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従来は掃除が大変だったレンジフードだが、最近のものは簡単なお手入れで美しさを保てるのが特徴。シンプル構造で、煙中の油を自動分離して、トレーに溜まった油を捨てるだけのフィルターレスが主流に。なかには、クリナップの「洗エールレンジフード」(右写真参照)という業界初のフィルター自動洗浄機能付きのものまで登場した。月1回程度の洗浄でOKなのだ。
写真提供/クリナップ
従来のキッチンと比べて、収納が格段に進化している。引出し収納や足下収納などにより、収納量がアップしているだけでなく、調理中、取り出しやすい位置に道具や食材等を収める細かい工夫がなされている。例えば、クリナップの「うきうきポケット」(下写真参照)は引出しを引き出すと、包丁やラップ、フライパンなどを入れたポケットが浮き上がり、手に取りやすいのだ。
いつも家族や来客の目に触れる場所にあるイマドキのキッチン。ワークトップやシンクは汚れが付きにくく加工され、排水口は手入れのしやすい形が今や基本だ。例えば、クリナップのワークトップは、傷が目立たない砂目コイニング加工と傷つきにくい特殊エンボス加工で、ステンレスの美しさをキープ。「美・サイレントシンク」はシンク内側にセラミック系コーティングを施し、水垢の付着を防止。また、「アスクリンワークトップ」(右写真参照)は、変色しにくく衝撃に強い人工大理石で、特殊な樹脂成型技術による美しい模様入りのものもあり、キッチンに立つのが楽しくなる。
写真提供/クリナップ
取材協力/クリナップ 東京新宿ショールーム所長 小林正樹氏、コミュニケーション部 金子久美氏
美しさと強さをもつエコステンレスキッチン
レアメタル含有量を約46%削減した新素材ステンレスをキャビネットに標準装備した、「清潔、長寿命、エコ」を追求したキッチン。傷が目立ちにくいワークトップ、汚れが付きにくいシンクなど、美しさが持続する仕様。
■メーカー:クリナップ
■商品名:システムキッチン「クリンレディ」
■特徴:キャビネットにステンレスを標準装備。引出しに「うきうきポケット」がつき、かがまなくとも取りやすい収納。フィルターの自動洗浄機能により、節水効果が高い「洗エールレンジフード」(従来品に比べて月に約27?節水)。水はね音を従来のシンク60dBから40dBに低減させて静かさもキープできる「美・サイレントシンク」。快適さがアップする機能が満載だ。
写真提供/クリナップ
効率的な作業動線で料理時間を楽しく
使いたい道具がパッと取り出せる工夫のある収納、シンプルで手入れのしやすい形と素材を採用したシンクやレンジフードなど、効率的な作業動線で楽しく料理できる。心地よさが感じられる、すっきりデザインを追求。
■メーカー:サンウエーブ(LIXIL)
■商品名:システムキッチン「サンヴァリエ〈リシェル〉」
■特徴:「らくパッと収納」はテコの原理で軽く引き出せる。人造大理石製の「キレイシンク」はワークトップと継ぎ目なしの一体成型。排水口をシンクの奥側にして、見た目もスッキリ。「ラクリーンフード」はフィルターレスで、煙内の油をしっかり分離する吸引力。手入れは整流パネルを拭き、オイルトレーの油を捨てるだけ。給湯の無駄をはぶく水栓や、使用電気量を減らせるコンロ、レンジフードなど、意識せずとも省エネできる工夫がある。
写真提供/サンウェーブ(LIXIL)
お湯が冷めると追い焚きなどで光熱費がかかるが、断熱材が充填された最新の浴槽なら、2時間後でも約?1℃と暖かいまま(下図参照)。また、床は冷たさを感じない断熱構造。ヒートショックなど体の負担も減らせる。水栓は節水仕様が今や標準。従来品に比べて3割程の節水効果がある。
お手入れ対策がますます進化。排水口は汚れが付きにくく、ゴミ捨てがラクな形状・素材に。INAX(LIXIL)の「くるりんポイ排水口」(下画像参照)は、排水に渦流を生じさせることで、ゴミをまとめて捨てやすくすることに成功。浴室ドアは、カビが生えやすい内側パッキンをなくし、ドア下通気口を埃がたまりにくい縦型に。鏡は水滴や汚れをはじく加工がされ、鏡が白く濁りにくい。
写真提供/INAX(LIXIL)
最新のバスルームはデザイン性が高く、くつろぎを感じさせるタイプが主流。例えば、INAX(LIXIL)では、くつろぎやすい形状の「ソファ浴槽」(右写真参照)などを提案。アームレスト、リラクゼーション照明やサウンドシステムも選べる。全体は、シックな色調で余分なものを省いたシンプルなデザイン。浴槽や水栓、ドアなどのパーツは高級感のある素材が人気。
写真提供/クリナップ
取材協力/LIXIL 広報部 高山紀子氏 安食英恵氏
くつろげる新たな浴槽形状で快適さアップ
背もたれや座面、肘掛けなどくつろぎの姿勢をサポートする3タイプの浴槽を提案。新素材人造大理石の浴槽は、独自の二層構造による美しさと肌触りのよさが特徴。洗面室側を木目調にした引き戸もラインナップ。
■メーカー:INAX(LIXIL)
■商品名:システムバスルーム「グランテージ」
■特徴:掃除がラクな「くるりんポイ排水口」、カビが生えにくい「キレイドア」、汚れが落ちやすい「キレイ床」「キレイ鏡」、床が冷たくない「サーモフロア」、お湯が冷めにくい「サーモバスライト」、操作しやすく節水効果のある「プッシュ水栓」、全身に浴びられる「爽快シャワー アクアネオ」など、手入れのしやすさ、快適さ、省エネの最新機能が満載。
写真提供/INAX(LIXIL)
省エネ性・快適性・デザイン性を兼ね備える
断熱クッション層を入れた「ほっカラリ床」は畳のように柔らかい。滑りにくく、衝撃も吸収する。「魔法びん浴槽」は6時間後でも約?2℃と冷めにくい構造。節水機能の高い水栓・シャワーで約35%の節水が可能。
■メーカー:TOTO
■商品名:システムバスルーム「スプリノ」
■特徴:7つのインテリアテイストと、装備の異なる6タイプからライフスタイルに合った空間づくりを提案。ゴムパッキンとドア下換気口をなくした「スッキリドア」、目地をなくした「フラット天井」など、デザイン性と清掃性を併せ持つ。「タッチ水栓」は指1本で吐止水しやすい。「エアインシャワー」は水玉に気泡を包み込んで、節水しながら浴び心地のよさを高めている。
写真提供/TOTO
いまや節水トイレはスタンダードになりつつある。例えばTOTO「ネオレスト」の場合、タンク式と水道直圧式の2つの洗浄水を用いることで、少ない水でも従来の13?洗浄と変わらぬ洗浄力を発揮し、約68%の節水を可能にしいている。水資源保護、水処理で発生するCO2削減につながる先進のエコ性能だ。水道代節約にもなっておサイフにもやさしい(図参照)。
便器そのものの素材の特性や防汚加工、角張ったフチ形状をなくすなど、汚れにくい仕様・形状になっているのがイマドキのトイレ。TOTOの場合、ウォシュレットの裏側に汚れが付かないよう便器に沿ってカーブを描く形状に。さらに、便器内全体をしっかりと洗い流すように工夫された渦巻く水流(トルネード洗浄:右写真参照)や、リフトアップする便座など、手入れのしやすさも、10年程前の従来品とは大きく変わっている。
写真提供/TOTO
保温便座は常時電源が入っているので、節電は気になるところ。そうした節電機能にも工夫がある。例えばTOTOの場合、家族の使用パターンを学習して便座の温度を自動的に下げる機能が搭載され、また、便座と便フタそれぞれに保温材を充填することで従来品に比べて約30%の節電を実現している。
取材協力/TOTO 広報部 柴崎麻理子氏
洗浄機能にもノズル洗浄にも先進的な技術が凝縮
タンク式と水道直圧式の2つの洗浄水を用いた洗浄技術「ハイブリッドエコロジーシステム」によって、4.8?の洗浄水量を2007年に業界で初めて達成。ウォシュレットには「電解除菌水ノズル洗浄」機能が搭載され、除菌作用があり環境にも優しい電解除菌水がノズルの内外を自動洗浄して清潔さを保つという、先進的な手入れ方法を提案している。
■メーカー:TOTO
■商品名:ウォシュレット一体形便器「ネオレスト ハイブリッドシリーズ」
■特徴:陶器の表面の凹凸をなくしてツルツルにし、イオンパワーで汚れの付着力を弱める「セフィオンテクト」が、汚れにくさを実現。細かいところまで配慮された、ラクに手入れできる形状や機能のほか、便座のオート開閉機能や、パワー脱臭機能など、毎日のトイレタイムを快適にする機能が満載。
写真提供/TOTO
タンクレスのコンパクトボディに、業界最高水準の節水性が共存
奥行65cmで世界最小(2011年1月現在)のコンパクトさを実現。従来のタンク付きトイレに比べて奥行が約14cm短いので、空間をゆったり使える。業界最少量の大4?、小3.3?で強力洗浄する超節水ECO4トイレ「サティス」なら、従来品(大13?)に比べて約73%の節水が可能。2日でおフロ1杯分以上(305?)の節水効果と水道料金、年間約1万4700円の節約が期待できる(試算:INAX)。
■メーカー:INAX(LIXIL)
■商品名:シャワートイレ一体型便器「サティス」
■特徴:独自の防汚技術「プロガード」と「ハイパーキラミック」が汚れの固着を防止し、細菌の繁殖も抑えるため、手入れの手間を格段に減らせる。従来型と比べて、洗剤使用量を3分の1以下に節約可能。便座が電動でリフトアップするので、隙間汚れの拭き取りも楽に。おしり用とレディス用の2本のノズルを搭載。プラズマクラスターイオンによって臭いの元を分解・除去する機能も。
写真提供/INAX(LIXIL)
室内には、埃やカビ、花粉、バクテリア、ウイルスなど、いてほしくはないものが漂っている。全館空調システムには空気清浄機能があり、そうした空気中の粉塵等を除去する能力が高い。例えば、電子式エアクリーナを搭載した山武の「きくばり」の場合、一般的なフィルターが除去できない小さな粒子までも、除去できるのだ(下図参照)。
室内の空気環境を整える空調には、換気システム、冷暖房や除湿を行うルームエアコン、空気清浄機などがあるが、それらを1台に集約したのが全館空調システムだ(右図参照)。家の隅々にまで空気が循環するので、間仕切りの少ない大空間でも、ルームエアコンより1~2℃程度穏やかな温度設定で快適な体感温度を得られる。冷暖房効率がよいので、エネルギー消費の抑制になる。
画像提供/山武
全館空調システムは、居室だけでなく廊下や階段などを含めて、家全体に温度ムラの少ない快適な温度・湿度環境を保つため、空調の効いている部屋を出たとたん廊下や水まわりが寒い・暑いといったことがなく、急激な温度差によるヒートショック(心臓や血管への負担)を防ぐのに役立っている。気流がゆるやかなので、不快な風が体に当たらず快適。いわゆる「温度バリアフリー」でお年寄りや乳児にも安心だ。
取材協力/山武 ホームコンフォート部
家の隅々まで温度差をなくし、快適な空気環境をつくる
室内には、シンプルなデザインの吹出し口のみなので、ルームエアコン本体や配線・配管が露出することなく、インテリア性が高い。電子式エアクリーナが標準装備され、最大で1時間に4~5回、埃や花粉をはじめ、0.01μmほどのタバコの微粒子や一部のウイルスまで除去し、室内の空気を綺麗に浄化してくれる。
■メーカー:山武
■商品名:全館空調システム「きくばり」
■特徴:1、2階ごとに、生活時間に合わせて風量を調節できるゾーンコントロールシステムや、熱エネルギーを回収しながら換気するなど、省エネ性能を高めている。10年前に比べてエネルギー消費効率1.5倍増を実現。また、40坪程度の家に設置可能なコンパクトタイプも2007年から展開。
写真提供/山武
太陽光発電システム+オール電化住宅を選んだ場合、従来のガス併用住宅に比べて光熱費を100%に近い高い割合で削減することが可能(下図参照)。余剰電力を42円?1kWhで電力会社が買い取ってくれるので、売電収入が得られるという大きなメリットがある。設置費用はおよそ200万円程度だが、補助金制度や売電収入等により、「12年程度で設置費用の回収が可能」という経済産業省の試算もある。
太陽光発電システムの太陽電池モジュールは素材によって4種類に分かれる。発電効率が高い場合、製造コストが高く、製造コストが安ければ発電効率は比較的低いというように、タイプが多様化し、自分に合ったものを選べる。より発電効率が高く、同時にコストも抑えるよう改良されつつあるなど、現在は、メーカー各社の開発競争が激化している。(下図参照)
製品の発電能力は「モジュール変換効率」を見ると比較しやすい。変換効率が高ければ、少ないパネル枚数で必要な電力量をまかなえる。例えば、世界最高水準の変換効率を実現したパナソニック電工の場合、4人家族で必要な電力はパネル16~18枚程度でOK。小さいスペースに設置でき、台風や地震の多い日本の家だけに、屋根の重量負担も減らせる(右図参照)。
画像提供/パナソニック電工
取材協力/パナソニック電工 エナジーソリューション商品営業企画部 鎌田廣氏
世界最高水準の発電効率で小さな屋根にもOK
モジュール変換効率は世界最高水準の17.9%。従来品より少ないパネル枚数で必要な発電量を得られるため、小さい屋根にも設置しやすい。また、設置枚数が少ないことで、屋根への重量負担が軽減できる。
■メーカー:パナソニック電工
■商品名:住宅用太陽光発電システム 単結晶系ハイブリッド型「HIT 230シリーズ」
■特徴:単結晶シリコンに独自のアモルファスシリコンを採用したハイブリッド構造。電子のスムーズな動きと発電ロス低減等により、高効率での発電が可能に。優れた温度特性により、発電効率が逆に落ちる夏場でも発電量をキープ。公称最大出力230W。
写真提供/パナソニック電工
部分的な影や高温に強く、安定した発電力が持続
CISという化合物系の太陽電池モジュール。幅広い光の成分を吸収することができ、部分的な影があっても、外気温が高温でも、安定した高い発電量が持続。素子が黒色なので、青色の結晶シリコン系太陽電池に比べて、さまざまな屋根に違和感なく調和する。
■メーカー:ソーラーフロンティア
■商品名:CIS太陽電池モジュール フラットタイプ「SF150-K」
■特徴:銅・インジウム・セレンを主成分にした化合物系太陽電池パネル。化合物系のなかでは最も変換効率が高い。公称最大出力150W。システム提供価格は比較的低価格を実現。太陽電池モジュール20年保証(国内メーカー最長)と周辺機器10年保証がつく。
写真提供/ソーラーフロンティア
エネルギー消費効率やCO2削減効果に優れる給湯器。国や自治体が補助金制度を整備している。給湯方式別に「エコキュート」「エコジョーズ」「エコフィール」といった種類がある
ガスを燃料に発電し、余熱を給湯等に利用するシステム。発電と給湯の両面で高い省エネ効果とCO2削減に優れる。発電方式の異なる「エネファーム」「エコウィル」がある。こちらも補助金制度あり
樹脂製の窓框と複層ガラスにより、高い断熱性能を発揮するサッシ。外気温が室内に伝わりづらいため、冷暖房に頼らずとも快適な室温を保てる。結露の減少や騒音カット効果も