年収からわかる住宅ローンの目安。無理なく月々支払える金額を見極めよう/マイホーム購入マニュアル#4

公開日 2023年07月26日
年収からわかる住宅ローンの目安。無理なく月々支払える金額を見極めよう/マイホーム購入マニュアル#4
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マイホームの購入予算は、家選びをする上で最も重要な条件の一つ。購入に必要なお金が分かったところで、次はいよいよ自分たちが購入できる物件の価格、「買える金額」を計算してみよう。

買える額は、準備できる「頭金+住宅ローン借入額」で決まる

買える金額の計算方法

買える金額は、下図のように、準備できる「頭金+住宅ローン借入可能額」で決まる。頭金に回せる金額はいくらか、また金額、住宅ローンはいくらくらい借りられそうか、それぞれチェックしてみよう。

買える金額(物件価格

頭金として使えるお金を把握しよう

「貯金を全額頭金に」はNG! 諸費用や生活予備費を考えて

頭金は少しでも多いほうが、住宅ローン返済がラクになる。しかし、だからと言って、今ある貯金をすべて頭金にしてしまうのはNG。病気による休職など、いざというときに必要な「生活予備費」と、車の買い替えなど近い将来必要な「将来への貯蓄」を手元に残しておきたい。つまり、貯蓄から購入諸費用、生活予備費、将来への貯蓄などを引いた金額が、頭金として使えることになる。

頭金として使えるお金
生活予備費について

生活予備費」はいくらあればいい?

家計を支える大黒柱の病気やケガなど、万が一のことが起こった場合の備えとして、手元に残しておきたい「生活予備費」。会社員であれば生活費の3~6カ月分程度、派遣社員や自営業者であれば1年分程度が目安。そこまでは無理という場合は、半分の金額くらいまでは許容範囲。毎月の生活費がいくらかかり、どのくらいか手元に残すかは、よく考えて決定しよう。

住宅ローン借入額は「返せる金額」を基準に

現在の年収から住宅ローンの「借入可能額」をチェックしよう

一般的に住宅ローンの年間返済額は、年収の25%以内が安心ラインと言われている。これをもとに、年収別に借入額の目安を計算したのが下の表だ。SUUMOのサイト上でも、簡単なデータ入力で「買える金額」のシミュレーションができるので利用してみよう。

買える金額をSUUMO住宅ローンシミュレーション」でチェック

■年収からみる借入額の目安表
税込年収 借入額(目安)
300万円 1970万円
400万円 2630万円
500万円 3290万円
600万円 3950万円
700万円 4610万円
※返済負担率(年間返済額が年収に占める割合)25%、住宅ローン金利1.7%、35年返済、元利均等、ボーナス時加算なしの条件で試算。条件によっては表記の金額を借りられないケースもある

なお、同じ年収でも家族の人数やライフスタイルにより、返済できる額はそれぞれ違うはず。そこで次は、自分が返済できる額から借入額を計算する方法を紹介しよう。

今の家賃を目安に住宅ローンの「借入可能額」をチェックしよう

住宅ローンの借入額は、自分が毎月返済できる金額をもとに決めると安心。例えば、住宅ローンの毎月返済額が現在の家賃と同じなら、今まで通り無理なく支払いができるはず。ただし、マンションは、住宅ローン返済のほか、管理費や駐車場代なども支払うことになるので、その分を家賃から引いた金額を毎月返済額にする必要がある。このほか、現在マイホーム購入のための貯蓄などをしていて、家の購入後に返済に回せるなら、その分を家賃に足した額を毎月返済額と考えよう。

現在の家賃から見る借入額(目安)
現在の家賃 毎月返済額が家賃と同じ場合 毎月返済額を家賃より2万円減らす場合 毎月返済額を家賃より2万円増やす場合
7万円 2210万円 1580万円 2840万円
8万円 2530万円 1890万円 3160万円
9万円 2840万円 2210万円 3480万円
10万円 3160万円 2530万円 3790万円
11万円 3480万円 2840万円 4110万円
12万円 3790万円 3160万円 4420万円
13万円 4110万円 3480万円 4740万円
14万円 4420万円 3790万円 5060万円
15万円 4740万円 4110万円 5370万円
※住宅ローン金利1.7%、35年返済、元利均等、ボーナス時加算なしの条件で試算。年収等の条件により表記金額を借りられないケースもある

ローン返済をシミュレーションしてみよう

毎月の返済額をきちんと把握しておこう

住宅ローン借入額の目安が分かったら、先に決めた「頭金」と合計しよう。これがあなたの、「買える金額」となる。

長期のライフプランに照らしても、返済可能かチェック

住宅ローンの返済期間は最長35年が一般的。返済中に、子どもの教育費がかさむなど、家計が大きく変化する可能性もある。予算決めの最後に、長い目で見た返済シミュレーションもやっておこう。

SUUMO住宅ローンシミュレーション

マイホーム購入マニュアル
  1. 2-1. 理想の暮らしから物件を選ぼう
  2. 不動産の種類とは。一戸建てvsマンション、新築vs中古のポイント
  3. 家の購入で迷ったら、「理想の暮らし」「譲れないポイント」を見直そう
  4. 2-2. 「買える金額」を見極めよう
  5. 家を買う時にかかる費用。住宅購入費以外の「諸費用」の内訳や目安など
  6. 年収からわかる住宅ローンの目安。無理なく月々支払える金額を見極めよう
  7. 家の購入予算を上げるには。住宅ローン、頭金、マネープランなどを解説
  8. 2-3. 信頼できる不動産会社の選び方
  9. 不動産会社の種類、取引形態(売主・販売代理・仲介)や物件タイプを解説
  10. 不動産会社との付き合い方。売買手続き、住宅ローン、エリアの相場など
  11. 2-4. マイホーム購入の基本ダンドリ
  12. 住宅購入の流れ。情報収集~購入後の確定申告までをポイント解説
  13. 新築マンション購入の流れ。情報収集~購入後の確定申告までをポイント解説
  14. 新築一戸建て購入の流れ。建売住宅と注文住宅の違いも解説
  15. 中古マンション・中古一戸建ての購入の流れ
  16. 中古住宅を購入してリフォームする流れ。同時進行のコツや物件選びなど
  17. 2-5. 物件情報収集のポイント
  18. 不動産の情報収集のコツ。不動産情報サイトで検索をうまく使おう
  19. 物件探しからの問い合わせ・資料請求・内見申し込みの流れ
  20. 不動産取引価格情報検索で、実際の売買価格を調べよう
  21. 2-6. マンション、戸建て等の物件&現地見学のポイント
  22. 物件(モデルルーム)見学のチェックポイント。服装・持ち物なども解説
  23. 物件(モデルルーム)見学、間取り・設備・敷地のチェックポイント
  24. 物件(モデルルーム)見学、周辺環境でチェックすべきポイント解説
  25. 物件(モデルルーム)見学のチェックポイントを物件タイプ別に解説
  26. 物件(モデルルーム)見学後の仮押さえ、売買条件交渉などの流れ
  27. 2-7. 住宅・家購入におけるローンの選び方・基礎知識
  28. 住宅ローン、民間融資・公的融資・協調融資(【フラット35】)の違い
  29. 住宅ローンの金利タイプとは?固定金利型、変動型、固定期間選択型を解説
  30. 住宅ローンの返済額は金利タイプ、返済期間、返済方法で変わる
  31. 住宅ローンの事前審査・本審査の必要書類と契約までの流れ
  32. 住宅ローン控除とは。適用条件、期間、控除金額の上限など
  33. 2-8. 申し込みから契約までの流れ
  34. 売買契約の準備と売買契約書の確認ポイントとは
  35. 重要事項証明書で事前に確認すべきポイント
  36. 物件購入の申し込み(購入予約)とは。キャンセルはできる?
  37. 2-9. 内覧会から入居までの流れ
  38. 入居後に不具合がわかったらどうする?トラブル防止のポイント
  39. 住宅の引き渡しから入居までの流れや注意点とは
  40. 内覧会のチェックポイント・流れ・持ち物とは
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