入居を終え、マイホームでの幸せな日々を……と思っていたら、思わぬトラブルで大変なことに! 万が一そんな事態になったら、どのように対処したらよいのだろうか。
売買契約に明記される「契約不適合責任」の項目は、購入後、建物に不具合等が見つかった場合の対応を定めた項目だ。まずはその条項を確認し、発覚した不具合が対象になるものか、また対応期間内かを調べよう。通常、新築の場合は、主要構造については10年の瑕疵担保責任が義務付けられている。中古の場合は、契約書によって対応期間が制限されている場合が多いので確認を。「契約不適合責任」の対象となるものなら、売主側に修繕してもらう。場合によっては契約解除が可能なこともある。
例えば、「4m道路に2m以上接している」と明示された物件を購入したのに、建て替えようとしたら、実は道路幅が4m未満だった、というような場合。購入の目的が達成されない場合は、契約の解除もできる可能性が高い。
中古住宅について、「撤去してもらうはずだったエアコンが残ったままだった」「お風呂の追い焚き機能付きのはずがついてなかった」など、売主が契約時の約束を守っていない場合、話し合いの上で、できるだけ売主側に負担してもらえるよう交渉しよう。