アネシア藤が丘 グランドテラス （取材レポート）

「そんな中、新築分譲マンションでは特に大切にしていることがあります。それは“空間設計”です。マンションは、リフォームなどで室内の使い方を自由に変更することはできても、元々の広さや空間の大きさを変えることはできません。だからこそ私たちは、“どうしたら空間を広く・大きくつくることができるか”という問いに対し、構造・設計の観点で模索し続けるだけでなく、物価高騰の影響などがある中でも妥協せずに“広さや大きさの追求”にこだわり続けています。今回の『アネシア藤が丘 グランドテラス』においても、専有部の“空間設計”には徹底的にこだわりました。

また“空間設計”は、ランドスケープデザインを考える際においても共通するテーマであり、『アネシア藤が丘 グランドテラス』では3600m²を超える広大な敷地を最大限活用することを追求しました。これらの取り組みは、植栽やアプローチに顕著に表れていると思います。具体的には、コーチエントランスまでのグランドアプローチとして約32mの長さを確保し、隣地との境界となる植栽には高木を配置し庭園のような風景を造作。既存の街並みに自然に溶け込むよう意識しています。

建物のデザインや空間デザインを追求することで街の景観的な価値を高めることができれば、住まわれる方や地域住民の方への価値提供にもなるのではないかと考えるからです」

「先述の街づくりという観点に通じますが、用地の選定・入手はマンションづくりにおける最初のこだわりです。用途地域などの制約もある中で、今回は子育て環境や自然環境が充実している長久手市にありながら、地下鉄東山線『藤が丘』駅から徒歩9分の利便性も確保することができました。一方で、快適なカーライフも必須条件のひとつでした。そのために駐車場計画は妥協せずに追求。全81邸に対して平面駐車場を113台確保し、そのうち75台を屋内駐車場にしました。駐車場を2台分必要な方も多いと考え、2台停められるようレイアウトも工夫しています。

また、外観のデザイン性やランドスケープの美しさという情緒的な価値に加え、住まわれた時の快適さという実利面の価値も追求しています。専有部で特にこだわったのは約2,520mmの天井高や最大奥行約2,400mmを確保した南面のテラスバルコニーです。北側面に奥行約2,000mmのテラスバルコニーを設けたプランもあり、広さを存分に感じられるよう設計しています。南北両面にバルコニーのある住戸を用意したことやバルコニーの戸境をコンクリート壁で仕切ったこと、エレベーター配置の工夫などはプライバシー性の向上にも繋がっています。さらにこだわりを挙げるなら24時間ゴミステーションです。全81邸なのでゴミステーションは通常1カ所にすれば効率的。ただ今回は、あえてエレベーターの最寄りに2カ所設置し利便性を優先しています」