一人暮らしの部屋を決めたら、次は家具や家電、さまざまな日用品をそろえなければいけない。これまでの親元暮らしとは違い、冷蔵庫や洗濯機といった大物家電はもちろん、お鍋やフライパン一つひとつが必要になる。では実際にどんなものをそろえたのか、955人の学生の回答をランキング形式で紹介。無駄な買い物をしないよう、ぜひ参考にしよう。
男女別に、初めての一人暮らしで買った家電や家具、日用品をアンケートしたランキングは、上のとおり。男子は、自炊派でなくても必需品の「電子レンジ」がNO.1に。女子は、電子レンジも4位と購入率は高いが、「炊飯器」や「調理器具」など、自炊に必要なアイテムのほうが上位に入っている。全体的な傾向として、女子のほうが家電や日用品の購入率が高い。例えば「冷蔵庫」も、新規で購入したランキングでは女子は7位、男子は3位だが、購入率でいうと、男子は59.6%に対し、女子は63.5%と、女子のほうが高い。「洗濯機」も同様だ。男子のほうが、”ほぼ外食だから家では自炊しない”、”洗濯はまとめてコインランドリー”という暮らしをしている学生が多いのかもしれない。
男女で大きく違うのは「カーテン」。外から丸見えにならないようカーテンは必需品だが、女子は7割以上が購入したが、男性は約半数程度。カーテンは引越し当日から必要になるアイテムなので、事前に用意しておこう。
次に、持っていないものも含め、”一人暮らしに絶対に必要だと思う”家電や家具を質問した。いわば”必要度”ランキングは以下のとおり。
「冷蔵庫」「電子レンジ」が男女ともに1位、2位に(女子は同率1位)。その他の炊飯器、調理器具など、台所まわりのアイテムが上位に入っているなど、前述の購入率に比べると、男女で大きな違いはない。やはり食べることは毎日のことになるので、自炊しない人であっても、冷蔵庫と電子レンジは必需品ということだろう。
さらに購入率よりも必要度が高いアイテムのトップ5が以下のとおり。これは、必要と答えた割合から新規購入した割合を引いたもので、これが高いほど、「必要とは思っていなかったけれど、実は必要だった」と学生たちが実感したアイテムといっていいだろう。
第1位はエアコンに。例えば3月季節のいい時期に一人暮らしをスタートさせたものの、夏の猛暑に耐えかねて、”やっぱりエアコン必要だな”と思った人が多いのだろう。第2位に携帯電話やスマホがランクイン。新生活で人間関係が広がるなか、新しい機種に変更したくなるのかもしれない。
さらに第4位に「ガスコンロ」が入っているが、初めて一人暮らしをし始めて、「え、コンロがない」と気づく人がいるかもしれない。物件にもよるが、エアコンやガスコンロは部屋に備え付けの設備でない場合もある。照明器具も元から付いていない場合もあり(例えばキッチンやトイレには付いているが居室には付いていないケースも)、照明はカーテン同様、引越しした当日の夜から必要になるので気を付けよう。
初めての一人暮らしにはさまざまな家具や家電が必要不可欠だが、物件や暮らし方によって必要なものは変わってくるもの。例えば、小さな冷蔵庫や電子レンジが部屋に備え付けで、洗濯機は共同スペースにある学生専用マンションなら大きな家電は不要。クローゼットが充実している間取りなら、タンス類は要らない。また、駅から遠い物件なら、自転車が必需品になるだろう。スペースが限られているので、必需品の家電は別として、家具や日用品はいきなり投入するより、少しずつ買い足していくほうが無駄はないかもしれない。