アネシア御器所 （取材レポート）

「アネシア御器所」は都心に寄り添いつつも、南面が大きく開けた環境のレジデンス。その非常に恵まれた環境に惚れ込み、ここを終の棲家として選んだAさんご夫妻にインタビューをしました。
お二人は西三河の大手企業にお勤めで、現在は会社近くの賃貸マンションにお住まい。家探しを始めたきっかけを伺うと『定年まで10年を切ってくる中で、そろそろ先々のこと考えて落ち着きたいなと。快適に暮らせる終の棲家は必要だよねって話を夫婦でしてました。実家をリフォームするか、マンションにするかも悩みました。でも子供はいないので、面倒見てもらえるわけでもないですし、ワンフロアのマンションがいいかなって思っていました』。
検討を始めたのは5年程前。でもつい最近まで見学や相談にギャラリーへ行くことはなかったそう。そんな慎重なお二人が行動し始めたのは、妻のYさんがSNSで「アネシア御器所」の投稿を偶然見たことがきっかけでした。それは南が開けた環境を紹介する内容で、過密した都心とは異なる、圧倒的な爽快感の現地画像。実はYさんの住まいに対する最も重要なポイントは“陽当たり”。『駅近などアクセスの良さは当然ですが、陽当たりのよい戸建てで育ったので、開放感ある南向きは絶対でした』（Yさん）。
本物件を皮切りに6～7件を見学。東区泉、高岳、そして白壁や代官町といった桜通線沿線エリアの物件が候補だったといいます。その理由は…（次コラムへ続く）

『人生30年先を考えた時、いろいろな意味で住みやすい環境がいいなって考えてました』と夫のMさん。その頃には車を使わない生活だと思われるため、徒歩圏内の利便性が充実していること。日常的に都心でのグルメやショッピングは楽しみたいものの、自邸周辺では落ちついた暮らしをしたいこと。そんな希望を勘案すると、前述のエリアが候補にあがったのです。
ちなみに名古屋市東区育ちという夫のMさんですが、御器所エリアはあまり詳しくなかったそう。しかし実際に現地をチェックして『思ったよりもお店があり、徒歩でも色々楽しめるかなと思いました』。一方妻のYさんは『使えるのは地下鉄だけかなと思っていたら、バスも栄直通とか、栄の百貨店前まで短時間で行けるのはいいなって思いました』とのこと。
最終的に、どの候補もエリア的には問題ないというお二人の印象。でも実際に見学すると、何より大切にしたい開放感や陽当たりを叶えようとした際、他物件では相当な高層階を選ぶ必要がありました。『若いギラギラした年齢だったら大規模マンションで高層階もまだしも（笑）。落ちついて暮らしたいなって思ってるので…』と妻のYさんが語る通り、本物件以上に理想に合うものは見つかりません。
『色々見比べても最初に見た「アネシア御器所」以上、条件に合うところってないんですよね。総合的に間違いなくここだ、という感じでした』と、お二人は決意を固めたのです。
　

「アネシア御器所」を統括するトヨタホームの安田氏にお話を伺いました。『上質な住まいに求められる要素として“引き”があります』という安田氏。“引き”とは、公道から建物やプライベートな空間まで距離を設けること。『本物件では公道からアプローチを通る設計とし、約20mの十分な“引き”を確保しています。雨に濡れないよう庇を設けていますが、暗い雰囲気にならないよう軒天は優しい木目調、また壁は杉板型枠としています。アプローチ脇には植栽帯が続き、季節毎で表情が変わる多彩な樹木を配置しました』。さらにエントランスホールからエレベーターが直接見えないようにしたり、各階内廊下設計とするなど、上質さが感じられるよう細部まで動線が考えられています。
史料によると「御器所（ごきそ）」という地名の由来は、この地が平安時代以前は熱田神宮の神領であり、神事に用いる土器を調進していたとされています。エントランスホールにあえて塗り壁が用いられているのは、そんな歴史を感じる部分。安田氏は『器の質感に繋がる塗り壁と、水をイメージしたガラスのアートを配置しました。塗り壁だけでなく、空間に柔らかさや温かみが感じられるよう、グリーンを用いたアートウォールを調和させている点もエントランスの見所です』と教えてくれました。