
中古物件を購入し、リフォームして住む人が増えています。ここではマンション編と一戸建て編に分けて、「リフォームをする前提での物件探し」はどのようにしたらよいかや、注意するべき点をご紹介します。マンション編となる今回は、中古マンションや一戸建てのリフォーム・リノベーションを手がける株式会社 空間社の藤原さんにお話を伺いました。
失敗しにくい中古マンション物件の探し方
まず専門家の目でチェック!
ポイントは「中古物件の特徴やリノベーションによる物件の活かし方を知っている専門家と一緒に探すこと」と藤原さん。「マンション購入後に『この壁は抜けない』とか『天井が上げられない』ということがわかると計画は台なしです。希望どおりの部屋ができるかどうかを、まず専門家の目でチェックしてもらいましょう」
一緒に物件を探してくれたり、自分で見つけた物件に対しても同行内覧サービスを行ってくれる会社を選ぶのがオススメだそう。こういったサービスを利用すると「間取りの変更はどこまでできるのか?」や、「むくのフローリングに変更できるのかな?」といった疑問がその場で解決できるのがメリットです。
建築構造の種類により向き不向きがある
建物の構造にも注意した方がいいのでしょうか?
「マンションの場合、建物の構造は主に『ラーメン構造』と『壁式構造』に分けられます。大々的な間取り変更を希望している場合は『ラーメン構造』の物件を選びましょう。『壁式構造』の建物は壁自体が構造体となり取り外しができないケースもあります」(藤原さん)
ちなみに、浴室のスペースがコンクリートなどで囲まれていると、お風呂が大きくできないこともあるとのことです。
管理体制・管理規約もしっかりチェック!
マンションの場合、管理状況もよく確認することが大切のようです。
「管理体制がしっかりしているかどうかは、資産価値として重要なことですが、リノベーションする上でもとても大事な要素です。管理体制がしっかりしていないと、管理組合や管理会社の対応・管理規約が曖昧で、いざ工事を始めようとしたときにトラブルが発生するケースもあります。
長期修繕計画や管理組合の総会議事録を見せてもらい、確認することをオススメします。もちろん管理規約も重要。『カーペットからフローリングへの変更』が一切禁止されていたり、マンションによっては『フローリングにする際、近隣住民の方の承認をもらう』という規約があることもあります」(藤原さん)
階下住民の承認が下りずに工事ができないこともあるそうです。
耐震性能、アンペア変更……古い物件ならではのポイントも
物件は、基本的に“建てた当時の基準、技術”でできています。築年数のたった物件は、それだけ性能的にも古いことを踏まえましょう。
「マンションの耐震基準は1981年に大幅改正されていて、1981年以前、つまり築35年以上の物件は『旧耐震基準(旧耐震)』と呼ばれます。築年数を見るときは旧耐震でないか、旧耐震の場合は耐震補強工事が行われているか確認しましょう。
それから、電力の契約アンペアも要チェックです。古い物件ではもともとの契約アンペアが30Aしかなく、しかも屋内配線の容量が小さかったり、マンション全体の電力容量が決まっていてアンペア変更ができないといった例もあります」(藤原さん)

憧れの書斎や趣味部屋も中古物件なら実現しやすい(写真:fotolia)
同じ予算でよりこだわりを活かせる!
最後に、中古マンションをリフォームするメリットについてうかがいました。
「チェックすべきポイントはありますが、新築と比べ、同じ予算で考えると内装も間取りもこだわった自分たちらしい住まいを実現しやすいのが中古マンションのメリット。料理や音楽など趣味の空間を充実させて、より楽しむことができますし、立地の選択肢も増え、暮らしたい街で暮らせる可能性も高まります。なるべくたくさんの情報を収集し、求めている要望を具体的にすることなどが、リフォーム・リノベーションを成功させるコツです」(藤原さん)
まとめ
リフォーム物件探しには情報収集が大切! 自分がいいと思った物件、オススメされた物件が、本当に希望どおりの住まいになるかどうか見極めるためにも、住宅や建築、リフォーム事情についての情報は欠かせません。また、早い段階で信頼できる専門家を見つけることも大切。情報は集めたけれど、判断に困る……というとき、的確なアドバイスをもらえるのは心強いものです。上手に物件を探して、すてきな住まいを手に入れてくださいね。
取材協力:株式会社空間社