首都圏で2016年に販売された新築マンションの平均価格は5087万円。前年と比べ1.9%下落したが、1 m2当たりの価格(平米単価)でみると下落幅は0.9%と、平均価格ほど落ちていない。これは平均専有面積が前年よりわずかながら縮小し、61.33 m2となったためだ。3年連続で縮小してコンパクトな物件が増えている。(東京カンテイ調べ)
Q.マンション価格はなぜ下落したの?
A.価格の高い都内で販売が減ったためじゃ
ジュータコ:「東京都では販売戸数が前年より1割強減って3万戸を割り込んだ。一方で他の3県では増えており、特に神奈川県では4割も増えたのじゃ」
スマイカ:「価格がリーズナブルなエリアの販売が増えたから、全体の平均価格が下がったんだね」
ジュータコ:「そのとおり。エリアごとに見れば、価格はほぼ横ばいなのじゃ」
スマイカ:「面積は縮小したんだね」
ジュータコ:「ワンルームなど面積の小さい物件の比率が高まったためじゃ」
Q.これから価格はもっと安くなる?
A.コストが下がるまで横ばいが続きそうじゃ
スマイカ:「都内で販売が減ったのはなぜ?」
ジュータコ:「2015年にかけて物件価格が上昇したため、買える人が減ってしまったという見方が多い」
スマイカ:「価格が下がれば買える人が増えて販売も増えそうだね」
ジュータコ:「都心近郊や郊外エリアでリーズナブルな物件が増えれば、買いたい人も増えるじゃろう。ただ、地価や建築コストは大きくは下がっていないから、コストが下がらなければ価格も横ばいが続きそうじゃ」