ソルプレサンス 嘉手納マスタースイート （取材レポート）

《ソルプレサンス嘉手納マスタースイート》が誕生する中頭郡嘉手納町は、沖縄本島中部に位置する人口約1万2000人のまち。那覇空港から北部やんばるまでを結ぶ沖縄の大動脈「国道58号」沿いに位置しており、マイカー移動で那覇空港へ約39分、リゾートエリアの名護・本部エリアまで約64分と、南北主要都市の中間点に位置していることから、近年は“カーアクセスが便利なベッドタウン”として注目を集めています。※3

その立地特性を受けて住宅需要が高まる半面、実はこれまで嘉手納町内では「新たなマンション開発用地の取得が難しい」と言われてきました。なぜなら、住宅を開発できるエリアが限られているからです。その理由をデータから紐解いてみましょう。

まずは「町域面積」について。嘉手納町の面積は15.12km²で、県の総面積に占める割合は0.66%。沖縄県下41市町村のうち34位と“小さなまち”であることがわかります。

さらに、15.12km²の町域面積の82％を基地利用が占めており、住宅用地や道路用地として利用できる残された土地は18％。そのため、嘉手納町内における過去の住宅供給実績を振り返ってみると、直近10年間で登場した新築分譲マンションは2物件だけで、マーケットにおける出現率は0.6％となっています。これらのデータからも「嘉手納町は新築分譲マンションがなかなか登場しにくいまち」であると分析できます。

こうした背景を受けて“嘉手納に新築マンションができるのを楽しみにしていた”という方も多いことでしょう。本物件の建設が進められている「水釜原アドレス」は、自然豊かな比謝川の流れと雄大な東シナ海を一望するシーサイドエリアの住宅街。もともと大きな駐車場があった場所を引き継ぐ形で開発用地を取得でき、のびやかなオーシャンビューを満喫できる「地上14階建て×総戸数90戸」というビッグスケールで誕生します。

豊かさの理由は基地利用の借地料や交付金など観光資源に頼らない収入に支えられているから。その財源はIT産業の人材育成を担うマルチメディアセンターの開設、全面人工芝の嘉手納町野球場の新設といった公共事業のほか、近隣自治体に先駆けて子ども医療費助成を18歳相当へ拡大、新築住宅取得者に給付金交付など、筆者の取材経験を振り返っても“1万2000人の小さなまち”では異例ともいえる手厚い行政支援に活かされています。※6

2024年の地方自治体「持続可能性」レポートによると、嘉手納町は調査対象となった全国1729自治体のうち3％だけの「自立持続可能性自治体＝若年女性人口の減少率が少なく100年後も存続の可能性が高い自治体」に分類されています。こうした「まちのチカラ」があれば、今後の地域発展や流入人口活性に伴う「住宅需要」が期待されるため、マンションに関しても“評価をより長く維持しやすい不動産になる”と筆者は考えます。