一人暮らしの冷蔵庫 必要なサイズは? 生活スタイル別にご紹介!

最終更新日 2026年03月17日
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一人暮らしの冷蔵庫 必要なサイズは? 生活スタイル別にご紹介!

毎日の食を支えてくれる「冷蔵庫」は、一人暮らしでも多くの人が購入する家電です。とはいえ、食べる量も飲む量も人によって大きく差があるほか、「コンビニ弁当で済ませる派」から「毎日自炊派」までさまざまな生活スタイルがあることでしょう。では、冷蔵庫はどう選べば「自分にぴったりの1台」が見つかるのでしょうか。家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんに伺いました。

節約と健康を考えるなら一人暮らしで冷蔵庫は必須

一人暮らしの部屋といえばコンパクトであれば20m2~ということも多く、けして広いとはいえないもの。なかでもキッチンはコンロも1口のみで、スペースとして余裕がない間取りも多いことでしょう。とはいえ自炊をせずに、外食やお惣菜が続くとどうしても食費が多くかかります。加えて、カロリーオーバーになったり、野菜がとれなかったりと、健康面でも影響が心配です。やはり冷蔵庫を購入して、調理をしたいもの。今回は、神原サリーさんに一人暮らしの冷蔵庫選びでカギとなるポイントを教えてもらいました。

一人暮らしの冷蔵庫選びのポイント

・設置場所
・容量
・扉の開閉方向
・冷凍庫の大きさ
・静音性・霜取り機能

一人暮らしの冷蔵庫の設置に必要なスペースは?

冷蔵庫を設置する場所は、次の点を確認しておきましょう。

・本体サイズ+左右1〜10cm
・本体上部の放熱スペースとして5〜10cm
・コンセントの位置
・床の素材
・アース線の有無
・搬入経路

冷蔵庫はどんなに気に入った機種があっても、冷蔵庫置き場に置けないと意味がありません。
まずは自宅に置ける大きさはどのくらいか、きちんと把握して買いにいきましょう。

基本的に冷蔵庫は、左右1~10cm、上部に5~10cmの放熱スペースが必要となり、冷蔵庫そのものを壁にぴったりと置くことはできません。最近では上部放熱スペースがあれば、奥のスペース、左右のスペースはぎりぎりでも大丈夫という機種もあります。メーカーごとの特性を理解しておきたいところ。また、スペースを考え、冷蔵庫のうえに電子レンジを置きたいという人は、「耐熱トップテーブル」になっているものを選びましょう。ただ、耐熱や耐荷重には制限がありますのでこちらも十分にカタログを読んでおきましょう。

また、購入前には搬入経路も必ず確認しておく必要があります。

冷蔵庫の搬入経路について詳しくはこちら→
一人暮らしの冷蔵庫を購入する前に確認しておきたい搬入経路

冷蔵庫の置き場を考える人のイラスト

一人暮らしの冷蔵庫サイズは100~200Lが目安に

一人暮らしの冷蔵庫といっても100L以下の小型のものから200L以上のものもあり、価格も2万円台~6万円台とさまざま。容量が大きくなるほど高機能、高価格となっていきます。

【外食派】は100L程度までのコンパクトなサイズを

もちろん、一人暮らしではまったく自炊をしないという人もいることでしょう。その場合、選択肢に入ってくるのは、100L以下のコンパクトな冷蔵庫です。飲み物や調味料、氷程度であればこのサイズでも十分という人も多いはず。これに加えて電気ケトルがあれば、食事もカバーできます。

最近では、コンパクト冷蔵庫でデザイン性にもすぐれたものが登場、キッチンに置かずとも、あえて「リビングに置く」という選択肢もできるようになっています。確かにリビングやダイニングスペースに冷蔵庫があれば、すぐに飲める/食べられるというメリットもあります。「冷蔵庫置場」という間取りにとらわれず、いったん、自由に考えてみるのもおもしろいですね。

【中食派・自炊派】は150L程度

「冷蔵庫で近年、進化が著しいのが『冷凍』『チルド』の機能です。一人暮らしにちょうどよいといわれる150Lの容量でも、冷凍庫が大きくなってきているので、冷凍食品を買い置きできますし、ご飯やパン、うどんなどを冷凍しておけば、レンジで温めるだけで主食が用意できます。これに電気ケトルでスープをつくれば、ご飯の完成! 片付けもラクですし、これなら無理なく自炊が続けられるでしょう」(神原さん)

冷凍前の食パンの写真
(画像/PIXTA)

【つくり置き派】150~200Lはまとめ買いに安心のゆとりサイズ

神原サリーさんによると、近年の冷凍庫は広く、大容量なっているだけでなく、高さなども計算されていて食パンや冷凍うどんなどのかさばるものもしっかり収納しやすくなっているのだとか。冷凍冷蔵庫で150L以上となると、価格は安くはありませんが、冷凍食品・つくり置きを活用することで節約にもつながりますし、料理も楽しくなることでしょう。

さらに、おかずをつくり置きしたり、まとめ買いして冷凍保存したりすることが多い人は、150Lにこだわらず、もう一回り大きい200L前後のサイズも検討しておくと安心です。冷凍スペースに余裕があると、食材の整理がしやすく、買い物回数も減らしやすくなります。

また、庫内の見やすさと開け閉めのしやすさを考えると、「冷凍庫」は引き出し式だと使いやすいそう。中食派や自炊派は、まず冷蔵庫、なかでも冷凍庫の大きさや収納のしやすさに注目してみるといいでしょう。

冷凍庫に食品を入れる人のイラスト

一人暮らしの冷蔵庫の扉の開閉方向の選び方は?

また、冷蔵庫の扉は右開きか左開きかによっても、使いやすさが異なります。一人暮らし向けの冷蔵庫は、基本的に片開き(右または左の片方に開く)です。冷蔵庫の扉では「どちら側の扉が開くのか」ではなく「どっち方向に開くのか」で表記されます。すこしややこしいので整理しましょう。

右開き
「右方向に扉が開く冷蔵庫」です。冷蔵庫を正面から見たときに、向かって左側に取っ手が付いています。右側に壁があるキッチンや、右ききの人にオススメのタイプです。ただし、右側に壁がある場合でも、設置場所によっては壁との距離が十分に確保できないと扉が壁に当たり、全開できないことがあります。そのため、設置スペースに余裕があるかを確認し、場合によっては左開きのほうが扉を大きく開けられるケースもあることを踏まえて選びましょう。

左開き
「左方向に扉が開く冷蔵庫」です。冷蔵庫を正面から見たときに、向かって右側に取っ手が付いています。左側に壁があるキッチンや、左ききの人にオススメです。

冷蔵庫を開ける女性
(画像/PIXTA)

壁と冷蔵庫の扉の方向が異なると、とても使いにくいもの。間取図とカタログだけだとイメージがつかみにくいので、不安なときは実物を見て確認してから判断するとよいでしょう。

一人暮らしの冷蔵庫でチェックしておきたい機能

一人暮らしの部屋、特にワンルームなどの限られた空間では、冷蔵庫の大きさだけではなく「機能」にも目を向けるのが重要です。毎日使うものだからこそ、ちょっとした使い勝手の違いで、毎日の暮らし心地は大きく変わります。

ここからは、一人暮らしをより快適に過ごすために、冷蔵庫の便利な機能について紹介します。

機能面では静音性に留意

冷蔵庫は、基本的には大きくなるほど、静かで省エネになる家電です。また、庫内の温度を安定させるために24時間365日、コンプレッサーが動いています。コンプレッサーとは、冷蔵庫内を冷やすために冷媒ガスを圧縮して循環させる装置のことです。

広い家や昼間は気にならなくとも、手狭なワンルームや1Kで夜静かになると、このコンプレッサーの「ブーン」という音が響いてしまい、「気になって眠れない」なんてこともありえます。

音はデシベル(dB)という単位で表されますが、冷蔵庫の運転音も30dB以下だと安心です。カタログなどでしっかり確認しておきましょう。

自動除霜機能

冷蔵庫を使っていると、冷凍庫の中に氷の塊のような「霜」がついてしまうことがあります。これは空気中の水分が冷えて固まったもので、霜が厚くなると食材を入れる場所が狭くなったり、冷蔵庫が冷えにくくなって電気代がかさんだりしてしまいます。

この霜を取るには、中身を全て出して電源を切り、氷を溶かす必要があり、とても手間がかかる作業です。

冷蔵庫の冷やし方には、主に「直冷式」と「間冷式(ファン式)」の2種類があります。「直冷式」は、庫内にある冷却器で直接冷やす仕組みです。よく冷えますが、霜がつきやすく、定期的な霜取りが欠かせません。

一方で「間冷式(ファン式)」は、奥にある冷却器でつくった冷気をファンで送り込んで冷やす仕組みです。このタイプは自動で霜取りをしてくれるため、自分で掃除する必要がありません。霜取り不要なタイプを選べば、週末の貴重な時間を掃除に費やす必要がなく、忙しい方でも手間なく快適に使い続けられます。

冷蔵庫を開ける男性
(画像/PIXTA)

電子レンジを載せるなら耐熱天板付きに

一人暮らしのキッチンは狭いことが多く、家電をどこに置くか悩んでしまうことも多いでしょう。そのようなときに便利なのが、冷蔵庫の上のスペースです。冷蔵庫の上に電子レンジや炊飯器などを置けば、場所を無駄なく使えてキッチンがすっきり片付きます。

ただし、どのような冷蔵庫でも上に物を置けるわけではありません。電子レンジなどを置きたいときは、冷蔵庫の上の面(天板)が熱に強い「耐熱トップテーブル(耐熱天板)」タイプを選ぶ必要があります。一般的な耐熱天板は、約100℃の熱まで耐えられるようにつくられています。

気を付けたいのは、オーブントースターのように熱くなり過ぎる家電です。天板が溶けたり色が変わったりして、置けないこともあります。

省エネ性能もチェック

冷蔵庫は、テレビや掃除機とは違い、24時間365日ずっと電気を使って動き続けている家電です。そのため、どの冷蔵庫を選ぶかで毎月の電気代が変わります。特に物価が上がっている今、少しでも電気代を減らして節約したいなら、省エネ性能が高い冷蔵庫を選ぶのがオススメです。

省エネ性能を見る際は「省エネ基準達成率」という数字をチェックしてみましょう。この数字が100%を超えている製品は、国が定めた省エネの目標をクリアしており、電気をあまり使わずに効率よく冷やせる冷蔵庫だといえます。

また、1年間でどれくらいの電気を使うかは、「年間消費電力量」を確認してください。省エネ性能が高いものを選べば、10年前のモデルに比べて年間数千円の電気代を節約できる場合もあり、長く使うほど家計への負担を抑えられます。

冷蔵庫の省エネ基準達成率や年間消費電力量などの数値は、経済産業省資源エネルギー庁が運営する「省エネ型製品情報サイト」で確認できます。

ドアポケットや棚の数

冷蔵庫を選ぶとき、外側の大きさだけではなく「中身の使いやすさ」も忘れずに見ておいてください。特に一人暮らしでは飲み物や調味料を出し入れすることが多いため、ドアの内側にある「ドアポケット」や、中の「棚」のつくりが重要です。

例えば、飲み物をよく買う方は、ドアポケットの下段に「2Lのペットボトルが何本入るか」を確認しましょう。製品によって3本入るものもあれば、2本しか入らないものもあります。

また、自炊するなら「卵パックがそのまま置けるか」もチェックしておきたいポイントです。わざわざ卵ケースに移し替えるのが手間に感じる場合、買ってきたパックのまま収納できるスペースがあると助かります。

中の棚は、高さを自由に変えられる「可動式の棚」だと便利です。つくり置きした鍋をそのまま入れたり、背の高いケーキの箱を入れたりするときも、棚を動かせばスムーズに入ります。

なお、買い替えの場合は古い冷蔵庫の処分に家電リサイクル料金が必要になるため、本体価格だけでなく、設置費や処分費も含めて予算を考えておきましょう。

一人暮らしの冷蔵庫を購入する前に確認しておきたい搬入経路

気に入った冷蔵庫が見つかっていざ購入しても、部屋の中に入れられなければ使えません。「部屋の置き場所には入るはずなのに、玄関を通れなくて持ち帰ることになった」という失敗も多くあります。

そのため、冷蔵庫を買う前には、置く場所の広さだけでなく、そこまで運ぶ「通り道(搬入経路)」をしっかり測っておくのが重要です。

具体的に見ておきたい場所は、建物の入口(エントランス)、エレベーター、自宅の玄関、そしてキッチンまでの廊下です。特に、玄関のドアノブや廊下の手すり、曲がり角などは狭くなるので気を付けてください。

もしエレベーターに乗らなかったり、階段を通れなかったりすると、クレーンを使って窓からつり上げるなどの大掛かりな作業が必要になり、追加料金がかかることもあります。心配な場合は、購入時に店のスタッフに相談するか、事前に見積もりを依頼しておくと安心です。

一人暮らしでインテリアにこだわるなら冷蔵庫のデザインもチェック

ワンルームや1Kの部屋では、玄関を開けるとすぐにキッチンが見えたり、生活スペースから冷蔵庫が常に目に入ったりすることも少なくありません。冷蔵庫は大きな家電のため、そのデザインが部屋の雰囲気を大きく変えます。インテリアにこだわりたい方は、機能だけでなく「見た目」も重視して選ぶのもいいでしょう。

最近の一人暮らし向け冷蔵庫は、おしゃれなデザインのものが増えています。例えば、清潔感のあるシンプルなホワイトはもちろん、落ち着いた雰囲気のマットなブラックや、高級感のあるブラウン、部屋を広く見せる鏡のようなデザインなどさまざまです。

壁紙の色や、他の家具の雰囲気に合わせて冷蔵庫の色や素材を選ぶと、部屋全体にまとまりが生まれて、より居心地のよい空間になります。

生活スタイルによっては便利な一人暮らしの冷蔵庫2台持ち

もうひとつ、神原サリーさんが提案するのは、ワンルームや1Kのキッチンが狭いことを考慮し、冷蔵庫を2台持つという選択肢です。キッチンの冷蔵庫には食材や料理に必要な調味料を入れておき、居室にはドリンクやバター、ジャム、ドレッシングなどをコンパクトに保存しておくというものです。

「ドリンクやお酒などは食べる場所、ダイニングの近くにあったほうが便利ですよね。最近はリビングに置けるようなスリムなガラスドアの冷蔵庫も登場しています。おしゃれなインテリアのアクセントとして冷蔵庫を置くのもありではないでしょうか」(神原サリーさん)

霜が付いた冷凍庫の写真
コンパクトな冷蔵庫(写真提供/アイリスオーヤマ)

はじめての一人暮らしで、いきなり冷蔵庫を2台もつのは難しいかもしれませんが、最初は外食派の冷蔵庫の選び方でも紹介した、コンパクトなドリンク用冷蔵庫+ケトルで暮らしていき、料理に興味がわいたら冷蔵庫を買い足す、買い替えるという選択肢は多いにありでしょう。「食」は暮らしの基本。食を支えてくれる冷蔵庫も妥協せずに選べるといいですね。

自分にぴったりの冷蔵庫は、新しい生活を支えてくれる心強い相棒になります。
また、もし今のキッチンの狭さが原因で冷蔵庫選びを妥協しているなら、広いキッチンやゆとりのある冷蔵庫スペースが確保できる物件を探してみるのもひとつの方法です。住まいを見直すことで、毎日の暮らしやすさは大きく変わります。

まとめ

静音性や自動霜取りなど、自身の生活スタイルに合った機能があるかを確認して選ぶ

購入後に困らないよう、玄関から設置場所までの搬入経路やコンセントの位置を事前に測っておく

毎日使う家電だからこそ、部屋のインテリアになじむデザインや愛着の持てる1台を見つける

SUUMOコンテンツスタッフ

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イラスト/青山京子
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