GREEN PARK 日本橋浜町公園 （取材レポート）

「定量・定性データに基づき“都市の力”を多角的に分析する《日本の都市特性評価2025》(※1)によると、暮らしやすさを評価する生活・居住分野で23区中1位に輝いたのは中央区。また人の感覚的視点で都市を評価するアクター別スコアではシングル・ファミリー・シニアの全世代で中央区が1位に選ばれるなど、高い支持率を誇っています。区内では大規模再開発が同時進行中。今後の発展への期待感もエリア好感度を高めているようです」

「現地は都営新宿線『浜町』駅徒歩2分。他にも日比谷線・浅草線『人形町』駅、半蔵門線『水天宮前』駅が10分圏内の3駅4路線を使うことができ『大手町』駅などの主要エリアへ直結。家族で勤務地が違っていても共に通勤利便を実感できます。水天宮前駅直結の『東京シティエアターミナル』からは羽田・成田行き空港リムジンバスが運行。国内外の出張機会が多いビジネスパーソンにとっても時間効率の良い生活拠点となるでしょう」

「中央区は行政上の地域区分として《日本橋》《京橋》《月島》の3つのエリアに分類されます。《京橋エリア》は八重洲・銀座・築地を有する日本有数のビジネスタウンであり、地域内には商業地と工業地が混在。中央区内でも“働くまち”のイメージが強いエリアです。《月島エリア》は港湾・海運関係の倉庫などが建ち並ぶ一方、近年はタワーマンションが続々と登場。中央区全体の人口の4割超が暮らす居住ゾーンとなっています」

「一方《日本橋エリア》は、江戸期からの歴史と伝統を今へ継承しながら地域コミュニティが豊かに育まれ、古くからの商店街・住居・オフィスビルがバランスよく集積しているエリア。老舗百貨店のデパ地下を普段使いにしたり、美術館でアート鑑賞や、親子で観劇にお出かけ、工芸品のワークショップに参加したりと“日本橋の上質な文化”を日常生活の一部として利用できる点はこのエリア特有の暮らしの価値と言えるでしょう」

「中央区内で過去10年間に分譲された新築マンションの供給実績を調べてみると、『日本橋アドレス』かつ『駅徒歩2分以内』の新築物件の出現率は5.0%。そのうち、ファミリーライフに適した『3LDK』の出現率は1.8％となっています。ちなみに、本物件の住戸プランは『68～70m²台の3LDKが中心』となっている点に注目。中央区日本橋エリアにおいて“なかなか出会う機会の少ない新築マンション”であるように感じます」

「日本橋エリアでは、超高層複合施設の建設を伴う大規模再開発のほか、官民地域一体の日本橋リバーウォークプロジェクトが進行中。2040年（予定）には首都高の高架橋撤去が完了し、親水広場が設けられるなど“水都・日本橋”への整備計画が進められています。実はマンションは再開発がすべて完了する“前”に注目したい。日本橋エリアの地域発展に牽引され、今後の不動産評価ののびしろについても期待が持てるかもしれません」

「総務省の《人口動態調査》によると、日本の総人口はこの1年で55万人減少し14年連続で減少幅が大きくなっていることがわかりました。しかし“東京一極集中”と言われるように、東京都では3年連続で人口が増加中。中でも『人口増加率5.98%』と最も高い数値を示したのが中央区です。中央区の直近10年の人口推移を見てみると、日本橋エリアは『27.7％の増加率』となっており人口流入が旺盛であることがわかります」

「なお、まちの将来性を測る上でひとつの目安とされているのが『生産人口』の推移。15歳以上64歳未満の人口が増加傾向にあれば、地域の経済活動が活発に継続することを意味します。中央区ではその生産人口が72.2%を占めており（東京都平均66.65％）、今後10年間でさらに18％増加するとの推計も。つまり“働き盛りの世代”が増え続けているエリアなら、将来的な地域の住宅需要にもつながるのではと予想できるわけです」