ザ・パークハウス 等々力 （取材レポート）

等々力渓谷の潤いを身近に抱く〈ザ・パークハウス 等々力〉。この地に三菱地所レジデンスが描いたレジデンスに込められた思いと、その計画について開発に携わった「坂田和生」氏に話を伺った。

「建設地を初めて訪れたとき、東急大井町線「等々力」駅から『ゴルフ橋』を渡り、閑静な住宅街を抜けると、どんどん空に近づくような、そんなアプローチがとても印象的でした。」
建設地は『等々力渓谷公園』の豊かな自然が身近で、落ち着きを享受する優雅なロケーション。坂田氏は住まいづくりに携わる中で、とても魅力ある土地に出逢えたと語った。

「 周辺の緑や街並みに溶け込むアースカラーを基調としたデザイン、通りから引き込まれるようなアプローチや重厚な門構えのエントランス、またエントランスホールのピクチャーウィンドウや、北側のバルコニーの一部に格子スリットを設けるなど、この地の光と風と緑をマンション内に採り込むことを意識しました」との話からも、街の“系譜”を引き継ぐことが重要なポイントとなっていることが伺える。

この地が年月をかけて育んだ環境を活かした設計こそが〈ザ・パークハウス 等々力〉の魅力であると言えるだろう。

エントランスを抜けた先のホールやラウンジには『谷沢川』に向けた大きな開口部を設置。目の前に広がる豊富な植栽から季節の移ろいを感じることができるなど、北側の開放的な景色を存分に楽しめる設えとなっている。

「『谷沢川』のせせらぎを傍に、落ち着いた清々しい暮らしを送ることができるのが〈ザ・パークハウス 等々力〉の最大の魅力。だからこそ、こうした環境を最大限に活かせるような建物の創造を目指しました』と坂田氏が語るとおり、建物や共用スペースの壁面には特殊塗装の壁や、職人が手仕事で創り上げたものを用いることで、自然の中で心穏やかな安らぎの時を過ごすことができるような空間を創造している。

また、本件には敷地内にドッグパークも設けている。これは周辺で愛犬と散歩している近隣住民の姿が多く見られたことがアイデアの起因となっているとのこと。この地で暮らす方々のライフスタイルを観察し、想起することで、日々の暮らしに必要なものを見極める。

目の前に広がる自然を日常の風景に、愛するペットと共に、心を穏やかな日々を過ごすことができるよう考えられた計画となっている。