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「ジョリパット」という言葉を聞いたことがあるだろうか? ジョリパットとは外壁の仕上げ用の塗材のこと。そんなジョリパットの特徴やメリット・デメリット、費用の目安、塗装する際の注意点について、45年以上ジョリパットを取り扱うアイカ工業に伺った。外壁をおしゃれで長持ちさせたいと考えている人必見だ。
ジョリパットとは、アイカ工業株式会社が製造・販売する「壁面仕上げ用の塗材」。45年以上の歴史があり、さまざまなデザインを実現できる自由度が特徴だ。サイディングなどの既製部材を取り付ける工法は「乾式工法」と呼ばれるが、ジョリパットは現場で水などを使って資材を練る「湿式工法」。ペンキなどの塗料とは異なり、デザインをつける仕上げ塗材として、多くの壁面に使用されている。住宅の場合は外装に使われることが多いが、門扉まわりなど外構に用いられることも。内装に使用されることも多く、内装用の商品も展開されている。


ジョリパットをオススメしたいのは次のような人だ。
ジョリパットは140以上のカラーや100以上のデザインから選べることもあり、壁のデザインにこだわりたい人に向いている。また、職人がコテを使い手作業で塗るため、壁に模様を付けることも可能だ。「我が家だけのオリジナル外壁」を求めている人にもオススメしたい。
ジョリパットには汚れに強いという特徴がある。汚れた場合も水をかけてデッキブラシなどで擦るだけできれいになるため、メンテナンスに時間をかけたくない人に向いている。
耐久性も高いため、壁の塗り替えに関するコストを減らしたい人にもオススメだ。
ジョリパットはホルムアルデヒドの放出量が少なく、人体や環境にやさしい素材でつくられている。安全性が高く、外壁・室内の壁どちらにも使える。
ジョリパットのメリットは、豊富なカラーとデザインのバリエーション。デザインはフラットなものからスクラッチ仕上げ、レンガブロック調、石目調など約100種類のパターンがあり、コテ、吹き付け、型押しローラーなどさまざまな仕上げ方法によって同じ素材でもデザインの違いが出せる。カラーバリエーションはビビッドカラーから日本の伝統色まで180色から選ぶことが可能。色やデザインの組み合わせ方次第でさまざまな表情が楽しめるため、塗り壁の風合いを出して雰囲気のある空間を演出するなど、自分らしい個性を表現することができる。木やタイルなどの異素材とも相性が良い。


性能面でも、他の塗装仕上げと比べて色褪せしにくいのも特徴。色褪せしやすい濃いめの色も色持ちが良く、耐候性に優れている。ジョリパットは汚れやすいイメージがあるが、親水性があるため雨がなじむことで汚れを洗い流してくれる。経年で風合いも出てくるため、塗り壁らしい味わいを楽しめる。さらにトップコートを塗ればより汚れにくくなる。汚れが気になる場合は、中性洗剤などを含ませたデッキブラシなどでやさしく洗おう。
ホルムアルデヒドの放散量がもっとも少ない等級F☆☆☆☆を取得しており、健康面への配慮もされている。さらに、ホルムアルデヒドの吸着・分解や、調湿性能を有するタイプや、消臭・抗菌効果を付与したタイプなどもある。
また、ジョリパットは現場で施工要領書に沿って仕上げていく現場施工になるため、オリジナルの仕上げなどアレンジも楽しむことができる。
<ジョリパットのメリット>
・豊富なデザインとカラーバリエーションから選べる
・異素材との相性も良く、個性あふれる雰囲気にも仕上げられる
・色褪せしにくく、風合いを楽しめる
・親水性があり、汚れを洗い流してくれる
・健康面にも配慮
・現場施工で、仕上げをアレンジすることも可能
ジョリパットは、モルタルなどの下地を塗ってから仕上げ塗りをするため、サイディングに比べて施工の手間がかかる。施工期間はサイディングは約1日であるのに対して、ジョリパットは2~3日が目安。天候などによってはさらに工期に影響が出る場合も。工期が長くなることで費用も高くなる。
また、現場施工のため、施工要領書に沿って仕上げていくものの職人の腕によって仕上がりの差が出る場合がある。ローラーパターンは施工者による差異が出にくいのでオススメだ。
<ジョリパットのデメリット>
・サイディングに比べて工期が長い
・サイディングに比べて費用が高い
・職人によって仕上がりに差が出る場合も
豊富なデザインバリエーションをもつジョリパット。ボーダー系、クリフ系、スクラッチ系、ラフ系、スプレー系、ソフト系、ローラー系、マテリアル系の14つのシリーズに分けられる。また、内装専用仕上げ材としても複数のデザインシリーズを展開。それぞれのシリーズごとのデザインバリエーションによって、約100種類のデザインパターンがある。



使いやすい建築使用色を取りそろえており、ベースカラーとアクセントカラーの組み合わせも自由自在。日本の和の伝統色やビビッドカラーなど、さまざまな内外装のデザインに合わせてコーディネートすることができる。

一般的なサイディングの費用は3000~5000円/m2程度であるのに対して、ジョリパットは標準グレードの費用は5000円前後/m2(300m2の場合)。内装向けの不燃タイプや、材料のグレードが高いもの、施工の手間がかかるものはより高くなる。他の仕上げ材に比べると費用は割高に。
ジョリパットはさまざまなデザインとカラーバリエーションがあるため、ニュアンスの違いなどをサンプルなど実物を見て確認しよう。HP上でデザインとカラーを確認したら、建築会社に依頼してサンプルを取り寄せると効率的だ。近くにショールームがある場合は、大きめのデザインサンプルが全種類見られてイメージがしやすいので、ぜひ足を運んでみて。
凹凸があるデザインは日に当たるとコントラストが強くなるなど、室内で見る色みの印象と、外で見る色みの印象は異なるので、サンプルを確認する際は必ず太陽光が当たる場所で確認しよう。

職人によって仕上がりに差が出てしまう場合があるため、ジョリパットの施工実績のある建築会社にお願いするのが安心。技術力の高い「ジョリパット施工店会」に登録されている施工業者をチェックしておこう。
ジョリパットの耐久年数は10~15年くらいが目安。外壁をリフォームでデザイン変更したい場合は、古くなったジョリパットの上から新たなデザインでジョリパットを上塗りすることが可能だ。ジョリパットでない塗装やサイディングの上から塗れるタイプもあるので、元の状態を確認した上でどういう仕上げ方にするか検討しよう。
塗り重ねの回数に制限はないものの、サッシの厚みより厚く塗装すると塗膜に雨水が当たる部分が多くなるため、膨れなどの不具合が生じる場合がある。また、特殊なトップコートでコーティングしている場合は、ジョリパットがのらないこともあるので確認を。漆喰(しっくい)や土壁といった強度が弱いと想定される塗膜には塗り重ねはできないので注意しよう。
ジョリパットとは、「壁面仕上げ用の塗材」。外装に使われることが多いが、外構、内装にも使用されている
ジョリパットは豊富なカラーとデザインのバリエーションがメリット。いろいろなデザインとカラーが楽しめる
サイディングに比べて施工の手間がかかるため工期が長く、それに伴い費用も割高に。職人によって仕上がりに差が出ることもある