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カフェ風インテリアは、おしゃれなカフェの空間を自宅に演出できる人気のインテリアスタイルです。「北欧風やナチュラルなテイストにしたい!」「キッチンやリビングをカフェ風にしたい」と思う人も多いのではないでしょうか。そこで、インテリアコーディネーターのMAKOさんに、一人暮らし賃貸のリビングやキッチンでもできるカフェ風インテリアの作り方や雑貨などアイテムの取り入れ方を解説してもらいました。カフェ風インテリア作りのコツをつかんで、自宅でカフェ気分を味わいましょう!
カフェ風インテリアは自宅に居ながら、カフェで寛いでいるような気持ちで過ごせるお部屋です。そもそも、カフェ風インテリアにはどのような特徴があるのでしょうか?
「カフェ風インテリアは、さまざまなテイストやスタイルがあり、一概には言い切れません。その中でも全てのスタイルに共通していることは、一般的な自宅のインテリアは、人に見せないことを前提に、暮らしやすさを重視して作られますが、カフェのインテリアは人に見られることを前提に作られています。自宅におけるカフェ風インテリアの作り方で大切なポイントは、出来るだけ生活感を出さないことです。その上で、お気に入りのカフェのテイストを取り入れるとよいでしょう」(MAKOさん、以下同)
「最近では、北欧風×和風だったり、ナチュラル×モダンだったり、異なるテイストのインテリアをミックスしたスタイルが主流になってきています。どう取り入れたらいいかがわかりづらいと思いますので、まずは、テイストというより、好きなカフェのインテリアに使われている素材や色を参考にして自宅に取り入れるとよいと思います」
人気のミックススタイルの特徴やカフェ風インテリアの作り方のコツを見ていきましょう。インテリアのミックススタイルには明確な定義はありませんが、特徴的なものを紹介します。
「北欧風テイストに和風のテイストをミックスしたインテリアはジャパンディと言われ、『和』の雰囲気がありつつ北欧っぽいインテリアを指す場合が多いのが特徴です。畳の部屋にモダンな家具を取り入れたような感じで畳は一般的なタイプではなく、正方形だったり、縁なしのタイプだったりと、いかにも『和』のアイテムではなく、モダンなデザインを選ぶのがポイント。和紙を使ったイサムノグチのライトや和の雰囲気を感じさせる色や形のアートを飾ってもよいですね」



「ナチュラルでモダンなカフェ風インテリアは、木やガラスなど自然素材を使ったチェアやテーブル、フロアライトが用いられています。観葉植物でグリーンを取り入れてもよいですね。白い壁をベースにして木質の茶色とグリーンのインテリアが多いですが、カラフルな小物を入れる場合もあります」


「シンプルモダンなカフェのインテリアをまねする時は、足し算より引き算を意識してコーディネートするのがポイントです。ベージュトーンでまとめるかモノトーンでまとめるかで雰囲気が変わってくるので、自分が好きなカフェで使われている色や素材を参考にするとよいでしょう」


もっと詳しく知りたい方はこちらも
→ジャパンディと和モダンの違いは?マンションのインテリアを和風テイストにする方法
→マンションのインテリアを北欧スタイルにするには?おしゃれな空間をつくるためのポイント
→高級感漂うモダンスタイルをマンションインテリアに取り入れる際のポイント
「ありがちなのは、細かな所で生活感が出てしまうこと。例えば、観葉植物を飾る時、手入れしやすいキャニスター付きを選びがちですが、生活感が出てしまうので、避けた方が無難。観葉植物の大きさに鉢カバーのサイズが合っていないとおかしいので、迷ったら大き目の鉢カバーを選びましょう」

賃貸のお部屋にカフェ風インテリアを取り入れる際の部屋別の工夫ポイントを紹介します。大がかりなリフォームをしなくても雑貨やグリーンの飾り方ひとつでカフェの雰囲気を演出できます。
「リビングをカフェ風インテリアにするには、居心地をよくするアイテムをうまく使いましょう。観葉植物や光を壁に反射させる間接照明を取り入れることであたたかな落ち着きのある空間を作れます」


「キッチンは特に生活感が出やすい場所なので、例えば、ストック用のケースをプラスチック製ではなく、カフェっぽいガラスのシリーズで揃えるなど『見せる収納』を意識しましょう」


「バルコニーはスペースが限られるので、スタッキングができて持ち運びが楽なチェアがおすすめ。家の中で使っているお気に入りのラグやライト、クッションを持ってくるとお茶するのが楽しくなりますよ。普段、鉢植えを置いてある棚があれば、テーブル替わりにしてもよいですね」


賃貸一人暮らしのお部屋にカフェ風インテリアを作る時に、おすすめのアイテムを紹介します。
「間接照明とは、光を壁に反射させて柔らかな灯りを楽しむライティング方法です。シーリングライトにはない柔らかな光で優しい雰囲気を演出してくれます」

「雑貨や絵、オブジェを飾る際は、壁面の一部をアートスペースにしたり、コレクションコーナーを作りましょう。こまごましたものではなく、大きな絵や写真を置くと1枚置く方が、ぐっとお店っぽい雰囲気になります」


「食器もディスプレイ小物と考えてカフェ風インテリアに合うものをコーディネートしましょう。おうちの食事では、一皿に1種目の料理を盛って取り分けることが多いと思いますが、ワンプレートにして、何種類かの料理を盛り付けたり、自宅で使わないようなデザインのランチョンマットやトレイの上にのせたりするとカフェらしくなりますよ。お皿の色をまとめるのもおすすめです」

「小さな鉢植えをいくつも飾るより、高さのある大き目の観葉植物を置いた方がお店のような雰囲気になります。観葉植物といっても、葉の色は、黄緑寄りのグリーンや深い緑色、シルバー系のものなどさまざま。いくつか飾るなら、似た色目の葉の観葉植物を選ぶとまとまりやすいです。置き方は、1列に並べるのではなく、3鉢ほどを線でつなげるとジグザグになるように対角に置くのがおすすめ。鉢の大きさや置く場所の高さを変えて変化を出しましょう。1つの空間をまとめて統一感あるようなら、棚上などは1列に並べてもOKです」

一人暮らしの部屋のインテリアについてもっと詳しく
→一人暮らしのおしゃれな部屋・インテリアのつくり方
カフェ風インテリアは1Rや賃貸のおうちでも作れます! 今回は、編集部がInstagramから素敵なカフェ風インテリアの事例をピックアップ! 小島さんにそれぞれのカフェ風インテリアのポイントを解説してもらいました。
キッチンとリビングを合わせて10畳の1Rに一人暮らし中のこあやさん。インテリアのコンセプトは、「自分をごきげんにするお部屋作りと暮らし」。整理整頓しやすく居心地のよいインテリアをDIYしています。
「キッチンの収納について、装飾性のある入れ物を選ぶなど生活感を出さないように工夫されていますね。内装材とファブリックの色や素材を揃えたことで、統一感のある空間になっています。自分の好きなテイストをどう実現するかを考えて、お部屋に向き合って作られたインテリアだと感じます」



umecoさんは、おうちで、お気に入りの家具や暮らしの道具に囲まれながら、コーヒーのある暮らしを楽しめるインテリアを心掛けています。
「テーブル、ベンチだけでなく脚付きのソファなど立ち上げのある家具が多いですね。床面積が大きくなり、部屋を広く見せることができます。家具を自然素材で揃えたり、色数を絞ったりすることで、すっきりした印象を感じるインテリアですね。黒を意識的に取り入れているのも効果的です」



お暇さんがインテリアで大切にしているのは、「早く帰りたくなるお部屋」です。築年数の古いお部屋の味わいのある雰囲気を活かして、ホッとできるお部屋作りを楽しんでいます。
「建具の枠と同じ色を家具に持ってきたり、同じ時代感のあるテイストのアイテムを置いたり、統一感があります。異なる時代のミックス加減もちょうどいい塩梅です。和の印象が強めの部屋に、北欧風の照明を取り入れることで、ぐっと今っぽく見せることができます」




ポメラニアンと暮らしているnaoさん。手作りのタペストリーやキャンドルなど可愛い雑貨をいっぱい飾った韓国カフェ風のインテリアです。
「お部屋に、自分の好きなものを集めたコレクションスペースがあるのがいいですね。たくさんの雑貨を飾っていますが、淡色で揃えているのは、まとまりを意識されてのことだと思います」



カフェ風インテリアは、ちょっとした工夫で簡単に実現できるインテリアスタイルです。今回ご紹介したコツを参考に、ぜひおしゃれなカフェ風インテリアを楽しんでみてください。
カフェ風インテリアの作り方のコツは、生活感を出さないこと
北欧風×和風、ナチュラル×モダンなどのミックススタイルが人気
間接照明や観葉植物などで居心地のよい空間を作る