SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。

「自分らしい暮らしをかなえたい」「限られた予算でおしゃれな空間にしたい」そんな願いを実現できるのが、マンションリノベーションです。間取りやデザインをある程度自由にアレンジできるリノベーションなら、築年数が経ったマンションでも新築と同じくらいの快適さと、ワンランク上の暮らしを両立できるでしょう。
とはいえ、こだわりすぎると予算オーバーになってしまうことも。そこでこの記事では、中古マンションを購入してリノベーションするメリットや、費用を予算内に抑えつつおしゃれにリノベーションする方法について解説します。実際に中古マンションを購入してリノベーションをした実例もあるので、参考にしてみてください。

リノベーションとは、改修や補修が主となるリフォームに加え、時代やニーズに合わなくなった建物の性能や価値を再生、向上させる改修のことです。さらに、統一の基準に基づいた検査を行い、アフター保証も付いた「適合リノベーション住宅」という規格もあります。該当するマンションの基準を定めることから2009年7月にスタートし、2011年2月から一戸建ての基準も定められました。
リノベーションを検討する際に気になるのが「どのくらいの予算で、どんな空間をつくれるのか」という点ではないでしょうか。ここではリノベーション済み物件と、中古を購入しリノベーションしたこだわりのマンション実例を紹介します。
最寄りから徒歩9分、緑豊かな住環境と生活利便性を兼ね備えた立地に位置するマンション。専有面積99.48m2・3LDKのゆとりある住まいは、南西向き角住戸で明るさと風通しに恵まれ、約25帖のLDKを中心に家族が自然と集まれる設計です。

人気の北欧テイストを採用した内装は、天然木の温もりとグレーのアクセントクロスが調和し、北欧らしい落ち着いた心地よさを演出。ワイドな対面キッチンやパントリー、豊富な収納など、日々の家事が快適になる工夫も整っています。


また、大容量の収納を備え機能性も充実しています。シンプルで暮らしやすさを重視したリノベーション物件です。

販売価格は6380万円(※2026年1月15日時点。今後も価格改定の可能性あり)、月々の管理費14,900円・修繕積立金30,480円。R1住宅取得予定。

3LDK・約66m2のゆとりある間取りが魅力のリノベーションマンションを紹介します。2023年12月に完成した、間取りや仕様、インテリアにこだわったリノベーション。ホワイトを基調とした内装に、やわらかな木目が映える落ち着いたデザインが特徴です。ご夫婦ともにリモートワーク中心のため、ワークスペースや趣味空間、二人の時間も楽しめるメリハリのある空間ができました。


使い勝手の良いキッチンは、お気に入りのキャビネットや古材の棚、アンティーク調のタイルなどでコーディネートをしました。

収納面でもウォークインクローゼットや広めの玄関土間には、本棚やベンチが設けてられており図書コーナーに。夫の趣味の物を飾れるよう見せる収納にしました。夫婦で“おしゃれで快適なリノベ空間”を実現した実例です。

リノベーションにかかった費用:約1700万円(税込)。※物件価格含まず。費用は2023年12月当時のもの


実際にリノベーションされたマンションに住む方法は、「リノベーション済みの物件を購入する」か、「中古マンションを購入してリノベーションする」の2通りから選ぶことになります。それぞれの方法について詳しく解説していきます。
中古マンションの中には、すでにリノベーションがされている物件も少なくありません。リノベーション済みの物件を購入する場合、実際に内見で物件をチェックでき、他の物件とも比較検討しながら購入を決められるのが大きなメリットです。さまざまな物件を見た中で、気に入った物件を見つけたら契約し、すぐに入居することもできます。
また、物件の購入金額にはリノベーション費用も上乗せされていることから、どれくらいの金額が必要になるのか明確になっており、予算計画を立てやすいのも特徴といえます。購入のプロセスはリノベーションを挟まないため、一般的な住宅購入と流れもほとんど変わらないことが多いです。

中古マンションを購入してからリノベーションをする方法だと、まずは中古マンション探しと施工会社探しの両方を同時進行で進めていく必要があります。中古マンション探しでは、既存の物件の中から周辺環境や購入費用なども加味した上で、気に入った物件を購入することになります。一方、施工会社探しでは、中古マンションを購入して引き渡しされた時点でリノベーション工事を進めることになるため、早めに信頼できる施工会社を見つけておくのが理想です。
なお、この方法には上記で紹介したような同時進行で進める方法だけでなく、1つの会社が物件購入とリノベーションをどちらもワンストップで対応する方法もあります。この場合、会社との打ち合わせや対応が1つに集約されるため、スケジュール調整がしやすく煩雑さが少ないのがメリットです。

中古マンションを購入してリノベーションをすると、さまざまなメリットがあります。ここでは、どのようなメリットがあるのかを紹介します。
中古マンションは新築マンションと比べて購入時の価格が抑えられていることがほとんどです。例えば、新宿区・高田馬場エリアにある駅から徒歩10分以内の2K/DK/LDK(専有面積50m2以上70m2未満)という条件で、新築マンションと中古マンションの平均購入価格を調査したところ、新築マンションは約1億4053万円、中古マンションは約7002万円という結果になりました。(2025年9月SUUMO編集部調べ)また、2024年7月1日~2025年6月30日までの集計期間で高田馬場駅周辺の中古マンション価格(専有面積60~80m2)を見てみると、価格帯は6680万円~1億990万円、中央値が8780万円でした。
新築マンションの場合、新築という付加価値に加え、新しい設備や仕様などを採用する傾向にあるため、購入費用も高くなりやすいです。特に首都圏の新築マンションは需要の高さから高騰が続いています。同じエリアでも新築マンションを購入するより、中古マンションを購入してリノベーションを行ったほうが価格を抑えられる場合もあります。
中古マンションを購入してリノベーションするメリットに、立地の選択肢が広がる点も挙げられます。例えば、上記で紹介した新宿区のような都心や交通のアクセスが良い立地だと、新築マンションの価格は大きく跳ね上がることも珍しくありません。新築マンションで予算内に抑えようとすると、郊外や交通アクセスが悪い立地を選ばざるを得なくなる場合もあります。
一方、中古マンションを購入してリノベーションをする場合、立地を優先して選ぶことができ、間取りなどは後から変更することも可能です。新築マンションだとあまり選べなかった物件も、中古マンションなら選択肢が広がるでしょう。
新築マンションを購入する場合、竣工前に契約しなくてはいけないケースが多く見られます。モデルルームはあっても実際の部屋の日当たりや風通しがどうなっているのかは完成してみないとわかりません。また、騒音や管理状況も実際に住んでみなければ把握しにくい部分もあるでしょう。
中古マンションは、実際に物件の中に入り、内見でチェックしてから購入できます。日当たりや眺望、部屋の広さなどを実感した上で購入できるため、失敗が少なくなります。さらに、中古マンションの購入時に気になるこれまでに発生した建物の不具合なども事前に確認が可能です。例えば、壁にひびが入っていないか、雨漏りの跡はないかなどを確認してから購入できるため、安心できる要素となるでしょう。
中古マンションは「古くて嫌だ」と感じる人も少なくありません。しかし、リノベーションを行うことによって新築とほとんど変わらない住空間をつくることができます。自分や家族の暮らし方・ライフスタイルに合わせてリノベーションをすることも可能です。
例えば都内では、広さを求めて3LDKを選ぼうとすると価格が跳ね上がり、現実的な選択肢ではないこともあります。そうした場合でも、価格を抑えた2LDKの物件を購入し、不要な壁を取り除いて1LDKのように広々と使うことができます。ライフスタイルに合った居室数と開放感を両立できるため、柔軟な住まい方が可能になります。
リノベーションでは間取りを変更できるだけでなく、家事動線を効率化するために水まわりを集約させたり、ワークスペースを設けたり、自分好みの内装に変更したりすることも可能です。まるで注文住宅のように、自分好みの住空間にできるのはリノベーションの大きな魅力といえます。
せっかく中古マンションを購入してリノベーションをするなら、おしゃれな空間にしたいと考える人も多いでしょう。ただし、あまりこだわりすぎてしまうと予算がかかりすぎてしまい、新築マンションの購入価格とさほど変わらない金額になってしまう場合もあります。ここで、費用を予算内に抑えつつおしゃれにリノベーションする方法やポイントを解説していきます。
予算内に抑えるポイントとして、既存の内装や設備を再利用する方法が挙げられます。そもそもリノベーションにかかる費用の内訳は、主に既存の壁や床、設備などを撤去するための「解体費用」と新しい壁や床、設備などを導入するための「新設費用」、壁紙や床材などの仕上げを行う「仕上げ費用」に分けられます。この中でも特に費用がかかっているのは「新設費用」です。しかし、既存の内装や設備を活かし、再利用することによって新設費用を減らせるだけでなく、解体費用まで削減できます。
例えば、壁は経年劣化が進み日焼けが目立っているが、床のフローリングや天井は特に問題がない場合、床と天井をそのままに壁だけリノベーションをすれば費用を大きく抑えられます。ただし、既存の内装や設備を活かそうとした場合、状態が悪くすぐに故障したり、耐久性に問題があったりするケースも考えられるため、実際に再利用するかどうかはリノベーションの施工会社などの専門家に相談しながら決めたほうがよいでしょう。
限られた予算の中ですべての希望をかなえるのは難しい場合もあります。工夫次第で何とかなる場合もありますが、希望する内容によっては代替ができないものもあるでしょう。このような中で満足のいくリノベーションにするためには、あらかじめこだわる部分と妥協する部分を明確にしておくことが重要です。
例えば、自分や家族が長く過ごすLDKには力を入れてこだわりを詰め込む半面、寝るだけの寝室は壁紙の張り替えだけに留めたり、浴室にはオプションを設けず最低限の設備だけにしたりすることで、限られた予算の中でも理想の住空間を実現しやすくなります。
こだわる部分と妥協する部分を決める際は、まず家族の希望をすべて洗い出し、そこから家族のライフスタイルに合わせて優先順位を決めていくようにしましょう。優先順位をつけることで生活する上で不要な工事や、過剰すぎる設備投資をして結局使わなくなるといった無駄を取り除けます。
リノベーションでは施工会社に依頼し、オーダーメイドでオリジナルの設備や建具をつくってもらえる場合もあります。しかし、オーダーメイドは一から設計する必要があるため、どうしても費用はかかってしまいます。予算を抑えつつリノベーションをするなら、既製品やセミオーダー品をうまく活用するのがよいでしょう。
例えば、リノベーションで造作収納をつくろうとすると、その箇所だけで100万円以上かかってしまう場合もあります。しかし、既製品の収納家具を埋め込み、造作収納のようにすることも可能です。
また、オーダーメイドで快適なキッチン空間に仕上げるのも良いですが、既製品で壁や床をタイルやレンガに変えれば、予算を抑えつつ自分だけのキッチンをつくることもできます。「既製品やセミオーダー品を活かしつつ自分好みの空間にしたいが、どうすればいいかわからない」という方は、施工会社などに相談することで上手な活用方法を提案してくれます。
施工費を少しでも抑えたい場合は、自分でできるDIYを取り入れるのもオススメです。一部の内装や塗装、棚の設置などは会社に頼まず、自分で行うことで施工費を抑えられます。DIYなら人件費がかからず材料費だけで済み、なおかつ家族で家づくりに参加できて思い出になるのもメリットです。
リノベーションでDIYを取り入れる際に注意すべきなのは、電気・水道工事です。これらは、資格を持っていないとできない施工があり、安全性や品質なども考慮するとプロの会社に依頼すべきといえます。また、施工会社にすべてを一任するのではなく、工事ごとに専門会社へ依頼する「分離発注」という方法もあります。分離発注はコスト削減につながりやすいのがメリットですが、工程管理や会社間の調整などは自分たちで行う必要があり、かなりの手間と大きな責任を抱えることになってしまいます。安易に分離発注やDIYを取り入れると、後悔する可能性もあるので注意が必要です。
リノベーションは施工内容によって価格は大きく異なることから、ネットに掲載されている相場と大きくかけ離れてしまう場合も多いです。同じ施工を依頼したとしても、会社によって価格が違ってくるため、コストを抑えられるように複数の施工会社から見積もりを取って比較するのがよいでしょう。
複数の施工会社から相見積もりを取る際に気をつけたいのが、費用だけで選んでしまうことです。相見積もりによって一番低価格の施工会社を選ぶこともできますが、低価格なりの施工品質になってしまうケースも多く見られます。満足度の高いリノベーションを実現させるためにも、費用だけで選ばず技術力やサポートなども考慮した上で、信頼できる施工会社を選びましょう。
中古マンションを購入してからリノベーションを行う場合、不動産会社に物件の仲介を依頼することで仲介手数料が発生します。不動産売買における仲介手数料は宅建業法で上限額が定められており、400万円超だと売買価格(消費税を含まない)×3%+6万円+消費税の仲介手数料が発生することになります。
仲介手数料は不動産会社に仲介してもらうと発生するものなので、そもそも不動産会社を仲介せず、売主から直接購入すれば仲介手数料はかかりません。ただし、売買契約を締結させるのに全て自分で手続きを進める必要があります。また、売主側が不動産会社と専属専任媒介契約を結んでいた場合、不動産会社から紹介された物件でなかったとしても仲介手数料を支払わなくてはなりません。
できるだけ費用を抑えたいならば仲介手数料がかからない、または他と比べて少ない会社に依頼する選択肢もあります。ただし、仲介手数料がかからない会社は多くはありませんし、依頼した場合、サービスの質や柔軟な対応が難しいケースなどもあるので注意が必要です。
リノベーションの費用は施工内容だけでなく、規模によっても変わってきます。例えば、家の中の一部を施工する場合と、フルリノベーションする場合ではかかる費用も大きく違ってきます。予算を極力抑えたい場合は、施工範囲を限定して小規模リノベーションにすることも検討しましょう。
ただし、中古マンションによっては築年数がかなり経過しており、見えない箇所の劣化が進んでいる場合もあります。例えば、水まわり設備は交換されていても配管の取り替えはしていないケースも考えられ、購入後に水漏れなどのトラブルが発生する可能性もあります。このような事態に陥らないためにも、築年数が古いマンションを購入する場合は、リフォーム履歴やその内容も考慮した上で、小規模リノベーションでも問題ないか慎重に検討することが重要です。
国や自治体では、リフォーム・リノベーションに活用できる補助金や減税制度を用意しています。条件に該当した場合、補助金や減税制度を活用してリノベーションができるため、負担を抑えつつ満足度の高いリノベーションも可能です。
例えば、既存住宅の省エネ化を目指す「先進的窓リノベ2025事業」では、内窓の設置などを行った場合、1戸あたり上限200万円の補助額が交付されます。また、「子育てグリーン住宅支援事業」は、対象となる工事(内窓の設置、エコ住宅設備の設置など)を実施した場合、1戸あたり上限60万円または40万円の補助金を受け取れます。