「豊橋展示場」へ見学に出かけた際はまず、土間空間に注目してほしい。約3.5畳のゆとりある土間は、室内にあがる際の扉や仕切り壁をなくしたことで土間とLDKがひとつづきとなり、実際の面積以上の開放感を体感できるだろう。LDKの明るさにも目が留まる。あえて東向きに造られているのだが、ワイドスパンの開口部に大きな窓と吹抜けを組み合わせることで、曇りの日でも照明が必要ないくらいの明るさを確保している。土地条件に左右されない家づくりをチェックした後は、センスの良い素材使いや機能的な生活動線、収納の効果的な配置など、「家事ラク動線」にこだわった空間設計も隅々まで確認してほしい。延床面積35坪台という一般的な建築条件で建てられたモデルハウスだから、見学者が自らの家づくりに置き換えやすく、良いと思ったアイデアをそのまま持ち帰られるのが魅力だろう。家づくりのヒントを探しに行くだけでも価値がありそうだ。
