代々暮らし継いできた敷地に建つK氏邸。樹齢数十年という庭木のある庭園と建物が見事に調和した景観が特徴だ。「以前は築45年の旧宅に、両親と姉が暮らしていたのですが、老朽化で建替えが必要となっていました」とKさん。結婚して近くの賃貸住宅に暮らしていたKさんに、最初、ご両親は親世帯と子世帯で2棟を建てることを提案したそう。「広い庭など、敷地の環境の良さを損なわないようにしたい。そう考えて、建物を一つにして二世帯住宅にしようと私から話したんです」と振り返る。ヘーベ… 続きを読む
代々暮らし継いできた敷地に建つK氏邸。樹齢数十年という庭木のある庭園と建物が見事に調和した景観が特徴だ。「以前は築45年の旧宅に、両親と姉が暮らしていたのですが、老朽化で建替えが必要となっていました」とKさん。結婚して近くの賃貸住宅に暮らしていたKさんに、最初、ご両親は親世帯と子世帯で2棟を建てることを提案したそう。「広い庭など、敷地の環境の良さを損なわないようにしたい。そう考えて、建物を一つにして二世帯住宅にしようと私から話したんです」と振り返る。ヘーベルハウスの地震や火災への強さ、長く安心して暮らせる丈夫な構造、二世帯住宅の実績が多いことを知り、迷わず依頼を決めたというKさん。完全分離型の二世帯住宅として、玄関から水廻りまですべて独立させ、プライバシーを保てるよう設計。普段の暮らしはそれぞれ別々に、それでいて一緒に集まれる場所をつくろうと、親世帯、子世帯の中間に共用の和室を設けた。親世帯と子世帯のプライベート空間のある2階は、建物を少し離して2方向に窓が取れるよう設計。風通しが良く、とても快適な住み心地だという。「夏涼しく冬暖かい気密・断熱性能や、音を気にせず暮らせる遮音性能、豊富な収納や機能的な家事動線、庭と調和した大屋根の外観など、この家のすべてに家族全員が満足しています」。
共用スペースの和室。旧宅にあった欄間や書院造の一部を活かし、家族の思い出を残した
共用スペースの和室。旧宅にあった欄間や書院造の一部を活かし、家族の思い出を残した