緑道にレッドシダーの外壁が美しく映えるOさんのお住まい。中に入ると無垢杉の赤身を贅沢に使った床や8寸の大黒柱、板張りのアクセントウォールなど、細部にまで木へのこだわりが感じられる。施主のOさんは建築の知識が豊富で、強靭な躯体構造は譲れなかった。「古河林業は構造材が4寸と骨太で、すべてが国産材ということも決め手となりました」。家族の健康のため、顔が見える素材を使うことへの安心感が大きかったという。その象徴が大黒柱の選定ツアー。同社の保有林に家族全員で入り、切… 続きを読む
緑道にレッドシダーの外壁が美しく映えるOさんのお住まい。中に入ると無垢杉の赤身を贅沢に使った床や8寸の大黒柱、板張りのアクセントウォールなど、細部にまで木へのこだわりが感じられる。施主のOさんは建築の知識が豊富で、強靭な躯体構造は譲れなかった。「古河林業は構造材が4寸と骨太で、すべてが国産材ということも決め手となりました」。家族の健康のため、顔が見える素材を使うことへの安心感が大きかったという。その象徴が大黒柱の選定ツアー。同社の保有林に家族全員で入り、切り出した大木が今はリビングにそびえる。「子どもたちも木に対する愛着が違いますね」(Oさん)。 Oさん宅でまず気付くのは、1階LDKが開放的なオープン設計であること。キッチンの夫人から子どもたちの様子もよく見える。唯一、空間を仕切るのが、低いカウンターと窯変タイルの収納壁だ。「カウンターはパソコンを使ったり、子どもが勉強する場所にしたかった」。収納壁は設計担当から提案されたものだが、視線を緩やかに遮ると同時に、裏側に大きな収納スペースが確保でき、使い勝手がいいと評価は高い。「キッチンの近くに水まわりがあるので、洗濯動線がいいのもうれしい。食事の時には、子どもが配膳を手伝ってくれるのも、この対面キッチンのお陰」とご満悦だ。
商品名 | - |
部材・設備 | - |
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部材・設備 | - |
延床面積 | 136.11m2 (41.1坪) |
敷地面積 | 222.57m2 (67.3坪) |
工法 | 木造軸組 |
本体価格 | - |
竣工年月 | 2013年12月 |
大きく張り出したバルコニーや軒の出が彫りの深い佇まいを演出するO氏邸。「計画の途中でレッドシダーを外壁に施したいとか、バルコニーの位置の変更をお願いしましたが、古河林業さんは快く対応してくれました」。屋根は片流れになっており、4kWの太陽光発電を搭載
8寸の大黒柱が圧巻のLDK。お子さんが身を乗り出すカウンターは勉強スペースになる。Oさんが佇むタイル張りの収納壁は回遊式で表動線と裏動線が便利。「オープンキッチンなので会話が弾んで楽しいですね。ワンフロアで、どこにいても家族のつながりが感じられます」と夫人
和室はOさんがどうしても実現したかった空間。琉球畳や黒で仕上げた杉の天井など、施主の要望を汲み取った同社からの提案。障子の太い桟も職人の手仕事で格調高い
玄関には大容量のシューズクロークを採用。杉の赤身を用いた床が味わいを醸し出す
リビングに階段を設けていつも顔が見える設計に。収納壁が程よい目隠しとなっている
子ども室の床は無垢杉を使用。「光が射し込む明るい空間でのびのびと育てたい」とご夫妻