機械式駐車場とは? サイズや仕組み、使い方を解説! マンションを選ぶ際の基礎知識

最終更新日 2026年06月26日
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機械式駐車場とは? サイズや仕組み、使い方を解説! マンションを選ぶ際の基礎知識

マンションはもちろん、都市部の個人宅でも見かけることのある「機械式駐車場」。「『うちの車、本当に入るかな?』『機械式って不便じゃない?』と不安に思う人もいるかもしれません。この記事では、主要なサイズ制限の目安や機械式駐車場の種類、それぞれのメリット・デメリットについて公益社団法人立体駐車場工業会に、機械式駐車場の基本から選び方のポイント、使用時の注意点を教えてもらいました。

機械式駐車場の基本

そもそも「機械式駐車場」とは、どのような駐車場なのでしょうか?まずは、定義や基本のサイズから解説します。

機械式駐車場とは?

その名のとおり、機械装置の力で車を出し入れする駐車場のことを「機械式駐車場」といいます。都市部のマンションや商業施設などでよく採用されており、地上に平たく展開される平面駐車場と比較すると多層化かつ立体化されているのが特徴です。

機械式駐車場は1960年に東京都千代田区に設置されて以来、都市部を中心に多く浸透していきました。2025年時点で機械式駐車装置の設置実績は約338万台に上っています。(※)

※出典:国土交通省 自動車駐車場年報 令和7年度版(2025年)

自走式立体駐車場との違い

自走式立体駐車場とは、ドライバーが直接目的の階まで運転し、駐車するタイプの立体駐車場です。入出庫の際にゲートが設置されているものの機械操作は不要で車を出し入れできます。大きなショッピングモールなどで採用されているケースが多いです。自走式立体駐車場と機械式駐車場の主な違いは、以下のとおりです。

自走式立体駐車場 機械式駐車場
駐車方法 ドライバーが駐車場内を運転して駐車 機械装置で車を格納・搬送して収容
必要なスペース 広い敷地が必要 狭小地でも設置可能
収容台数 敷地面積に依存する 限られた敷地でも多く確保できる
入出庫にかかる時間 スムーズな出入りが可能 機械操作で時間がかかる場合もある
向いている場所 郊外、大型商業施設、総合病院など 都市部、狭小地、マンションの駐車場など

機械式駐車場のサイズ制限について

機械式駐車場を利用するためには、車両のサイズが機械式駐車場のサイズ制限をオーバーしていないか確認しなくてはなりません。ここで、機械式駐車場のサイズ制限について紹介していきます。

全高(車高)制限

全高(車高)は、地面から車の最も高い部分までの高さを指します。

  • 従来規格だと全高1550mmが一般的
  • 現在は1750mm~2000mmに対応しているケースも

近年は人気のSUVやミニバンなど、車両の大型化が進んでおり、1550mmを超えている車種も多いため、利用する際には注意が必要です。また、軽自動車でもミドルルーフ(1800mm程度)やハイルーフ(2100mm以下)の車種もあり、機械式駐車場を利用できない場合があるため、事前に確認しておきましょう。

車幅・タイヤ幅の制限

それぞれの機械式駐車場で、「車幅(全幅)」「タイヤ幅(タイヤ外幅)」と、どの部分の幅を指しているかが異なります。機械式駐車場だと「車幅1800mmまで」と制限を設けているケースが多いです。

  • 車幅(全幅):サイドミラーは含まず、車体の最も広い部分の幅
  • タイヤ幅:左右にあるタイヤの外側から外側までの幅

車幅には基本的にサイドミラーは含まれませんが、駐車場によってはサイドミラーを含んだ全幅の制限値を記載しているケースもあります。その場合、サイドミラーまで含んだ幅が記載されているため、制限を超えていないか確認してください。

全長制限

全長は、車両の先端から後端までの長さを指します。

  • 全長4800mm~5000mm程度が一般的

車両の全長がオーバーしていると機械式駐車場のパレット寸法を超えてしまい、はみ出した部分が壁や他の装置と接触して破損するリスクがあります。大型のセダンやステーションワゴンだけに限らず、SUVや大型ミニバンでも全長を超えている可能性があるため、必ず確認するようにしてください。

重量制限

機械式駐車場では、駐車できる車両の重量に制限を設けています。重量を超えた車両は、パレットの破損やリフトの不具合などを招く恐れがあるため注意が必要です。

  • 重量制限は1.8t~2.0t程度が一般的
  • 中には「1.6tまで」「2.3tまで」と設定されている場合もある

なお、重量制限は駐車場によって「車両重量」と記載されている場合と、「車両総重量」と記載されている場合があります。

  • 車両重量:人・積載物の重さは含まれず、燃料やオイルが満タンの状態での重量
  • 車両総重量:車両重量に乗車定員の重量(55kg/1人)と最大積載量を足した重量

あなたの車は入る?機械式駐車場のサイズ確認方法

機械式駐車場を契約する前に、そもそも自分の車は入るのかサイズを確認することが大切です。ここで、サイズを確認する方法や、万が一サイズが合わなかった場合にやるべきことを紹介します。

車検証でサイズを確認する

車のサイズや重量を確認する方法として、一般的なのは「車検証」を使った確認方法です。車検証には車の全高や車幅、全長、車両重量まで明記されています。ただし、全高はETCアンテナやスキーキャリアなどのオプション分の高さが含まれておらず、車幅もサイドミラーまでの幅は含まれていません。

また、全長もスペアタイヤなどオプション分の長さは含まれていないため、注意が必要です。なお、車検証には車両重量と車両総重量がどちらも記載されています。

オプションを搭載している場合、車検証に記載されたものと実際のサイズが異なることから、メジャーなどを使って計測するか、ディーラーで正確なサイズを計測してもらうようにしましょう。

メーカーサイト・カタログで詳細数値を確認する

駐車場契約を予定している車が納車前だった場合、実際に計測できません。このような場合には、メーカーサイトやカタログを使って詳細な数値を確認します。

メーカーサイトやカタログを確認する際に注意したいのが、グレードです。特にSUVやミニバンなどは複数のグレードが設けられており、それぞれサイズが異なる場合もあります。たとえ数mm違っている程度でも、機械式駐車場に載せて不具合が発生するリスクがあるため、グレードまでしっかりと確認したうえで、数値を確認するようにしましょう。

もしサイズが合わない場合は?

万が一機械式駐車場のサイズと自分の車両のサイズが合わなかった場合、その駐車場は利用できないため、別の方法を検討する必要があります。まず検討したいのが、敷地外駐車場の契約です。近隣に別の駐車場があり、区画が空いている場合は別途契約をすることで車をとめられるようになります。

ただし、家から駐車場までの距離が離れすぎていると、荷物の運搬が大変だったり雨や雪の日は不便に感じたりしやすいです。また、物件と同じように初期費用は必要なのか、契約に保証人はいるのかなどもチェックしておくことが大切です。

近隣に借りられる駐車場がない場合は、車種の変更も検討してみましょう。機械式駐車場のサイズに合わせて選ぶことで、スムーズに車をとめられるようになります。

機械式駐車場の種類とメリット・デメリット

ショッピングセンターなどの商業施設からマンションまで、さまざまな場所に設置されている機械式駐車場。いろいろな種類がありますが、大きくは5種類に分類されます。それぞれの特徴と、利用する側のメリット・デメリットを見てみましょう。

地上二段式

地上二段式

車を上下に2台とめる駐車場。個人宅に機械式駐車場を備える場合は、主にこのタイプになります。イラストでは柱が4本ですが、最近は右か左の2本のみで、フォークリフトのようにパレット(車を載せる台)を昇降させます。(画像出典/国土交通省『「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き』)

地上二段式のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 上段にとめる車は、いたずらや盗難の危険が減る
  • 下段にとめる車は、日光によるボディ色の褪色を防ぎやすい
  • ほかで駐車場をもう1台分借りるより、駐車場料金を節約できる
  • 下段の車を出さないと、上段の車の出し入れができない
  • マンションなどの集合住宅には不向き

ピット二段式

ピット二段式

地上二段式と同じように車を上下に2台とめる駐車場ですが、穴を意味する「ピット(pit)」という言葉のとおり、下段を地下に収めるのが特徴。下段の車を移動しなくても、上段の車の出し入れができます。ピット(穴)に2段分収めるようにすれば、上下3段にすることも可能です。(画像出典/国土交通省『「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き』)

ピット二段式のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 上段や下段の車の有無に関係なく車の出し入れができる
  • 地上に接する段の車は、他の段に比べて出し入れが簡単
  • 地下に収まる段の車はいたずらや盗難の危険が減る。また、日光によるボディ色の褪色を防ぎやすい
  • 地下に収納する車は大雨による地下への浸水被害に注意が必要
  • 地下に収納する車は、機械を作動させる必要があるため、入出庫時に待ち時間が発生する

昇降横行式

昇降横行式

最初から1台分の空きスペースがあり、そのスペースを利用して必要なパレットをパズルのように上下左右に動かして、任意の車(を乗せたパレット)を出すタイプ。3段以上にしても車がとまっている位置に関係なく出せます。イラストのように1~2段を地下に収めるピット併用式や、ピットがなくすべて地上に設置するタイプも。(画像出典/国土交通省『「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き』)

昇降横行式のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • とめる位置に関係なく車の出し入れができる
  • 地上に接する段の車以外は、いたずらや盗難の危険が減る
  • 地下に収納する車は、日光によるボディ色の褪色を防ぎやすい
  • パズルのように動かすため、車の位置によっては出し入れに時間がかかる
  • 地下に収納する車は大雨による地下への浸水被害に注意が必要
  • 地下に収納する車は、機械を作動させる必要があるため、入出庫時に待ち時間が発生する

垂直循環方式

垂直循環方式

車を載せるパレットを垂直方向に循環させることで、車の出入口までパレットを移動する駐車場です。マンションの場合はたいてい1階部分に出入口を設けたタイプになります。(画像出典/国土交通省『「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き』)

垂直循環方式のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • すべての車でいたずらや盗難の危険が減り、また日光によるボディ色の褪色、雨風による汚れを防ぎやすくなる
  • 後述するエレベーター方式よりシンプルな構造で部品点数も少なく、不具合の発生が比較的少ない
  • 車の位置によっては出庫に時間がかかる
  • 機械の作動音・振動音に対する騒音問題に注意が必要

エレベーター方式

エレベーター方式

車をとめる駐車室を上下左右に配置し、車を収める場合は出入口で載せた車を目的の高さまで上げてから左右どちらかの駐車室に収める(車を出す場合はこの逆の動きをする)駐車場です。(画像出典/国土交通省『「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き』)

エレベーター方式のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • すべての車でいたずらや盗難の危険が減り、また日光によるボディ色の褪色、雨風による汚れを防ぎやすくなる
  • 稼働時の騒音が小さく、騒音問題に悩まされづらい
  • 一般的には垂直循環方式よりは出庫に時間がかからない
  • 車の位置によっては出庫に時間がかかる
  • 垂直循環方式より部品点数が多く、制御も複雑になり、きちんとした保守点検が必要

機械式駐車場付きマンションの選び方

次に、機械式駐車場付きマンションに住むとき、そして自宅に機械式駐車場をつくるときのチェックポイントを見ていきましょう。

マンションでの利用

「ピット二段式では上の段のほうが出し入れしやすい」など、機械式駐車場の場合は駐車位置によって不公平感が出がちです。そのため、多くのマンションでは定期的に抽選によって駐車位置の変更や契約料金に差をつけるといった運用が一般的です。希望のマンションではどうしているのか確認しましょう。

トラブルを防ぐため事前にメンテナンス体制や料金を確認しよう

駐車場のメンテナンス費用は駐車場使用料や管理費などに反映されるため、そちらの金額に目が行きがちですが、メンテナンス体制についても確認が必要です。

「駐車場使用料や管理費を抑えるために、駐車場のメンテナンス会社を安易に変更してしまうことが増えています。しかし、価格だけで判断せずにメンテナンスの内容で判断してほしいと思っています。メンテナンスがきちんとされていないと、かえって大きな故障の原因になるなど、会社によっては点検費用を抑える一方で交換が必要な部品代を高額に請求する場合も。機械である以上、不具合が起こることの想定は必要です。目先の金額ではなく、メンテナンス体制や緊急時の体制も含めて駐車場のメンテナンス会社を選ぶ必要があります」(立体駐車場工業会、以下同)

実はこうしたトラブルが目立つようになってきたため、2018年7月に国土交通省が「機械式駐車設備の適切な維持管理に関する指針」を発表したほど。マンション購入時には駐車場使用料や管理費だけでなく、どんな会社がメンテナンスを担当するのかなど、メンテナンス体制のチェックが大切です。

さらに最近は都市部のマンションでは車を所有する人が減っているため、想定より駐車場使用料が高くなるケースもありますから、購入したいマンションのエリア性(車が不可欠な場所か、など)にも注意が必要です。なお、ミニバンが人気であることやモデルチェンジのたびに大きくなっていく最近の車のサイズに合わせて、機械式駐車場もとめられるサイズが大きくなっていますが、駐車できる車のサイズは確認するようにしましょう。

個人宅での利用

前述したように、個人宅のほとんどでは「地上二段式」の機械式駐車場が採用されます。オーダーメードとなるケースも多く、1基あたり100万円~1000万円程度と高額になります(編集部調べ)。ですが、「1台分のスペースで車庫証明を2台分取得できる」「月額の駐車場代がいらなくなる」など、長い目で見るとメリットも大きいもの。

※各自治体や管轄の警察署の判断、および有効な保管場所(サイズ適合)が前提となります。

  • 費用と納期
  • 勾配、地盤、間口の広さなど(場合によっては基礎工事が発生する)
  • 耐震性
  • 出庫時の静音性
  • 収容サイズ(今後の買い替えも考慮)

上記のポイントをチェックしたうえで、自宅に合った駐車場をつくってみましょう。

ただし、機械式駐車場には定期点検、部品交換、修繕、塗装などのメンテナンス・維持管理費がかかります。また、機械も一生モノではなく機械の交換や解体費用も考える必要があります。導入する場合は将来的にかかる費用も試算して検討してください。

なお、所有する自動車が電気自動車の場合、EV充電設備のあるマンションを選ぶ必要がありますが、まだ設置するマンションはかなり限られています。経済産業省の資料「第2回充電インフラ整備促進に関する検討会」によると、2022年時点で集合住宅でのEV充電器設置率はわずか0.058%であることがわかっています。(※)

※出典:経済産業省 資料9 第2回充電インフラ整備促進に関する検討会

マンションだと特に充電設備を設置する際には管理組合での合意形成が必要となるため、設置のハードルが高くなっているため注意が必要です。

機械式駐車場で起こりやすいサイズトラブル・失敗例

機械式駐車場は限られたスペースに多くの車両を駐車できますが、サイズなどに関するトラブルが見られる場合もあります。具体的にどのようなトラブルに発展しているのでしょうか?ここで、機械式駐車場で起こりやすいサイズトラブルと失敗例を紹介します。

車高オーバーによるルーフ・アンテナ破損

車両にルーフキャリアやルーフレールなどを取り付けていた場合、そのまま機械式駐車場を利用すると車高がオーバーしてしまう可能性があります。例えば、車高制限をオーバーした状態で機械式駐車場に進入すると、パレットの段階では問題なかったとしても、収容するまでに天井や梁(はり)、遮蔽物にぶつけてしまい、破損する可能性が高いです。

アンテナに関しては、伸縮が可能なピラーアンテナや可動するルーフアンテナなどは車検証にある全高に含まれていません。つまり、車検証に記載された全高と機械式駐車場の全高制限がギリギリだった場合、アンテナを畳み忘れるとポール部分が折れ曲がったり、ベース部分から外れてしまったりする可能性もあります。アンテナ部分も含めて高さ制限に引っかからないか確認するようにしましょう。

車幅ギリギリによるドア・ミラー接触

車幅制限がギリギリの車両を機械式駐車場にとめようとすると、入出庫時にドアやサイドミラーをこすってしまうリスクがあります。アンテナと同様に、サイドミラーも車検証に記載された幅の数値に含まれていません。そのため、サイドミラーも含めて利用できるか、サイズを確認することも大切です。

また、車幅がギリギリだと乗り降りする際に十分なスペースを確保できず、ドアを開けたときに壁や支柱などにぶつかり、傷がつくケースも少なくありません。車幅がギリギリ制限内だったとしても、ドアを開閉することを考慮することが大切です。

全長オーバーによるはみ出し・接触事故

全長が制限を超えている場合、車体がパレットからはみ出してしまい、センサーが反応して入庫できない場合が多いです。また、入庫できたとしても、昇降時やスライド時に設備や他の車と接触するリスクがあります。特に、大型セダンやSUV、ミニバンなどは見た目以上に全長が長いこともあるため、注意が必要です。

全長オーバーでも無理やり駐車した結果、車両だけでなく設備側の故障を招くリスクもあるため、全長の制限を超えていないかよく確認しましょう。

重量オーバーによる機械故障

機械式駐車場の耐荷重を超える車両を駐車した場合、重大なトラブルを引き起こす可能性があります。例えば重量オーバーでも無理やり操作したことでワイヤーやモーターに負荷がかかり、設備の故障・破損につながる可能性が高いです。また、車両自体も設備の不具合により振動や衝撃によるダメージで損傷することも考えられます。

SUVやミニバンなどは車体だけでなく重量も重くなりやすいので注意が必要です。また、電気自動車はサイズに問題がなかったとしても、バッテリーの搭載によって見た目以上に重量があります。他にも、オプションで装備が増えている場合や、エアロパーツ・補強材などを追加している場合などは、重量オーバーになりやすいので確認してください。

タイヤ外幅オーバーでパレット溝に入らない・こする

機械式駐車場のパレットにはタイヤを誘導する目的で溝やガイドレールなどが設置されている場合も多いです。もしもタイヤの外幅が規定を超えていた場合、パレットの溝にうまく収まらず、タイヤがはみ出してしまう可能性があります。特に、タイヤをインチアップしていたり、幅広タイヤを装着していたりする場合は注意が必要です。

この状態で無理やり入庫しようとすると、設備の破損はもちろん、タイヤやホイールも損傷する可能性があります。

車体だけでなく、機械式駐車場を損傷させてしまった場合、賠償請求をされてしまう可能性があるため、必ずサイズを細かく確認し、収容制限を超えないように気を付けてください。

日常の使用時や、災害対応に関する注意点

「盗難リスクの軽減」「雨風にさらされない」など、さまざまなメリットがある機械式駐車場。一方で平面式駐車場や自走式駐車場ではなく、機械式駐車場を選ぶことの注意点もあります。

「機械が動く場所」であることのリスクを忘れずに

機械式駐車場は、文字どおり「機械が動く場所」です。特に子どもにとっては興味をそそられる場所である一方、大変危険な場所であるという認識が必要です。実際、機械式駐車場で遊んでいて(例えばピット二段式の場合、平地に車がとまっているだけに見える)、車を降りた直後に機械に近寄ってしまったため昇降するパレットに挟まれるなど、危険性があるのも事実。

また、大人がうっかり事故を招くケースもあります。実際に子どもが車の中で寝てしまったため「後で起こしにこよう」とそのまま車に乗せて入庫操作をしたら、目を覚ました子どもが慌ててドアを開けて……というケースも起こっています。

「もちろん機械式駐車場には各種センサーが備えられて事故を防ぐ対策は行われていますが、国土交通省をはじめ関係各所から注意喚起を促すパンフレットなどが頻繁に発行されているということは、それだけ危険性が高く事故も多いという証でもあります」

このように機械式駐車場は、ルールさえ守って利用すれば大変安全な装置ですが、平面式や自走式にはない事故のリスクがあることをまず頭に入れておく必要があります。

ゲリラ豪雨や地震対策に注意

最近は豪雨が頻繁に起こるため、特にピット式での浸水被害には注意が必要です。ピット二段式の場合、豪雨や台風が近づいてきたら一時的に全車を地上に上げることができますが、その操作は不用意な事故を防ぐために駐車場の管理者しか行えません。特にさっきまでは晴れていたのに急に大雨が降る「ゲリラ豪雨」では、素早い対応が必要になりますから、大雨の際の駐車場の管理体制について確認したほうがいいでしょう。

昨今は地震も多いため、マンションの建物だけでなく、駐車場の耐震性についても確認したほうがいいでしょう。実際に東日本大震災では、エレベーター式でパレットが落下するという事例も。それを受けて最近は耐震性を強化した機械式駐車場も登場しています。

このように、平面式や自走式にはないリスクもある機械式駐車場ですが、一方で上記の特徴で見たように、とめる位置や駐車場の種類によっては、愛車に対するいたずらや盗難の危険がなくなり、ボディ色の褪色も防げるというメリットもあります。また、とめる位置がきちんと決まっているため、平面式や自走式と比べて幅寄せされて出し入れしづらいとか、ドアの開閉で隣の車を傷つけるなどといった心配が減ります。

こうしたメリットやリスクをあらかじめ知ってから、機械式駐車場を選ぶようにしましょう。

まとめ

機械式駐車場は、機械装置の力で車を出し入れする駐車場のこと

機械式駐車場は主に5種類。個人宅では基本的に「地上二段式」が採用される

マンションの場合は駐車場使用料や管理費だけでなく、メンテナンス体制も要チェック

機械装置ならではの事故に注意。地震・豪雨発生時の危険性も知っておこう

SUUMOコンテンツスタッフ

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