リフォームの「お金」に関する、必要な費用や支払うタイミング、ローンについて把握しておこう。さらに、依頼先を選ぶ際も、事前知識がものをいう。見積もり額だけで判断せず、費用の内訳や、会社の対応をよく見て、相性のよい会社を見極めてから依頼したい。この記事では、リフォームの「お金」と「会社選び」について、解説する。
リフォームでは工事にかかる費用のほかに、税金や各種手続きの費用、家具やカーテンの購入費用などが必要になる。さらに、大規模な工事で仮住まいするなら、家賃やトランクルーム代、往復の引越し費用も準備しておく必要がある。
費用の支払時期は工事の規模や会社によって異なる。大規模な工事で現金で支払う場合は、「契約金」「着手金」「最終金」と3回程度に分けて支払うことが多く、小規模な工事では完成後に一括支払いという場合も。見積もりをもらう際に、支払いスケジュールや費用の割合なども確認しておこう。
最近は低金利なこともあり、若い世代を中心にローンを利用する人が多い。大規模なリフォームを検討中の人、貯蓄を手元に残しておきたい人は要チェックだ。ローンには住宅ローンとリフォームローンがあり、それぞれ特徴がある。例えば、住宅ローンはリフォームする住宅を担保にして借りるもので、低金利のローンを最長35年の長期返済が可能。大きな額を借りやすい。一方のリフォームローンは無担保な場合が多く、手続きは簡便。ただし、金利はやや高めで、返済期間は短め。借入額は数百万円~1000万円程度の場合が多い。
住宅ローン | リフォームローン | |
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金利 | 変動型や固定型など種類が選べる | 住宅ローンより高い |
担保 | リフォームする住宅 | 無担保でも可能 |
借入限度額 | 多い | 少ない |
審査期間 | 2~3週間程度 | 数日程度 |
返済期間 | 最長35年 | 5~15年 |
諸費用 | 十数万円~ | 数千円~ |
リフォーム会社にはそれぞれ得意分野があるので、自分たちのやりたいリフォームが得意そうな会社をカタログなどでピックアップし、複数社に問い合わせてみよう。要望のヒアリング、プラン提案などを通して、相性のよい会社や担当者を見極めたい。例えば、時間にきちんとしている人は、工事の工程管理もしっかりしていることが予測できる。靴など身に着けているものが清潔かどうかも、きれいに工事を進めるか、後片付けをきちんと行ってくれるかを予測する材料になるだろう。担当者の対応は会社の姿勢を見る判断材料になる。気軽に相談でき、信頼できる会社・担当者を選ぼう。
2016年11月16日 SUUMOリフォームより転載