SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。
エネルギー問題をより身近に感じるようになってきた今、各住宅メーカーによってスマートハウスが続々と商品化されている。今回は、スマートハウスに住むと暮らしはどう変わるのか、どんな暮らしができるのかを紹介しよう。
A:みんないちばん知りたいのは「生活がどう変わるか」

スマートハウスとはITを活用してエネルギーを賢く使う家。家庭でエネルギーをつくる「創エネ」やエネルギーをためる「蓄エネ」、エネルギー消費を抑える「省エネ」、それらを集中コントロールし、エネルギーを見える化する「HEMS」という機器の組み合わせで成立する。ここからは皆さんが最も知りたい、「スマートハウスに住むとどんな生活が待っているか」を紹介していこう。
家族が自然とリビングに集まり「だんらん」の時間が増える
ITを活用してエネルギーを集中コントロールできる「HEMS」があれば、リビングにいながら各居室の電気の使用状況がわかる。特にエアコンをたくさん使う夏や冬は、同じ場所で過ごすとエネルギー効率がよくなるというメリットもあり、エネルギーをコントロールしながら、みんなで過ごすだんらんの時間が増えることにつながる。HEMSには家電などをオン・オフできるものもあるので、リビングでの会話も途切れずに、部屋の家電を操作できる。

エネルギーをより身近に感じ「エコ」が暮らしの一部になる
HEMSは家庭内で使うエネルギーを数字やグラフなどにして「見える化」することもできる。見える化の方法はさまざまで、月額や日額の電気料金や、各部屋・機器ごとの消費電力がわかるものもある。”ムダ使い”の出所がわかるので、電気のつけっぱなしがなくなる上に、消費電力を見ながらエアコンの強さをコントロールすることも可能。無理して頑張らなくても節約する習慣が身につくし、自然と環境を思いやれるやさしい子どもに育つはず。

帰宅するとすでに快適温度、今までより「わが家」が心地いい
HEMSにはiPhoneやiPadなどを使って外出先から家の設備や家電を遠隔操作できるものもある。例えば、外からエアコンをつけておけば、暑い日でも寒い日でも家に帰るとすぐに快適温度に。そうすると、家に帰る足取りだって軽くなるし、わが家でリラックスできる時間も増える。同様に、電気自動車やプラグイン・ハイブリッドカーのエアコンなどを家から操作できるスマートハウスも登場している。これからは家もクルマも常に心地いい。

請求書が届くのが楽しみになりオカズが一品増える
いつもは払うだけの電気料金。でも、スマートハウスに組み込まれた太陽光発電があれば、自然エネルギーからクリーンな電気をつくり出し、光熱費を節減することができる。その上に、余った電気は売電することができるから、月によっては思わぬ「おつり」がくることも…。となれば、毎月の請求書が届くのが楽しみになるし、返ってきたお金でお父さんのおこづかいがアップしたり、晩ご飯のオカズが一品増えることがあるはず。

「万が一」のときも安心だから一日一日を大切に暮らせる
現在、さまざまな住宅メーカーが販売・開発を進めているのが家庭用蓄電池である。家庭用蓄電池には鉛製とリチウム製があり、ともに停電時や災害時などに当面の電気がまかなえる。一方で電気自動車やプラグイン・ハイブリッドカーの電力で、一時的に家庭内の電気をまかなえるスマートハウスも登場している。「万が一」のときの備えがあることで、普段の暮らしで気を揉むことが減り、一日一日をより大切に暮らせるはず。

やりくり上手になり家族旅行の機会が増える
蓄電池には、ほかにも賢い活用法がある。例えば、購入単価が安い深夜電力の時間帯に蓄電池に電気を蓄え、購入単価が高い昼間に蓄電池の電力を優先的に利用するなどである。蓄電池で効率的にエネルギーを使うためには手動で設定を切り替える場合もあるし、HEMSが自動調整してくれるものもある。どちらにせよ、スマートハウスに住むことで自然とエネルギーの「やりくり上手」になり、浮いたお金で家族旅行に行く機会が増えるかも。
