家探しといえば、「日当たりが良好」「南向き」「3階建ての2階」「バス・トイレ別」「キッチンはガスコンロ」、「家賃は4万以下!」なんて、条件を考えるもの。でも、「重視する条件」と、「決め手になった条件」は同じなのだろうか。先輩方はどんな条件を重視しているの? 実際にはどんな家に住んだの? 気になるイマドキ一人暮らしの「ハズせない条件」についてチェックしていこう。
家賃に初期費用、部屋の広さ、学校やバイトまでのアクセスのしやすさなど、ずらっと並んだ部屋探しの条件。アレもコレもと欲張っていると、いつまでたっても理想の部屋には見つけられそうにない。そこで数ある家探しの条件のなかから、もっとも重視した項目について聞いてみた。すると、半数近くが「家賃」(46.5%)をもっとも重視したという結果に。確かにいくら好条件のお部屋でも、予算に合わなければ住めないもの。まず、「家賃」という予算に合わせて、堅実に好みの部屋を選んでいる様子が分かる。さらに5人に1人は、「通学時間・学校までの時間」(19.7%)を重視。やっぱり勉強が本分の学生、「毎日、学校に通いやすいこと」「通学に便利」という条件が、もっとも大切だと考えているようだ。
一方で、「設備仕様(キッチン・お風呂・トイレ)」(6.5%)、「セキュリティ」(5.0%)と、部屋の設備や安全性がもっとも重要だと考える人もいる。これは予算の範囲内、通学に便利なのは当たり前、さらに「快適じゃないとイヤ!」と考える人がいるためかもしれない。
あわせて、「路線や駅・エリア」(3.9%)を最重要条件にする学生もいる。せっかくの一人暮らしをするのだから「絶対憧れの●●に住む」「●●沿線じゃなきゃイヤ!」という思いで、部屋選びをしている先輩もいるようだ。
では、部屋を選ぶ際の決め手になった条件は、どんなものだろうか。
これも「家賃が安かった」(30.1%)がトップ。しかし決め手になっているのは、30%程度と考えると、「重視するのは家賃だけど、いくら安いからといってコレだけじゃ決められない」と推測できそう。当たり前だが、いくら家賃が安いからといって即決できるほど、部屋探しは簡単なものではなさそうだ。
一方で、決め手として「学校に近かった」(23.7%)と挙げた人は、最重要条件として「通学時間・学校までの距離」を挙げた人(19.7%)よりも増えている。家賃や通学時間、設備・広さなど、いくつか条件にあてはまる物件を内見したうえで、最終的には「学校に近いことが決め手になった」というのは、大いにありそうだ。
ついで決定要因になっているのは、「広さ」(4.8%)と「間取り」(4.6%)。もっとも重要な条件と考えている人は少数だが、実際に広いお部屋や気に入った間取りに出合うと「やっぱり広いお部屋がいい」「この間取りに住みたい!」と変わるのかもしれない。個別には挙げられていないが、独立洗面台や洗濯機を室内に設置できる間取りなどは、特に女子学生には好評なのかもしれない。
注目したいのは「トイレと風呂が別々」が4.1%にもなること。これは重視項目でいう「設備仕様」に含まれるのかもしれないが、単なる「設備が気に入った」(3.6%)ではなく、「バス・トイレ別」とはっきり意思表示しているのが特徴的。特に学生向けのワンルーム・1DKでは、バス・トイレ別の物件は貴重な存在。家賃や学校までの距離が同じくらいだとしたら、バス・トイレ別であることが「ココがイイ!」となっている様子が分かる。
また、少し切ないのが、「親の決定で仕方なく」(2.4%)「初めてで、よく分からないまま決めてしまった」(2.2%)という人がいること。経済的にはまだまだ親にお世話になる学生としてはツラいところだが、これも人生経験といえるのかもしれない。
こうした切ない事態を避けるには、できるだけ親や不動産会社と話し合っておこう。必要なところはアドバイスを受け入れつつ、「自分が譲れないのはココ」と明確に主張すると、満足度の高い部屋探しができそうだ。