけソファの色が付いた」なんてことも……。水分が多い状態で摩擦がかかると染料が落ちやすくなり、接触しているものに移りやすくなります。色落ちを楽しむデニムなどの素材は特に色移りする可能性が考えられます。クッションの染料や木製の額の塗料などにも気を付けておきたいですね。

水や洗剤を使う前に、モップやハタキ等で壁についたホコリを取り除いておきましょう。壁は垂直なのでホコリがつきにくい気がしますが、壁紙の表面は意外に凸凹しています。また、油分が付いていると、ホコリが貼り付いてしまいがち。ホコリをそのままにしておくと、たまったホコリが湿気を吸い取りカビの原因にもなるので、日頃からこまめに取り除くようにしておきたいですね。
次に、その壁紙の素材を確認しましょう。「どんな素材だったか分からない」ときは、まずごく少量の水をかけてみてください。壁紙が水を弾いて吸い込まなければビニール壁紙だと判断できます。もしも水を吸い込むようなら、織物や和紙などの天然素材である可能性大。そうなると取扱いに注意が必要です。
まずは、日本の壁紙の大半を占めるビニール壁紙のお手入れ方法をチェックしていきましょう。
「汚れを見つけたら、まずは水拭き、もしくは薄めた中性洗剤をタオルやスポンジに含ませて、固く絞った状態で拭き取ります。次にきれいな水かぬるま湯で水気をよく絞り、表面に水や洗剤が残らないように拭き取り、最後に乾拭きをします。表面に凹凸がついた壁紙には、歯ブラシを使うと汚れが落としやすくなります。
ただし、高発泡品など表面の柔らかい壁紙は、強くこすり過ぎると傷つくことがあります。シンナーやベンジンといった溶剤は、壁紙を傷め、色落ちすることがあるので使わないようにしましょう」

壁紙に水分がしみ込む場合は、ビニール素材ではなく自然素材を使った壁紙の可能性大。本物の布地を使った「織物壁紙」や、和紙や洋紙を使った「紙壁紙」、珪藻土や漆喰を使った壁紙などがあります。
「いずれの壁紙も、汚れが取れにくいため、汚れを付着させない配慮が必要です。撥水加工が施してあるものもありますが、基本的にはシミのもとになるので水拭きはできません。
水系の汚れは、ついたらすぐに乾いた布か、ティッシュペーパーなどで吸い取って。手あかや小さな汚れは、やわらかい消しゴムで落ちることもありますが、必ず目立たないところで試してからにしましょう。
織物壁紙などは、自然素材ならではの高級感や手触りの良さがあり、それぞれ吸音性や吸湿性などの機能も持っています。汚れやお手入れを懸念されている方には、織物の素材感はそのままに、撥水機能がついたタイプもおすすめです」

キッチンや子ども部屋など、汚れやすい場所には、あらかじめ汚れが付きにくく落ちやすい壁紙を選んでおいてはいかがでしょうか。表面に保護フィルムが貼られた壁紙なら、お手入れが簡単になります。
「たとえば、サンゲツの『フィルム汚れ防止壁紙』は、食品包材にも使用される安全性の高いフィルムが表面にラミネート加工されています。一般のビニール壁紙では落ちにくい油汚れや手あか、子どもの落書き、タバコのヤニ汚れでも、水拭きや中性洗剤、消毒用アルコールを使って落とすことができます。色・デザインも揃っているので、リビングにもおすすめです」


「汚した」という実感がなくても、毎日の暮らしの中で汚れは少しずつ積み重なっていきます。数年後に後悔しないように、日頃から気を付けたいことを教えてもらいました。
「タバコの煙やキッチンの油煙など、汚れの元を部屋にこもらせないように、換気はマメにしっかりと。また、過剰な湿気を放出することで、カビを防ぎましょう」
「直射日光が長時間当たり続けると、変色や色褪せの原因になります。紫外線をカットするカーテンやガラスフィルムなどを利用しましょう」
「特に家電製品の周辺は静電気でホコリが付着しやすく、気が付けばうっすら黒ずんでいることがよくあります。家具や家電製品との間に空間を空けることで、風を通し、結露やカビの発生を抑えましょう。もちろん、直接接触させないことで、色移りも防ぐことができます」
「壁紙の近くでスプレー式の整髪料や化粧品を使うと、汚れが付きやすくなります。特に洗面所は空間が小さく空気がこもりやすいので要注意。壁から離れた場所で使用し、使用中には必ず換気するようにしましょう」
「粘着テープの粘着剤が残ると、変色や汚れの原因になります。また剥がすときには壁紙を傷める可能性も。どうしても粘着テープを使う場合は、長期間貼ったままにしないように気を付けましょう」

毎日生活していると、どんなに気を付けていても汚れが付いてしまうもの。どうしても落とせない汚れが残ったら、部分的に修繕するのもひとつの手。壁面をアレンジするつもりでリカバリーを楽しんでみませんか?

壁紙に直接ペイントできるペンキを使えば簡単。壁一面だけをペイントしたり、部分的に色を塗ったりしたりすればデザイン的にも楽しめそうです。

汚れた部分だけを貼りなおすか、上から別の壁紙を貼り付けてアクセントウォールに。「貼って剥がせる」壁紙なら手軽にチャレンジできそう。

「汚れを落としたい!」とやみくもに洗剤を使ってしまうと、色が抜けたり、破損したりして、かえって見苦しくなってしまうこともあります。正しいお手入れ法を知って、壁紙の美しさを保ちましょう。
壁紙の基本のお手入れは「ホコリを取ること」「汚れたらすぐに早く落とすこと」
水拭きをしたり洗剤を使う前に、まずは壁紙の素材をチェック
汚れやすいところには、汚れが付きにくく落としやすい壁紙を使っておく