学生の一人暮らし。友達が遊びに来たくなるような部屋に住まなきゃ楽しくない……。そこで、ワンルームのオシャレなコーディネート例を人気ショップが提案。ここでは、北欧デザインの素敵なインテリアがかなうイケアのアイデアを紹介していくので、ぜひ参考に。
今回、イケアがコーディネートしたのは「21歳の大学院生の男性の部屋。勉強もがんばるけれど、友達と朝まで飲んだり、ゲームをしたりといった時間も楽しみたい……。そんな方を想定して部屋づくりを考えました」と同社・インテリアデザイナーの林真梨さん。「一人暮らしの小さな部屋でもソファが欲しいという方も多いので、寝る場所、勉強する場所とは別に、くつろぐ場所を設けられるよう、用途ごとのスペースを明確に分けました。インテリアは、男子学生に人気のブラックをベースに、モダンなスタイルに仕上げています」
約7畳という限られたスペースの中で寝る場所・くつろぐ場所を分けるため、林さんが提案するのが、ロフトベッドを活用した部屋づくり。「ロフトベッドを使うことにより、ベッド分のスペースを2倍に増やすことができました。今回は、ロフトベッドの下にコンパクトサイズのソファと収納ラックを置いています。ソファは座面の幅が約100cmと、2人掛けソファより小さめですが、2人で並んで座ってゲームもできる広さです」
また、照明もポイントのひとつ。「日本には明るいシーリングライト1灯で暮らすスタイルが多いのですが、イケアでは複数の間接照明を使った部屋づくりを提案しています」。今回のコーディネートの場合は、「ベッド下の空間でも本が読みやすいようにリーディングライトを設けたり、横のシェルフにオブジェ風の照明を置いてムーディーな空間をつくったりと、それぞれの目的で照明を組み合わせました」
クローゼットの前は、着替えるスペースに。「ソファの隣にありますが、着替えるスペースとくつろぐスペースをしっかりと分けたのがポイント。2段ベッドの横にウォールポケットを吊り下げて、さりげなく間仕切りをしています」。ウォールポケットにはテレビのリモコンなどを収納しているため、ソファに座ったとき、必要なものにすぐ手が届くという便利さも。
クローゼットの横に設けたミラーと、扉代わりのカーテンのデザインもポイント。「ミラーもカーテンも波をモチーフにしたデザインを選びました。このように、素材や形などが違っても、モチーフやパターンを同じものにするとおそろい感が出ます」
クローゼットの隣は勉強するスペース。「小さな部屋でもたくさんの本や書類が収納できるよう、高い位置に本棚やマグネットボードを設け、机の上の空間を有効活用しています」
勉強スペース近くのカーテンも、クローゼットのカーテンと同様、波型のラインが縦に入ったデザイン。「柄と柄の組み合わせは難しいと思われがちですが、このようにモチーフを同じものにしたり、複数の色のうち1色だけそろえたりすることで、上手にコーディネートできるでしょう」
この部屋をベースとして、女子向けにコーディネートする場合は「ファブリックや小物などにフェミニンな色を取り入れてみては。机の上のファイルボックスを白、緑、ピンクなどにしたり、ソファの横のシェルフを白にしたりと、色味を変えるだけでぐっと女の子っぽくなりますよ」
ワンルームや1Kが多い一人暮らしの部屋では、何をするのも同じ空間になりがち。ところが今回の提案のように、寝る・くつろぐ・着替える・勉強するスペースをはっきりと分けることで、生活にメリハリが生まれ、すっきりと片付いて見える。部屋づくりのとき、この点もよく考えてみよう。
ロフトベッドを活用し、くつろぎスペースを2倍に
壁面本棚やマグネットボードで空間を有効活用
1Kやワンルームでもカーテンやウォールポケットで空間を分けると生活にメリハリが
●掲載商品の価格(税抜き・2016年2月現在):ベッド/TROMSO 1万7990円、ソファ/KLIPPAN 2万990円、テーブル/LACK 3999円、シェルフ/BLANKHULT 6999円、テレビ台/BLANKHULT 3999円、照明(メイン)/IKEA PS 2014 9990円、ALGOT 4999円
●部屋の広さ:約7畳を想定
撮影協力/イケア・ジャパン インテリアデザイナー/林 真梨さん