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同棲、結婚、友達とルームシェア……「二人暮らし」をすることが決まったら、まずはお互いの勤務地から「住みたいエリア」を考えるもの。では、品川エリアに通勤する二人暮らしの人は、どのようにして住んでいる沿線や住まいを決めたのでしょうか。家賃はいくらぐらいなのか?通勤時間はどのくらいなのか?住まい探しをするときに迷った路線や駅は?……気になる住まい探しのアレコレについて、聞いてみました!
江戸時代には東海道五十三次の第一宿「品川宿」があり、昔から東京の玄関口として、重要な存在だった「品川エリア」。現在でも、JR山手線や京浜東北線、東海道線、横須賀線をはじめ、京急本線も乗り入れるターミナル駅のひとつです。品川駅周辺では近年、さまざまな再開発が進められていて、大きく変貌を遂げようとしています。
近年の特に大きな変化は、JR山手線の品川駅と田町駅のあいだに誕生した新駅「高輪ゲートウェイ駅」。駅を中心とした再開発プロジェクトとして、「高輪ゲートウェイシティ」が2025年にオープン予定。駅周辺に、オフィスや商業施設、文化施設が誕生します。隈研吾氏デザインの文化創造棟は日本の四季を表現した緑あふれる設計となっており、ビジネス街としての品川のイメージを一変させるかもしれません。
また、品川駅の地下5階には2027年以降に予定されているリニア中央新幹線の始発駅が誕生予定。東京(品川駅)から大阪を67分で結びます。出張、帰省、旅行に、より便利な駅となるでしょう。これからも目が離せないエリアです。


まずは、品川エリアに勤務し、二人暮らしをしている人に、現在、住んでいる沿線を聞いてみました。1位は京急本線で9.7%、わずかな差でJR京浜東北線8.7%と続きます。乗り換え不要で品川駅にアクセスできるのは2路線とも同じですが、京急本線は各駅停車や急行、特急、快特、エアポート快特などと、列車の種類が多いのが特徴。京急川崎や京急鶴見、横浜、上大岡などの街に現在住んでいると答えた人が多くいました。
3位以降は、JR山手線6.8%、横須賀線が5.8%、JR埼京線、南武線、東急目黒線がそれぞれ3.9%と並んでいます。乗り換えが発生する路線も入っており、一人暮らしよりも広い範囲から家探しをしているようですね。


現在、生活している沿線が分かったところで、家から会社までの所要時間を聞いてみました。1位は60分以内で22.3%、2位は30分以内で19.4%、3位は40分以内で17.5%となっています。このあとも、50分以内が16.5%、70分以内が9.7%と続き、渋谷など、他エリア勤務でランクインしている通勤時間20分以内という人は、品川エリアではあまりおらず。広いエリアから部屋探しをした結果、通勤に50分以上かけている人が約半数いるようです。通勤時間を良い運動&リフレッシュ時間と考えているのかもしれませんね。

では、通勤時間のうち、駅から自宅までの所要時間は、どのくらいなのでしょうか。最多は、駅徒歩10分以内で26.2%、次いで15分以内が24.3%と、半数以上の人は毎日、10分~15分ほど歩いて通勤しているよう。
3位以下は7分以内22.3%、5分以内14.6%と続きます。できるだけ駅から近いところに住みたいと思う人が多いことがうかがえる半面、徒歩20分以内と答えた人も5.8%います。少数派ではありますが、駅からの距離を重視せずに、住まい選びをしている人もいるようですね。


家賃・通勤時間・駅からの所要時間が分かったところで、気になる家賃についても聞いてみました。品川エリア勤務の人が払っている家賃の金額は、8万円~9万円未満が最も多く、16.5%でした。次いで、7万円~8万円未満と10万円~11万円未満が13.6%、9万円~10万円未満が11.7%という結果に。4割以上の人が10万円以内で部屋探しをして、今の家を見つけたようです。
5位は11万円~12万円未満と13万円~14万円未満が同率で9.7%となりました。このあたりは、通勤時間を短縮するために、品川エリアの近くに住むのか、家賃の負担を軽くするため多少通勤にかかる時間や駅からの距離を妥協するのか、考え方によってかなりの差が出るところなのかもしれません。

家賃が分かったところで、二人暮らしをするための間取りについて聞いてみました。1位に輝いたのは1LDKで26.2%。二人でくつろぐためのLDKと寝室があればいいという人が多いようです。2位には2DKが22.3%、3位は2LDKが19.4%と続き、食事スペース以外にそれぞれ個室が欲しいという人もやはり多いですね。4位に1DKを選んだ人が11.7%いることを踏まえると、個室が欲しい派と必要ない派はほぼ二分しているようです。
しかし、5位にはなんと3LDKが7.8%でランクイン。コンパクトライフ、ミニマムライフが話題の昨今ですが、空間や間取りにゆとりが欲しい派も健在であることがよく分かります。

次に、品川エリア勤務の人が、今の街を選ぶ際に重視した項目を聞いてみました。「交通利便性」を重視する人は57.3%にもなり、やはり重視した人が多いようです。
次いで2位には買い物のしやすさなどを考えた「生活利便性がいい」が35.9%と続きます。
3位には、「街の雰囲気がいい」21.4%が入ります。やっぱり街は、似ているようでどこか違う、独特の雰囲気をもっているもの。そこを重視する人も多いようです。
同率3位には、「知人・家族が近くに住んでいる」。やはり近くに友人や知人、家族が住んでいると、何かと心強いと考える人は多いようですね。
5位には「自然が豊か」が4.9%でランクイン。近くに緑や水辺があると、心が和むもの。重視している人がいるのも納得です。
それでは、品川エリアに勤務している二人暮らしの人に、自分が暮らしている街の「お気に入りスポット」とその理由を聞いてみました。

最後に住まい探しをするときに候補に入れていた駅や、その駅を諦めた理由を聞いてみました。家賃や住環境など、人それぞれのこだわりポイントと妥協ポイントが見えてくるので、参考になるかもしれませんよ。

品川エリア勤務の二人暮らしの人は、品川への通いやすさを重視しつつ、買い物のしやすさ、自然環境などさまざまなポイントを考慮しながら、住まい選びをしているようです。また、比較的広範囲で住まいを探しているのも特徴。品川駅に乗り入れている路線は、都内に限らず、神奈川県・千葉県・埼玉県と隣県へのアクセスも便利な路線が多く、家賃と住み心地をあわせて、賢く家探しをしている人が多いようですね。これから家探しをするあなたも、予算に合わせて幅広いエリアから部屋探しをすることで、自分たちのライフスタイルに合った満足いく家が見つかるかもしれませんよ。
品川エリア勤務で二人暮らしの人の通勤時間は30~60分と、他エリアと比較すると長め
駅徒歩10~15分、家賃で最も多いのは8~9万円未満、間取りは1LDKと2DKを選ぶ人が多い
品川エリアまでの街選びの決め手は交通利便性が1位