「個室が必要になる時期は、子どもによってさまざま。その子にとって安心できる居場所がどこなのかを考え、成長に合わせた空間を用意したい」と外山さん。リビングや兄弟姉妹共有スペースを成長に応じて個室に仕切るなど、柔軟な対応を可能にしておくと便利だ。また、居心地が良すぎると部屋にこもりがちになる場合も。「ロフトや引き戸を活用すれば4畳半でも十分。すべて子ども部屋で完結するほど充実した設備は必要ないでしょう」(奥村さん)
すぐ近くで親が見守っているという安心感があり、一人寝の練習などにも効果的。ただし、親子の距離の近さが自立の妨げになる場合も。
時期を見計らって家具などでドアを閉鎖することも考えたい。
図面:旭化成ホームズ(へーベルハウス)
「片付けなさい!」と口うるさく言うだけでは、なかなか身に付かないお片づけの習慣。まずは子どもが整理整頓できるような環境を整えてあげたい。リビング横など物を使う場所の近くに、システム収納できるファミリークローゼットを設ければ、子どももラクに出し入れができ、親子で一緒に片付けるなかで物の管理の仕方を学べそうだ。
写真は棚やポールを造り付けたファミリークローゼットを設置した例。低い位置を子どもスペースにすれば、オモチャを片づけたりと、小さな子どもでも無理なく習慣づけることができる。図面のように、玄関に近い位置に配置すれば、泥んこで帰ってきてもすぐに着替えることができて便利。
写真:ミサワホーム/図面:東急ホームズ
洗面台に付属した引き出し式の踏み台なら、普段はじゃまにならずスッキリ。成長して踏み台不要になっても、内部の収納スペースは役立つ。
写真:INAX
小さな子どもにとって注意が必要な階段や廊下には、足元ライトを設置して夜でも安全な状態にしておきたい。人感センサー付きの照明も便利。
写真:ダイワハウス
床から110cm程度の高さにあるスイッチなら、背の低い子どもでもラクに届く。日常の小さなことから、何ごとも自分でやるトレーニングに。
写真:ダイワハウス