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初めての一人暮らしはわくわくしますが、わからないことや不安なこともたくさん。特に、毎月必ずかかる電気代については、どれくらいかかるのか気になるものの、見当もつきませんよね。そもそも、電気代ってどうやって決まるの?月々平均でいくらくらいかかるの?冬や夏など季節で料金は変わるの?安くなる方法はあるの?一人暮らしアドバイザーの河野真希さんに教えてもらいました。
統計局の家計調査によると、一人暮らしの電気代は、季節などによって変動します。また、毎年同じ料金というわけではありません。
| 過去10年の平均 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 1~3月 | 3618円 | 7368円 | 3800円 |
| 4~6月 | 2763円 | 3972円 | 2742円 |
| 7~9月 | 2900円 | 4190円 | 3453円 |
| 10~12月 | 2790円 | 3762円 | 3529円 |
| 年平均 | 3511円 | 5127円 | 4787円 |
電気代は季節によって変動します。上表は、34歳以下の単身世帯の、季節ごとの電気代(1カ月当たり)をまとめたもの。「過去10年の平均」を見ると、1~3月は3618円、4~6月は2763円で、1カ月あたり855円もの差があります。夏に電気代が高くなるのは冷房費、冬は暖房費と、水道の水温が低く電気温水器やガス給湯器でお風呂やお湯を沸かすのに時間がかかること、日が暮れるのが早く照明をつけている時間が長いなどの要因があります。
電気代は、燃料価格の高騰や政府の政策などによって、年ごとに大きく変わることもあります。例えば、2023年の1~3月の電気代は7368円で、過去10年平均の約3600円のほぼ2倍に上がっています。これはウクライナ情勢などを背景とした燃料価格の高騰に加え、円安による輸入コスト増が重なったためです。
一方、2023年4月以降は、平均より高めではあるものの、その差は1000円前後に縮まりました。さらに2024年に入ると、1~3月の3800円をはじめ年間平均も4787円です。これは、電気代高騰による家計の負担軽減策として、2023年1月から断続的に、政府が「電気・ガス料金支援」を行っているためです(詳細は後述します)。
このように電気代は「使い方」だけでなく、社会情勢や政策の影響を強く受けるものです。だからこそ最新の動向を知り、無理のない節約や支援制度の活用を考えることが大切です。
34歳以下のシングル世帯の電気代は、2024年の場合、年平均4787円でした。一方、35歳以上の平均額を見ると、35~59歳は6606円、60歳以上7606円、65歳以上7643円と、年齢層が高いほど電気代が高くなっています。年齢が高くなるにつれて、冷暖房など電気の使用量が増え、電気代に反映されている様子がうかがえます。
また、地方によっても差があります。例えば、冬は寒さが厳しい北海道・東北地方や中国・四国地方は全国的に見ても電気代は高めです。
| 地域 | 月平均金額 |
|---|---|
| 全国 | 6756円 |
| 北海道・東北地区 | 7500円 |
| 関東地区 | 6566円 |
| 北陸・東海地区 | 6794円 |
| 近畿地区 | 6648円 |
| 中国・四国地区 | 7437円 |
| 九州・沖縄地区 | 6274円 |
電気代以外の光熱費についてもっと詳しく
一人暮らしの光熱費平均はいくら?電気やガス、水道費用の最新節約術などを紹介
電気代は、契約しているアンペアの大きさなどにより決められる「基本料金」と、電気メーターで集計した使用電力量によって計算される「電力量料金」の合計に、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を加えたものになります。
電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
電力量料金=電力量料金単価×使用量±燃料費調整単価×使用量
再生可能エネルギー発電促進賦課金=再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×使用量
なお、電力量料金は燃料価格の変動に応じて「燃料費調整額」を加算または差し引きます。
※計算は1円未満切り捨てます。
※全く電気を使用しない月は、基本料金が半額になります。

毎月届く「電気ご使用量のお知らせ」には、電気料金の請求額や内訳、契約内容などが記載されています。読み方をマスターして、電気代を節約しましょう。上から見ていきましょう。

1:電気のご契約種別とご契約…
電気の契約の種類と契約アンペアが表示されます。アンペアの大きさで基本料金が決まります。
2:今月のご使用量…
今回検針時のメーター指示数から前回検針時のメーター指示数を差し引きして算定。
3:今月の請求予定金額、消費税等相当額、請求予定金額の内訳…
基本料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電賦課金、口座振替割引など、先に説明した電気料金を計算する基本となる数値が表示されています。
4:昨年同月の使用量と使用量比較(増減率)
5:口座振替予定日や次回の検針予定日
以上のように電気代に関するさまざまな情報が検針票1枚でわかります。検針票が届いたらポイントを押さえて確認し、節約の励みにしましょう。紙の検針票の代わりにパソコンやスマートフォンで検針票をダウンロードして内容が確認できるWeb検針票を利用する人が増えています。希望する場合はWebから申し込んで。また電力の自由化により、購入している会社によっては検針票が投函される場合もあります。


毎日何気なく使っているあの家電。使用時に電気代がいくらかかっているか知っていますか。いつも使っている家電の電気料金を計算してみましょう。

■消費電力量とは?
計算の基本となるのが消費電力量です。家電の表示シールや説明書を見ると消費電力、定格消費電力が書いてあります。消費電力はその家電を使うときに消費する電力です。
■定格消費電力とは?
定格消費電力は、指定された条件で、その家電のすべての機能を安全な範囲内で最大限に使ったときに消費する電力です。
単位はW(ワット)、kW(キロワット)、 Wh(ワットアワー)などで表示され、1kW=1000W、1W=0.001kWです。Whは、その家電を1時間(1h)使った場合に消費する電気の量です。
例えば、定格消費電力1250Wの家電の場合、以下のように計算します。
1250Wから電力量(Wh)を算出します。
1250W×1時間(h)=電力量1250(Wh)
■電力量料金(従量料金)とは?
電力量料金(従量料金)は、kWh(キロワットアワー)で計算されるため、WhをkWhに換算します。
1250(Wh)÷1000=1.25(kWh)
1時間当たりの消費電力(kWh)×稼働時間(h)×電気料金(円/kWh)で家電製品の電気代(円)を計算します。
では、この方法で計算した各家電の電気代を見てみましょう。

何気なく使っている家電料金は、いずれも10円以下で一つひとつは安いように感じるかもしれませんが、実際の生活では、毎日いくつもの家電を繰り返し使います。
例えば、上のイラストの1回の使用量をもとに試算したところ、1カ月当たりの電気量が606円になります。ちりも積もれば山となる、というように、このくらいならと思わずに気をつけていきましょう。
| 家電の使い方・回数 | 1回当たりの目安金額(約) | 1カ月当たりの目安金額(約) |
|---|---|---|
| 電気ケトルでお湯を沸かす(1日2回) | 3.9円×2=7.8円 | 234円 |
| ドライヤーを使用する(1日1回) | 2.5円 | 75円 |
| 携帯電話を充電する(1日1回) | 0.4円 | 12円 |
| テレビを見る(1日3時間) | 1.6円×3=4.8円 | 144円 |
| ごはんを炊く(3日に1回、3合) | 6.0円 | 60円 |
| 電子レンジを使う(1日3回) | 0.9円×3=2.7円 | 81円 |
合計 ¥606
※1カ月当たりの目安金額は30日で試算
一人暮らしにあると便利な家電と選び方について詳しくは
一人暮らしにオススメの家電は? 家電セットは本当にお得?
資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」から、1日当たりの電気使用量が高い家電ベスト5をご紹介します。
【夏季】
エアコン:34.2%
冷蔵庫:17.8%
照明:9.6%
炊事:6.5%
給湯:6.1%
【冬季】
エアコン等:32.7%
冷蔵庫:14.9%
給湯:12.5%
照明:9.3%
炊事:7.9%
夏季、冬季ともにエアコンや冷蔵庫の使用電力が非常に高いことがわかります。電力使用量を減らしたいのであれば、これらの家電を「省エネ仕様」のものに買い替えることも検討してはいかがでしょうか。
一人暮らしの電気代は月平均金額が4787円(※全国平均 出典「家計調査 家計収支編 単身世帯(年集計34歳以下・2024年)」)と、水道光熱費の中でも高めです。のびのびと生活しながら、ムダな電気は省いて電気代は抑えたいですね。一人暮らしアドバイザーの河野真希さん直伝の電気代節約方法を紹介します。

家電製品のプラグをコンセントに差し込んだままで使っていない状態を「待機時」と言います。本来の機能を使っていないときでも、電源プラグをコンセントに差し込んでいるだけで、タイマー機能、リモコン機能などを維持するために消費する電力があり、これを待機電力と言います。テレビやレコーダー、電子レンジなど、常にスタンバイしているときに消費する電力も待機電力です。

便利な機能も、場合によってはムダに電力を消費する場合があります。使わないときは主電源をオフにしたり、プラグをコンセントから抜いたりして、待機時消費電力量を削減することが、節電及び電気代節約の第一歩といえます。電源をオンオフできるタップは手軽に節電できて便利です。

一人暮らしは、実家のように誰かが電源をオンオフしてくれません。冷暖房をつけっぱなしでうっかり外出することのないように気をつけてください。
政府は、エネルギーの国際価格の急騰によって影響を受けた電気・都市ガス料金の値上がりに対し、家計や企業の負担軽減を目的とした補助金制度「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を2023年1月より開始。その後、夏期と冬期を中心に支援事業が実施されています。
この制度は、国の補助金を基に、電気・ガスの小売事業者が毎月の請求額から一定料金を値引きするというものです。補助対象の会社と契約している世帯であれば、申請等の手続き無しで値引きが受けられます。
2025年7月~9月は、電気使用量に応じて下記の金額が値引きされます。
| 適用期間 | 電気(低圧) | 電気(高圧) |
|---|---|---|
| 2025年7月・9月使用分 | 2.0円/ kWh | 1.0円/ kWh |
| 2025年8月使用分 | 2.4円/ kWh | 1.0円/ kWh |
では、補助金制度によって、電気代はどれぐらい安くなったのでしょう。一人暮らしの電気の使用量平均154kWを基に、支援が無い場合との価格差を試算してみましょう。
| 適用期間 | 電気(低圧) | 電気(高圧) |
|---|---|---|
| 2025年7月・9月 | 308円 | 154円 |
| 2025年8月 | 369.6円 | 154円 |
電気料金は一般的に使用月の1~2カ月後に請求されます。値引き額は請求書に明記されているので、7月~9月使用分の請求書で確認してみましょう。また、資源エネルギー庁の下記サイトでは、1カ月の値引き額の目安を試算したり、支援制度の対象となる事業者を調べることができます。
国による電気代の引き下げ支援策は2026年も行われるのでしょうか。2025年の電気代等の支援策の背景には、「継続する物価高の中、厳しい状況に置かれている家計に対し当面の支援措置を講じる」という政策方針決定がありました。2024年12月の全国総合消費者価格指数が前年同月比で3.6%の上昇を記録し、この状況が「物価高による家計の負担が重い」との判断につながったようです。
2026年1月~3月も電気料金等引き下げの支援策が行われるかどうかについては、現時点では公表されていません。前回の冬期支援策の決定・公表は12月に行われたため、2025年の11月~12月の物価・賃金・電力料金などの状況を踏まえて決定される可能性があります。
ここ数年で電気代はどの程度上がったのでしょうか。例えば、東京電力の標準的な家庭向け料金(※)は、2022年には1kWhあたり26.48円だったのが、2025年8月時点では36.4円と約10円上がっています。一人暮らしの平均的な電気使用量154/kWhで換算すると、1カ月当たり1540円程度の負担増です。
では今後、電気代はどうなるのでしょうか。これから2026年くらいまでの短期では、電気代の大幅な上昇リスクは限定的と見られています。主な輸入燃料である原油や天然ガスの価格は2022年のウクライナ侵攻を機に高騰しましたが、2023年以降は落ち着きを取り戻し、以前の水準に戻って推移しています。また、電気代の上昇は「円安」にも影響されますが、アメリカと日本の金融政策方針から、極端な円安は避けられると予測されています。ただし、輸入燃料価格や為替相場は中東やウクライナの情勢や各国の政情の急変によって状況が変わる可能性は否めません。
また、長期で見ると2040年ごろまで輸入燃料費は上がっていくと予測されていますが、今のところ有効な対策は限られており、省エネ技術の普及や再生エネルギーによって電力消費・料金を抑えることが現実的な対応策とされています。結局は「使う量を減らす工夫」が一番確実。節約や効率的な使い方を知っておくことが、これからの電気代対策につながりそうです。
※東京電力従量電灯B「使用電力量が120kWhを超え300kWhの場合」の使用電力1kWhあたりの料金
河野さんに一人暮らしの電気代節約術を直伝してもらいましたので紹介します。
電力会社やプランを変更すると節約に。ただし、電力を多く使わない一人暮らしではメリットがなかったり、ライフスタイルに合ったプランがなかったりすることもあるので、事前によく調べることが大切です。基本料金がかからない会社や、夜間の電気料が安くなるプランは、一人暮らしでもメリットが出やすいでしょう。
テレビのつけっぱなし、洗面室や浴室の電気の消し忘れなど、ぼんやりはNG。
ただし、LED電球は白熱球より高く、初期費用はかかります。
安いからと中古の家電を買ったり、人から譲り受けたりした場合、最新の家電に替えると、電気代が変わることがあります。ただし、賃貸住宅の設備の場合は、勝手に替えてはいけないので、要注意。
炊飯器や電気ポットの保温機能は消費電力が大きいです。必要に応じて利用してください。
冷蔵庫の中の詰めすぎは電気を多く使うので、7割くらいがベスト。逆に、冷凍庫はしっかり詰まっていた方が冷却効率が良いです。食品を取り出すのに時間がかかると、電気をより多く使うので、必要なものを取り出したら、すぐに扉を閉めることが大切です。
冷蔵庫は壁から離して設置しましょう。
トイレを使わないときは便座のふたを閉めましょう。
家電製品の中でも、使い方の工夫で電気代に大きな差が出るのがエアコン。ここからは、その上手な使い方と節電術を紹介します。

エアコンは「自動運転」が最も節電効果があります。暑いときは、温度を下げるより、風量を強くする方が消費電力が少なくなります。
室温の目安は、冬の暖房時は20℃、夏の冷房時28℃(情報提供/東京ガス)。スイッチを切ってからも暖かい空気はしばらく保たれるので、外出など、部屋を出るタイミングがわかっているなら暖房は早めにスイッチを切りましょう。
エアコンはずっとつけっぱなしの方がお得になるかは、時間帯や時間の長さによります。
9:00~18:00はつけっぱなしの方が、こまめにオンオフするより電気代が安いというデータもあります。(情報提供/ダイキン工業株式会社)
夏の日中はカーテンを閉めておく方が室内の温度が上がらないうえ、窓から冷気が逃げないため、節電になります。
夏は部屋が外気よりも暑いときも。その場合は、一度窓などを開けて、風を通し、部屋の空気を入れ替え、部屋全体の温度を下げてからエアコンを入れた方が節電になります。
夏でも冬でもエアコンを使っているときには、扇風機やサーキュレーターを併用し、空気を循環させることで、上や下にたまってしまう暖気や冷気をかきまぜ、均一化させることができます。扇風機やサーキュレーターは、エアコン側の天井に向けて回すと、室内の空気がよく循環します。
体感的にすぐに涼しくなりたいときには、直接風を自分に当てるといいが、当てすぎは身体が冷えるので注意。また、夏に熱い空気がこもってしまったときは、サーキュレーターを天井に向けて熱い空気を逃がしてから、開けておいた窓に向けて風を送ると、熱気が外に出やすくなるでしょう。

エアコンのフィルターが汚れていると、冷暖房の効率が落ちるため、定期的な掃除が大切です。
室外機の周りにはものを置かず、熱交換を妨げないようにしましょう。
「私もエアコンの節約項目はほぼすべて実践しています。また、一人暮らし時代のスタート時に小さめの冷蔵庫を中古で買いましたが、その後より大きなものに交換したのに、電気代は下がったことがあります。家電を買い替えて節電効果を実感できましたね」と話す河野さん。
筆者も10年前のエアコンを最新の省エネタイプに買い替えて、暖房の温度設定を0.5℃低く設定することで電気代がグンと安くなりました。節約の実践が数字に出やすいので、一つでも二つでも取り入れてくださいね。
以前は、家庭向けの電気は東京電力、関西電力など地域の電力会社だけが販売していて、消費者は電気を買う会社を選ぶことはできませんでした。しかし、2016年4月1日以降、電気の小売業への参入が全面自由化され、消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。
新規参入の電力会社(新電力)を選べるだけでなく、住んでいるエリア外の電力会社を選んだり、再生可能エネルギーを中心に電気を供給する事業者から電気を買ったりすることもできます。電気とガス、電気と携帯電話などの組み合わせによるセット割引などお得なサービスも登場しています。

切り替える場合は会社のサービス窓口、電話、ホームページから申し込みます。現在契約している地域の電力会社の解約手続きは、切り替え先の電力会社でできます。
電力の自由化により会社間の競争が生まれ、電気代が安くなるお得な特典も増えています。自分の生活スタイルに合う電力会社、料金プランは、じっくり検討して選びましょう。切り替えに必要な書類やかかる時間など、詳細は切り替える会社に確認してください。
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一人暮らしの水道代の平均金額は? お風呂に毎日お湯を溜めるといくらかかる?
使わない家電はこまめに電源をオフにしてつけっぱなしを防止する
夏はエアコンの使い方を工夫して電気代を上手に節約
電気代が高くなる冬は節約を意識して快適な電気ライフを手に入れよう