家のリフォームでは、建物の構造や法律上の制限などで「できること」と「できないこと」がある。この記事では、事前に知っておきたい一戸建てリフォームの常識と、経験者のクチコミを併せて紹介する。
吹抜けの新設や、1階から2階への水まわりの移動などダイナミックな間取り変更もできる。ただし、構造に手を加える場合は耐震性に注意が必要。一戸建ては木造在来工法のほかにいくつかの構造方式があるが、種別ごとにリフォームのやり方が異なる。特にパネル状の床や壁、天井で家を支える2×4(ツーバイフォー)工法は、間取り変更での制約が大きいので、リフォームする場合は、建物を建築した住宅メーカーに相談をしてから進めよう。
△…建物の構造強度に影響がなければ可能。重量鉄骨造は鉄骨の梁の移動ができないため、場所によってはつくることが難しい場合も
○…木造軸組工法は水まわりの位置を変えたり、壁を取り払うなど、比較的間取り変更の自由度が高い。構造や工法で異なるので確認を
△…小屋裏は天井と屋根の間で、通常は天井板でふさがれている空間だが、容積率を超えない範囲で収納スペースなどにリフォームできる
○…老朽化が気になる建物は地震に備え、耐震補強も検討したい。必要性は建物の状態により異なるので耐震診断を受けてから判断
○…建物の強度に影響しない外壁であれば窓を増やしたり移動したりできる。サッシは敷地の防火性能基準を満たすサッシのみ交換が可
○…ドアや内窓の増設は単独でもできるが、床や壁、天井などの断熱性を高める工事は、内装の張り替えと一緒に行うほうが手間が少ない
○…壁付けのキッチンを対面にしたり、2階にトイレや浴室を新設するなど、一戸建ては水まわりの変更が比較的容易にできる
○…移動や増設は内装リフォームが始まる前なら簡単につくれる。入居後に「ここにも欲しかった」となりがちなのでプラン確定前に確認を
床や出入口の段差を解消したり、手すりを取り付けるなど。引き戸やシステムバスなど設備の入れ替えでバリアフリーの導入も可能
コンセントが少なかったので複数の家電が同時に使えず不便だった。リフォームのときに欲しい場所に増やしてもらった。いちいち差し替えることがなくなり、料理や掃除の時間が短縮した(53歳 女性)
リフォームそのものにかかる費用のほかにも、手数料など必要なお金があると思ったので、それをリフォーム会社に最初に聞き、予算をたてた(45歳 男性)
希望するリフォーム内容や仕上がりイメージを伝え、できるかどうか、いくらでできるのか確認するときに、リフォーム会社の柔軟性や誠意の違いがよくわかった(64歳 男性)
2016年11月16日 SUUMOリフォームより転載