トランクルーム付きのマンションって、どのくらい便利なの?使い方や収納のコツをご紹介

最終更新日 2023年09月30日
トランクルーム付きのマンションって、どのくらい便利なの?使い方や収納のコツをご紹介

マンションを選ぶにあたり、収納の充実度は大切なポイントです。収納プランに力を入れているマンションは多いけど、中でもトランクルーム付きのマンションは、屋内、屋外どちらで使うものも収納しやすく重宝します。また、日常的には使わない荷物をしまっておけば、部屋を広々と使えるでしょう。そんな分譲マンションのトランクルームの魅力について、大京の担当者に教えていただきました。

分譲マンションのトランクルームとは?

「実は、分譲マンションのトランクルームに決まった定義はありません。住戸の外にありながら専有的に使える収納スペースをトランクルームといい、各住戸の玄関付近や共用部分にある収納です」(大京担当者)マンションの間取りがさまざまなように、トランクルームも設置されている位置や広さ、仕様など、さまざまなものがあるそうです。

トランクルーム付きマンションにはどんなタイプがあるの?

トランクルームの設置位置や形状はそれぞれですが、タイプとしては大きく分けて3つあります。

1)住戸隣接タイプ

一般的なトランクルームの配置は、各住戸に隣接しているタイプ。位置は玄関ドアの付近、パイプスペースなどと並んで共用廊下から出し入れできる位置に設けられるものが多い。使用料はかからないものが多いです。

住戸玄関付近のトランクルーム
ポピュラーな住戸玄関付近のトランクルーム。共用廊下で出し入れするが、施錠でき専有部分のように使える(画像提供/大京)

2)共用部集合タイプ

エントランス近くや低層階の共用部分、別棟などにまとめてトランクルームを設けているケース。容積率に余裕のあるマンションでよく見られ、比較的収納量が大きめのトランクルームが多い。住戸とは離れた位置にあるが、専有部分のように使える。全戸分ある場合は使用料がかからないことが多いが、全戸分ない場合は契約制で毎月利用料がかかることもある。

3)外部のトランクルームサービスと契約するタイプ

マンション内にはトランクルームの設置はないものの、外部のトランクルームと提携しているマンションもある。提携料金で毎月利用料が発生するが、荷物の量に応じてレンタルするトランクルームのサイズが選べるのがメリット。コンシェルジュサービスのメニューのひとつとして収納不足の相談があった際に提携先を紹介するケースもある。

トランクルームのメリット

マンションに設置されているトランクルームは、どんなタイプであっても専有部分のように使える収納です。施錠ができ、24時間自由に出し入れできることはメリットのひとつ。また、使う時期やシーンが限られるような、普段はあまり使わない荷物をしまっておけば、家の中がスッキリ片付くので居室を広く使えるでしょう。ほかに、家の中に持ち込むと汚れが気になるような、外で使うものがしまえる場所としても重宝します。

マンションのトランクルームにはどんなものを収納するといい?使いこなすコツは?

「トランクルームは「外で使うもの」や「使う頻度が少ないものや使う季節が限られるもの」を収納しておくのに向いていると思います」(大京担当者)。
住戸の玄関付近やエントランスの近くにあることから、外で使うものを収納しておけば、出し入れがラクラク。子どもと公園に行く前に、砂遊びの道具やボール、足蹴り自転車などをサッと出して持って行くことができ、帰宅後も家に持ち込まずに済みます。また、趣味のアウトドア用品やスポーツ用品をまとめておくのにも便利です。園芸用品や掃除道具の収納にも向いています。「住戸玄関の近くにあるトランクルームは、ベビーカーの収納として使う方もいらっしゃるようです」(大京担当者)

使う頻度が少ない荷物の筆頭は、ハロウィンやクリスマスなど季節のイベントグッズでしょう。ほかに、扇風機やヒーター、海外旅行などで使うキャリーケースなど、季節や使うシーンを限定するものは、トランクルームに片付けておくと部屋が広く使えます。防災グッズなどいざというときに使うものも、玄関付近にあれば安心です。「北海道など季節でタイヤを履き替える地域では、タイヤ置き場としても喜ばれています」(大京担当者)

トランクルームに収納するものイメージ2
季節が限られるものやアウトドア用品はトランクルームへ(イラスト/峰村友美)

ただし、一口に季節の荷物の入れ替え先といっても、中にはあまり向かない荷物もあるので注意が必要です。「トランクルームは仕様がそれぞれですが、特に各住戸付近に設置されているトランクルームは、換気設備が付いていなかったり、扉に通風孔がある場合は砂ぼこりが入ったりします。基本的な風雨はしのげるものの、外廊下型のトランクルームの場合は外部に近い環境です。そのため、温度変化や湿気に弱い荷物の収納には向きません。衣類や布団、ひな人形、ペーパー類は、家の中に収納するか、空調がしっかりしたトランクルームにしまうことをオススメします」(大京担当者)。
また、しまう場所がないからと言って、とりあえずトランクルームに入れ、何年もほったらかしておくと、死蔵品は増えるばかり。トランクルームは、定期的に使うものが出番を待つ場として活用したいものです。

■トランクルームに収納するのに向くもの

<外で使うもの>

・スポーツ用品
・アウトドア用品
・外遊びの道具
・掃除用具
・園芸用品  など

<使う頻度が少ない・季節が限られるもの>

・クリスマスツリーなどイベントグッズ ※
・扇風機やヒーターなど季節の設備 ※
・キャリーケース
・冬用タイヤ
・防災グッズ   など
※特に室内で使うものは、梱包してから収納しましょう

室内のトランクルーム
使う頻度が少ないものほど奥、よく使うものは手前に置くと使いやすい。照明の有無や内部の仕上げなどは物件によるので、使い方に合わせて確認を(画像提供/大京)

お金はかかる?誰でも使える?マンションのトランクルーム利用の注意点は?

トランクルームが全戸分ある場合は、購入する際の販売価格や管理費に含まれるなど使用料が発生しないことが多いと先述しましたが、全戸分ない場合は、契約制になり毎月使用料がかかる場合があります。金額はそれぞれなので確認が必要です。希望者が多い場合は抽選になることもあるので、使えないケースも想定しておく必要があります。トランクルーム付きマンションを中古で買う場合は、事前に空き状況を確認しておいたほうが良いでしょう。

また、よく“トランクルーム分収納が増えた”と思われがちですが、「トランクルームは、マンションにより専有面積に含まれているケースと含まれていないケースがありますので確認が必要です」(大京担当者)。例えば70m2表示で分譲されている住戸で1m2のトランクルームが使える場合、マンションにより69m2の住戸+1m2のトランクルームで70m2の住戸として分譲しているケースがあるのです。特に住戸玄関付近にトランクルームが設置されている場合は、注意が必要。しっかり確認しておきましょう。また、トランクルームが専有部分のように使えるけれど共用部分という場合、勝手に壁紙を張り替えたりくぎを打ったりと手を加えることはできません。使用上のルールなどが定められている場合もあるので、管理規約などをしっかり確認した上で使うようにしましょう。

トランクルームはマンションによりタイプも仕様もそれぞれ。トランクルーム付きマンションを買う際には、単にお得な収納スペースがあるという認識ではなく、目的に合った使い方ができる仕様なのか確認しておくことが大切です。

まとめ

分譲マンションのトランクルームは3タイプ。設置位置や使用料の有無はそれぞれ異なる

トランクルームには、外で使うものや使う頻度が少ないものをしまうのがオススメ

トランクルームは専有部分であるケースも。その場合は専有面積に含まれるので注意

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取材・文/竹入はるな 
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