三心

キッチンからの眺めはS邸の心地よさを象徴している。開放的なLDＫは25．5畳の広々としたワンフロアの一体感のあ… 続きを読む

キッチンからの眺めはS邸の心地よさを象徴している。開放的なLDＫは25．5畳の広々としたワンフロアの一体感のある空間で、勾配天井の吹き抜けがより伸びやかさを強調している。キッチンはオールステンレス製のアイランドスタイルが夫人のお気に入り。左手にパントリーと洗面室・浴室がある。リビングでくつろぎのひと時を楽しまれているご夫妻とお子さん。太い梁にハンモックも絵になる

オークの床や現しで架けられた梁、素材感が際立つストリップの階段など、無垢の木の温もりと力強さを存分に感じられる… 続きを読む

オークの床や現しで架けられた梁、素材感が際立つストリップの階段など、無垢の木の温もりと力強さを存分に感じられるダイニング。土間玄関との距離も近く、愛車をつねに眺めていられるのもお気に入りの秘密。ダイニングテーブルの背後、階段下にある、壁に溶け込むドアは主寝室につながっている。「ドアの気配を消したい」という要望に対して、三心では壁と同じクロスを巻いたドアを造作で提案。「無い物は創る」の真骨頂だ

左官の腕で光沢のある床に仕上げた土間玄関はＳ邸のシンボル的な存在。ご夫妻の趣味は自転車。愛車を見せる収納の手法… 続きを読む

左官の腕で光沢のある床に仕上げた土間玄関はＳ邸のシンボル的な存在。ご夫妻の趣味は自転車。愛車を見せる収納の手法を採用している。土間玄関からダイレクトにリビングにつながるアメリカの住宅スタイルに近いが、無駄を省いて簡潔に暮らしたいという施主のライフスタイルから自然に生まれてきたものだ。土間玄関からシューズクローク、ウォークインクローゼット、寝室へとつながる間取りも見逃せない

キッチン横に設えられた洗面化粧台は大工の手造りによるオリジナル。必要な場所に、必要なアイテムをスッキリとまとめ… 続きを読む

キッチン横に設えられた洗面化粧台は大工の手造りによるオリジナル。必要な場所に、必要なアイテムをスッキリとまとめる設計手腕が生きている。四角い洗面ボウルやモダンな洗面化粧台、ニースペースの籐かごの収納、大きな鏡面収納など、こだわりが凝縮している

洗面室から浴室に至る中間に脱衣室が設けられている。洗面室の床はタイル張りだが、脱衣室は木の質感を生かした演出が… 続きを読む

洗面室から浴室に至る中間に脱衣室が設けられている。洗面室の床はタイル張りだが、脱衣室は木の質感を生かした演出が特徴。壁には無垢材を施し、木造りの収納棚や浮造り（うづくり）の床など、素足の心地よさを満喫できる。天井部には室内干しの設備も備えてあり、洗濯してすぐに使える動線などよく考えられている。右手の開口はリビングにつながるウッドデッキに面しており、採光も申し分ない

S邸は平屋スタイルの家ではあるが、家族の暮らしを充実させるなど、プランをまとめていくうちに、一部、2階建てとし… 続きを読む

S邸は平屋スタイルの家ではあるが、家族の暮らしを充実させるなど、プランをまとめていくうちに、一部、2階建てとしている。この写真は2階のホール。「三心さんは平屋のイメージを損なうことなく、こうした自由に使える空間を創り出すことに長けていますね。今はフリースペースとして活用していますが、子どもが育ったら、隠れ家風の遊び場になるのでしょうか」と楽しそうに話されるSさん

2階には夫人専用の趣味のスペース（多目的スペース）が設けられている。階段ホールの一角を上手く活用した空間は、夫… 続きを読む

2階には夫人専用の趣味のスペース（多目的スペース）が設けられている。階段ホールの一角を上手く活用した空間は、夫人の念願を叶えるために三心が用意したもの。「部屋に籠ってしまうのではなく、階下とは吹き抜けでつながっていますから、家族の声が聞こえてきたり、気配を感じながら作業できるのがうれしい」と夫人

既成概念にとらわれず、本当に自分たちがやりたいことを考えると、このように大胆で機能的な設計ができるという好例が… 続きを読む

既成概念にとらわれず、本当に自分たちがやりたいことを考えると、このように大胆で機能的な設計ができるという好例が主寝室。肝になるのは土間玄関とシューズクローク、ウォークインクローゼット、主寝室が一本の線で結ばれていること。この写真は主寝室から土間玄関方向を眺めたもの。外出時や帰宅時に流れるように身づくろいができるというのは便利だろう

土間玄関を入るとすぐにつながっているのがシューズクローク。一部に有孔ボードを施しており、靴箱というよりお気に入… 続きを読む

土間玄関を入るとすぐにつながっているのがシューズクローク。一部に有孔ボードを施しており、靴箱というよりお気に入りのアウトドアグッズをまとめて格納するおもちゃ箱のような雰囲気だ。「自転車で出かける時、どの帽子にしようか、どの靴にしようかと悩むのも楽しい」とか。収納棚は大工が手造り。有孔ボードはフックを使って収納できるので便利

緑に囲まれた環境に映えるモノクロームなS邸外観。青みを帯びた灰色の外壁とガルバリウム鋼板を用いた片流れの大屋根… 続きを読む

緑に囲まれた環境に映えるモノクロームなS邸外観。青みを帯びた灰色の外壁とガルバリウム鋼板を用いた片流れの大屋根が、2階建てだけど平屋の風情を漂わせた印象的な佇まいを構成している。開口部も地窓や高い位置の横スリット窓など、採光と外部の視線を配慮した設計。夫人のお父様は住宅建築に造詣が深いが「この家はよくできている」と褒めてくれたとご夫妻は嬉しそうに語った