新婚夫婦の家探しは、たくさんの物件がある中からどのように選んだらよいのか迷ってしまいますよね。特に「間取り」や「立地」などの条件は夫婦の要望を整理することも大事です。この記事では、人気の間取り調査や、1LDK、2DK、2LDK、3LDKそれぞれの体験談を紹介しているので、新居選びの参考にしてください。また、ベッドのサイズ・台数の選び方のポイント、寝室を別にするメリット・デメリットも紹介しています。
新婚さんが家を探すときに必ず最初にしたいのが、部屋に対しての考え方のすり合わせです。なぜなら、部屋選びの失敗は、ほとんどが事前によく話し合えば防げるものだからです。
部屋選びで失敗しないために、まずはお互いの要望を出し合ってみましょう。
・譲れない条件
・出来ればかなえたい条件
に分けて話し合うのがオススメです。
条件を出し合うと、譲れない条件がぶつかることもあります。夫は比較的家賃が安い1LDKが良いけれど、妻は自分の部屋が欲しい場合などです。こういったときは、駅から少し離れているけれど家賃の安い2LDKを見つけるなど、お互いが納得できる妥協点を見つけましょう。
とはいえ、初めての新婚生活。「部屋選びのときには重要だと思わなかったけれど、いざ住んでみたら予想外の不満がでてきた」なんてこともあるでしょう。ここからは、新婚の部屋選びで大切な要素をチェックリスト形式で紹介します。ぜひ一緒に確認してみてください。
生活時間に違いがある場合、お互いに快適に暮らせるような間取りや設備を選ぶのがオススメです。例えば、夫婦で帰宅時間に大きな違いがあるのなら、お風呂の追い焚き機能があると便利です。また、どちらかは夜勤もあるなどで睡眠時間も大きく違う場合は、寝室を別にできる間取りにするのも一つの手です。
さらに、最近は在宅ワークをする方も増えてきました。同時に家で仕事をしたりリモート会議をする夫婦もいるでしょう。お互いが集中できる空間をどう確保するかも考えておきましょう。
お互いが在宅ワークならば、駅近の物件である必要はないかもしれません。同じ家賃額でも駅から離れて、部屋数を増やすなども検討できます。
すべての希望をかなえることはむずかしいですが、家族が快適に過ごすために、間取りや設備で解決できることはないか検討してみてください。
お互いがどの家事をどのくらい担当するのかをあらかじめ決めておきましょう。家事分担は住み始めてからで良いのでは?と思うかもしれませんが、それによってキッチンの条件が変わってきます。料理は基本的に片方が担当するのか、2人で一緒にするのかだけでも先に決めておくのがオススメです。
2人で一緒に料理をする場合は、2人で動けるだけの広さがあり、2人分のワークトップ(まな板を置いたりして作業ができるスペース)のあるキッチンを選びましょう。
オープンキッチンやセミオープンキッチンなら、リビング側から作業することもできます。部屋選びでは、部屋の数や大きさだけではなく、実際に自分たちが希望している生活ができそうかという観点も大切です。
子どもが生まれた場合、新婚で住み始めた物件に住み続けるか、引越しをするかを話し合っておきましょう。新婚で住み始めた物件に子どもが生まれても住み続けるのなら、子どもが居る暮らしを想定した間取り・収納になっているかをチェックして物件を選びます。
また、子どもが生まれたら、両親のサポートが必要になるかもしれません。両親の家との距離も考慮するのがオススメです。
新婚時に選ぶ部屋は夫婦2人暮らしが前提なら、2人が満足できるかどうかという軸をぶらさずに物件を検討してみてください。
また、ペットを買うつもりなら、ペット可の物件を選びましょう。一口に「ペット可」と言っても、猫か小型犬のみの物件、大型犬も可能な物件、多頭飼いOKな物件など、細かく条件が決められている場合があります。これから選ぶ物件でペットを飼いたいと考えているのなら、飼いたいペットの条件に合った物件選びをする必要があります。
物件選びで特に気になる家賃。こちらは新婚夫婦に限りませんが、手取りの30%以内に抑えておくのがオススメです。
物件を借りる時点では金銭的に余裕がある方でも、妊娠出産や子育てで働ける時間が減ったり、転職で住宅手当などの条件が変わったりすることがあります。
収入の見通しをたてるのは難しいですが、2人で働いてぎりぎり支払える家賃にしたり、将来の大幅な収入増加を見越した家賃にしたりするのはオススメできません。
新婚さんが間取りを選ぶときに、お互いが考えている条件などについて確認した方がよいことをチェックリストにまとめました。間取りや設備などを選ぶときの参考にしてください。
新婚夫婦が間取りを選ぶときは、「暮らし方の要望・生活スタイルの整理リスト」にチェックを入れてみて、お互いの希望を理解しましょう。次に「整理した内容で間取りをチェックリスト」を使って希望に沿った具体的な物件を決めていきましょう。
では、みんなはどのような間取りを選んでいるのでしょうか。
リクルート住まいカンパニーの「お住まいに関するアンケート」によると首都圏の夫婦(20代・30代の男女の既婚者)に人気の間取りは、上から以下のとおりでした。
2LDK(33.7%)
1LDK(24.3%)
2DK(13.3%)
3LDK(10.4%)
2人暮らしですので、4部屋以上になると、とたんに数が少なくなります。2Kや3Kの数が少ないのは、そもそも間取りとして珍しいことが関係しそうです。
2人で暮らす部屋には、どのような設備がついていると良いのでしょうか。2人暮らしをしている人の満足度が高い設備を見てみましょう。
首都圏の2人暮らし世帯の満足度が高かった設備のベスト3はこちらの3つでした。
・遮音性能の高い窓
・システムキッチン
・追い焚き機能付きの風呂
「遮音性能の高い窓」と「システムキッチン」についての満足度は、2021年度の全体値(1人暮らしやファミリーも含めた値)に比べて5ポイント以上高まっています。
「遮音性能の高い窓」は、リモートワークの普及により、集中できる環境を求める人が増えたことが影響していそうです。「システムキッチン」は、継ぎ目がないことから手入れが容易で、見た目に統一感があるためにおしゃれさを感じられます。
また、「追い焚き機能付きの風呂」の人気の高さは安定しています。お風呂に入るタイミングがずれる日はどうしても出てくるもの。2人しか入らないのにお湯を溜めなおすのはもったいないですよね。生活リズムが違う夫婦は、追い焚き機能がついている物件を選ぶのがオススメです。
人気の間取りごとに、実際にその間取りで生活した経験のあるカップルの話を聞いてみました。2人の希望をどのように折り合わせたのか、選んだ間取りで良かったこと、後悔していることなどを参考にしてみてください。
「夫が立地重視、私が築年数10年以内を重視していて、予算内で物件をさがしたところ1LDK以下に絞られたので、1LDKを選びました。部屋数が1である代わりに、宅配ボックスや追い焚き機能、ウォークインクロゼットなどの設備を充実させました。私がリビング、夫が寝室で過ごすことが多いのでお互いに自分の時間は確保できています。ただ、2人ともリモートワークをする日は集中しにくいこともあります」(20代 女性)
「お互いが払える家賃内で部屋探しをしたら1LDKになりました。家の中で距離ができにくいので、喧嘩をしてもすぐ仲直りができるところが良かったと感じています。お互いが在宅ワークのときに同時に会議があるとうるさいこともあります。ですが、仕事をしているお互いを見るのは新鮮に感じます」(20代 女性)
1LDKは、他の人気の間取りと比べて家賃を抑えやすいのが魅力。その分宅配ボックスなどの設備にお金をかけて暮らしやすさを向上させているという意見も。また、距離ができにくく、基本的にお互いが視界に入っているため、2人の仲を深めやすい間取りといえるかもしれません。
また、個人の専用部屋が用意できなくても、生活時間やリビング・ダイニングの使い方によって自分の時間を確保することは可能なようです。
「2DKで、2部屋の広さがほぼ同じという物件にしました。お互いに自分の時間を大切にしたいタイプなので、それぞれが自分の部屋を持てるように、2部屋以上を絶対条件として部屋探しをしました。自分の部屋は趣味や仕事のもので充実させて、ダイニングは2人で食事をしたりくつろいだりする空間に。2人とも家で過ごす時間が長いので、部屋を分けたおかげでストレスなく生活できます」(20代 女性)
お互いに自分の時間を大切にしたいタイプだと、2部屋以上の間取りが良いようです。ただし、2Kや2DKは物件数自体が少なめなので、物件探しが難航する可能性も。
2LDKと比べると家賃がお手軽な2DK。見かけたらチェックしてみてもいいかもしれません。
「リビング・ダイニングとは別に、寝室とワークスペースが欲しかったので2LDKにしました。子どもが1人できても今の部屋に住み続けられます。3LDKも考えますが、広すぎるのでまだ先ですね。
2つの部屋が完全に離れた間取りになっているよりも、どちらか1つの部屋がリビングと繋がっている間取りがすすめです。わが家のワークスペース部屋とリビングは引き戸で仕切られているのですが、引き戸を開けると広いリビングにできるので、友達や家族を呼んだときに広々していて良いです。家族を招く回数も多くなりました」(20代 女性)
「プライベートな時間を確保したいと考えて、2部屋以上の物件を探しました。1部屋は寝室ですが、もう1部屋はクロゼット兼漫画部屋になっています。2人で暮らしているうちはリビングの広い1LDKでも良かったなと思っています。照明や空調も部屋の数だけ必要になってしまうので」(20代 女性)
リビングとダイニングにプラスして2部屋あることで、寝室以外にもうひとつ自由に使える部屋が生まれます。集中できるワークスペースや趣味の部屋に活用する方が多いようです。リビングやダイニングとひとつづきに部屋があるような間取りにすれば、広々した1LDKのように使用することもできます。
お互いに1人で集中したり、リラックスしたりできる2DK、2LDK。それぞれの部屋を平等に確保するパターンと、2人の作業部屋と寝室に分けるパターンが多いようです。
「3LDKで、3つの部屋は寝室、収納部屋、客間兼仕事部屋として使っています。私も妻も物が多いので、広い家にして良かったと感じています。収納に困らないため、整理整頓を怠りがちな気もします。子どもが1人いますが、今の間取りで十分です」(20代 男性)
「1部屋を収納部屋にしているので、衣類や食料品のストック、箱買いしている日用品をすべてしまっておけて便利です。夫と別々に好きなことを出来るので、気持ちよく生活できています。また、部屋数が多いと子どもが出入りするエリアを区切れるので、子どもの安全に配慮しやすいです。ただ、キッチンや廊下に収納スペースがほとんどないので、そこは少し後悔しています。間取りや部屋数は満足ですが、場所ごとの収納スペースが欲しいですね」(20代 女性)
3LDKの体験談は、ご夫婦の2人に話を伺いました。夫婦2人暮らしや、夫婦と赤ちゃん1人であれば、1部屋まるごと収納部屋にしてしまうことも可能です。
「寝室が別のときと、一緒のときがありました。別の時は、お互い夜の時間をゆっくり過ごせて、好きな時間に寝起きできたのが良かったです。ベッド周りも自分好みにできるのでストレスが少ないです。ただ、夜更かしや朝寝坊の回数が多かったように思います。また、朝一度も顔を合わせないことがあり、カップルや新婚夫婦だと少し味気ないかもしれません。
寝室が一緒だと、コミュニケーションが増え、喧嘩も少ないように思います。お互いの仕事が忙しいカップルは寝室を分けた方がうまくいくと思っていましたが、反対に、忙しい時期ほど寝る前や出勤前の寝室での会話が気分転換になっています。また、片方の生活リズムがくずれ気味でも、1人が規則正しく生活していればつられてリズムが戻るので健康的だと思います」(20代 女性)
体験談などをもとに、寝室が別の場合、一緒の場合それぞれのメリット・デメリットを編集部がまとめました。夫婦のことなので個人差がありますが、あくまでひとつの意見として参考にしてみてください。
寝室は睡眠をとるだけの場所ではなく、寝る前や朝起きたときのコミュニケーションの場でもあります。一方で、睡眠時間の違いや相手のいびき・寝相がストレスになることも。ライフステージによって寝室を一緒にしたり分けたりしたい場合は、シングルベッド2つを用意して並べて使うのがオススメです。
ベッドのサイズは、幅によってシングル(約90cm)、セミダブル(約120cm)、ダブル(約135cm)、クイーン(約160cm)、キング(約180cm)の5種類に分けられます。
1人暮らしで使うシングルベッドは基本的に幅90cm。2人で使うベッドの最大はキングサイズで幅180cm。シングルを横に2つ並べると、ちょうどキングサイズのベッドの大きさになります。
2人暮らしならダブルサイズ以上を1台と考えるかもしれませんが、シングルやセミダブルを合わせて2台使いするという方法もあります。
ダブル、クイーン、キングを1台使いすると、2台使いよりもスペースを取らず、ベッドの代金も少なく済む傾向にあります。しかし、引越しなどの際に搬入搬出がむずかしかったり、ダブル1台だと子どもとの添い寝がしにくい可能性もあります。
シングル、セミダブルの2台使いだと、睡眠時間の違いや寝相などでお互いにストレスをかける可能性が低くなります。また、お互いのマットレスの好みが違う場合、それぞれ別のマットレスを選ぶことができます。
2人暮らしのベッド選びについて、さらに詳しくはこちらの記事で紹介しています。
二人暮らしの「ベッド」選び方のポイントは? 一緒にする? 別にする?
結婚をきっかけに、初めて実家や一人暮らしの部屋から出て、二人暮らし用の賃貸に移る人も多いでしょう。一番気になるのは家賃の相場感ではないでしょうか。
以下の表は、文京区エリアの賃貸情報に詳しいレオコーポレーションの深澤さんにアドバイスをいただきながら、東京で新婚夫婦に人気の市区町村の家賃相場を示したものです。
1LDK/2K/2DK | 2LDK/3K/3DK | 3LDK/4K~ | |
---|---|---|---|
世田谷区 | 13.3万円 | 16.7万円 | 22.1万円 |
練馬区 | 10.4万円 | 12万円 | 13.3万円 |
八王子市 | 7万円 | 8万円 | 9.5万円 |
江東区 | 12.4万円 | 18万円 | 21万円 |
品川区 | 15万円 | 21万円 | 25.9万円 |
新宿区 | 15.6万円 | 23.5万円 | 29.9万円 |
目黒区 | 15.5万円 | 23万円 | 27.7万円 |
港区 | 20.3万円 | 30.7万円 | 45万円 |
渋谷区 | 18.3万円 | 29万円 | 45万円 |
文京区 | 15.2万円 | 21万円 | 27.5万円 |
「港区や渋谷区、文京区などは、新生活のスタートとして憧れる新婚夫婦も多いですが、その分家賃も高め。その点、世田谷区は少し家賃が抑えられて、交通の便が良いと人気です」(深澤さん)
家賃相場を見てみると、同じ東京の人気エリアでも3倍近くの差があることがわかります。では、自分たちの家賃はどのように決めたらよいのでしょうか。
まず、家賃相場は手取りの3分の1以下といわれています。2人の手取りを合わせた金額で計算してみましょう。
また、2人の将来像や理想の生活についての話し合いも大切です。
将来家を購入したいからお金を貯めたいのか、多少家賃が高くても職場の近くに住みたいのか。よく相談して家賃の上限を決めましょう。
「家賃相場は、エリアによって大きく変わります。結婚を機に違うエリアから引越してくる場合や、初めて実家を出る場合、家賃の金額が予想と違って驚くことも。また、地図上では便利なエリアに見えても、通勤時のラッシュや近くのお店の営業時間など、住んでみないとわからない情報もあります。こういった情報は、住みたいエリアの不動産会社が詳しいです。ぜひ気軽に相談してみてください」(深澤さん)
新婚夫婦の家賃の考え方
手取りの3分の1以下 & 2人の将来像や理想の生活
新婚夫婦の部屋探しでは、まず収納スペースの広さを気にする人が多いです。
2人暮らしになると、単純に考えれば靴や服の数も2倍。自炊を本格的に始めるなら、キッチンまわりの収納も必要になります。
「夫婦に人気の間取りを見てみると、2LDKの次に1LDKがランクインしていますが、1LDKはどうしても収納が少ない傾向にあります。個室が広々した印象なため余裕があるように見えますが、押入れやクローゼットは小さいことも多いため内見で確認しましょう」(深澤さん)
また、新婚夫婦が設備を選ぶときは、お互いに忙しい時期があってもストレスが溜まらないような設備を検討してみてはいかがでしょうか。
新生活は楽しいけれども苦労やすれ違いも多いもの。仲良く過ごすために、便利な設備で家事ストレスや時間の拘束から逃れましょう。例えば、以下のような設備が挙げられます。
・食器洗い乾燥機
・浴室乾燥機
・宅配ボックス
2人暮らしに人気の間取りや、実際に住んでいる人の体験談をみてきました。それでは、さらに具体的に新婚生活をイメージしてみましょう。
最近の新婚夫婦の傾向や住まいに対する考え方を、ゼクシィ編集長の日置さんに教えてもらいました。
「最近の新婚夫婦は、等身大で、自分たちらしくいられる関係を望む人が多い印象があります。結婚式も、ありのままの自分たちを表現する傾向があり、ドレスにスニーカーやデニムジャケットを合わせるカップルも」(日置さん)
おおまかな傾向として、形式にとらわれず等身大でありのままの自分たちを尊重するようです。このような考えは、住まいにどのように反映されるのでしょうか。
「住まい選びも、地に足の着いた考え方の人が多いです。家具・家電は、新品を一気にそろえるのではなくお互いに持ち寄るなど、堅実な傾向にあります。また、新婚の段階からお互いのやりたいことやペースを尊重しているカップルが多いように感じます。それらが部屋選びでも、自分の部屋があることを条件にしたり、といったところに反映されているようです」(日置さん)
部屋選びでも、個を尊重する傾向にあるようです。
この傾向は、伊藤忠都市開発とゼクシィ編集部による共同プロジェクト、「理想の新婚部屋づくり」の人気投票にしっかり反映されていました。ここからは、理想の新婚部屋づくりの人気投票1位と2位の部屋を紹介します。
間取りだけではなく、家具のレイアウト、2人の過ごし方についてもイメージしてみてください。
理想の新婚部屋人気投票1位に輝いたのは、1LDK+2LOFTの間取り。リビング、ダイニング、キッチンは広々としており、1部屋は寝室に。
仕事や勉強・趣味など、1人で集中できる時間を大切にしながらも、部屋のどこにいても相手の存在を感じられる空間にするために、仕切る扉は設けず、視線が交差するDENやロフトの配置に。
また、家事は協力し合って一緒にするため、2人で作業しやすいキッチン、収納しやすい大型のクロゼット、朝の身支度でケンカしないように洗面ボウルも2つ設けてあるプランです。
「夫婦でいつも一緒に居る」か「それぞれの部屋ですごす」かの2択に分けるのではなく、お互いの存在を感じつつ気分に合わせて自分だけの空間にこもれる間取りになっています。
<この部屋の概要>
間取り/1LDK+2LOFT
専有面積/58.91m2
バルコニー面積/8.38m2 ルーフバルコニー面積/7.20m2
人気投票で2位になったのは、玄関から個人の部屋、ロフトまで完全に平等に分けた間取り。
2LDKで、仕事のシフトの違いや、お互いに忙しく平日の生活スタイルは別々のカップル向けに各々の部屋を確保しています。平日は1人の時間を大切に、リビングにはソファではなくリビングベッドを置いて休日に仲良く過ごせるようになっています。
自分の時間と2人の時間、それぞれの時間を過ごす専用の部屋をつくることで、メリハリのある生活をかなえています。
個人の部屋をつくったからといって、必ずしも2人で仲良く過ごす時間が減るわけではありません。むしろ、自分の時間が充実しているからこそ、2人で過ごす時間を大切にできるのかもしれません。
<この部屋の概要>
間取り/2LDK+2LOFT
専有面積/50.46m2
バルコニー面積/8.08m2 ルーフバルコニー面積/7.20m2
新婚夫婦が間取り選びをするときにチェックすべきポイント、人気の間取りごとの体験談、理想の新婚部屋をみてきました。間取り選びというと、部屋数や部屋の形にばかり目がいってしまうかもしれません。しかし実際は、2人がいつ家に居て、どのような時間をすごす必要があるのかなどの「生活時間」も重要です。
間取図から、仕事の日・休日の活動、1人の時間、2人の時間の過ごし方をシミュレーションしてみるのがオススメです。
新婚の間取り選びでは、生活時間の違い、子どもが生まれたあとのこと、収入の変化を考慮するのがオススメ
ベッドは2人用のもの1台だけではなく、1人用のもの2台にする方法もある
夫婦によっては寝室を別にすることで生活がしやすくなる場合もある
お互いを尊重した生活を好むカップルが増えている傾向にある。自分だけの時間や空間がどの程度必要なのか夫婦で話し合いを
■※1 調査概要
対象:下記条件を満たすマクロミルモニタの男女個人
1.現在の居住形態が「賃貸」である 2.上記の「賃貸」住宅への入居時期が2019年2月~2020年1月である 3.上記「賃貸」住宅の物件選びに関与した 4.回答者本人が調査業・広告代理業でない
調査数:1,199
範囲:全国
※首都圏在住の居住人数が2人の世帯のデータを抽出してグラフ化したもの。
●取材協力
日置香那子さん
株式会社 リクルート
ゼクシィ 編集長
レオコーポレーション 深澤元弘さん
株式会社レオコーポレーション 賃貸事業部 部長
不動産業界に携わられてから22年余り。売買仲介営業として現職である株式会社レオコーポレーションに入社。その後売買仲介に加え賃貸仲介や管理なども経験し、現在は賃貸事業部部長として、賃貸仲介及び賃貸事業部全体のマネジメントを行う。
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
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SUUMO レオコーポレーション 会社ページ