不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)トップ > 賃貸・賃貸マンション > 賃貸カスタマイズ&DIY > 大空間を10万円以下でカスタマイズ。低コストでかなえた「北欧風ハウス」

賃貸カスタマイズ&DIY もっと自分らしい賃貸ライフを楽しもう!

入居者プロフィール
  • ●名前:K.Sさん(30代)
  • ●職業:会社員
物件データ
  • ●所在地:千葉県松戸市
  • ●築年数:築41年
  • ●アクセス:JR常磐線松戸駅から徒歩15分
  • ●面積:56.83m2
  • ●間取り:1LDK
  • ●賃料:非公開
  • ●入居時期:2013年5月
間取り
間取り拡大図 閉じる
アンティークの調度品がなじむ北欧風カスタマイズ
玄関から廊下を抜けると日当たりの良いLDKが広がる、ゆったりした空間。一人暮らしには十分すぎる広さ約20m2のリビングは、壁の片面にエメラルドグリーンの彩色が施されている。床にはスクエアの合板パネルを敷き詰め、タテ・ヨコの木目を互い違いに組み合わせることで、存在感を際立たせている。アンティークの家具や自然素材の調度品がよく映える、北欧テイストのカスタマイズ部屋。その全ての改修を、入居者のSさんがイチから行ったという。
「イメージしたのはヨーロッパの田舎にある古い家。以前、北欧に1カ月ほど滞在したことがあるのですが、そのときにお世話になったお宅などを参考にしています。スウェーデンのホストファミリーが壁に塗装をしたり、自由に改装をして暮らしを楽しんでいたのが印象的で、自分もいつかやってみたいなと思っていたんです」(Sさん、以下同)
年に一度は仕事でヨーロッパを訪れるというSさん。現地で買いためた小物やインテリアも多い。それらお気に入りのアイテムと、自らつくり上げた空間が見事にマッチしている。
「一般的な賃貸住宅の白いクロスだと、重厚なインテリアは少し浮いてしまいます。その点、ここは壁や床を自由に変えられたので、手持ちの家具にぴったりはまるイメージ通りの部屋にできました。壁や床の塗料も自分で調合して、好きな色をつくるのが楽しかったですね」
旧居から引き続き使っている家具や小物類。こだわりのインテリアにぴったりなじむ住まいを、ようやく手に入れた
旧居から引き続き使っている家具や小物類。こだわりのインテリアにぴったりなじむ住まいを、ようやく手に入れた
部屋の隅もきっちりサイズをはかり、隙間なく敷き詰めている
部屋の隅もきっちりサイズをはかり、隙間なく敷き詰めている
丸ごと改修OK自由度の高さに入居を即決
以前は習志野市内の賃貸マンションに住んでいたSさん。更新のタイミングで引越しを考えていたとき、自由にDIYカスタマイズできる賃貸住宅が同じ千葉県内にあることを知り、すぐに問い合わせた。
「千葉県内で改修可能な物件をいくつも紹介している『MAD City』というエリアがあることをテレビで知って、自分もやってみたいと思いました」
紹介された物件は100世帯以上の分譲マンションの一室。躯体に傷を付けない改修であれば、基本OKという自由度の高さに引かれ即契約したという。
「DIYは未経験だったのですが、別の入居者の方が改修した部屋を見せてもらったり、お話をうかがっているうちに、自分にも頑張ればできるかなと思って。ただ、実際にやってみると想像以上に大変でしたね…」
(Before)こちらは改修前の間取り。襖を閉じるとダイニングにまったく光が届かず、暗い印象だった
(Before)こちらは改修前の間取り。襖を閉じるとダイニングにまったく光が届かず、暗い印象だった
(After)すべての仕切りを取り払うことで、広いLDKに。全体に光が届く心地よい空間だ
(After)すべての仕切りを取り払うことで、広いLDKに。全体に光が届く心地よい空間だ
改修費用は10万円以下工夫を重ねてコストを圧縮
入居と同時に改装をスタート。和室の畳を剥がして板を張ったり、壁をぶちぬいて間取りを変更したりと、かなりの「大工事」になるため、当初は旧居から通いながら改修を進めていった。
「最初の2カ月は『改修準備期間』としてMAD City側がフリーレントを設定してくれていました。なんとしてもその間に終わらせようと、仕事が休みの日は朝から晩まで作業していましたね。それでも結局、住める状態になるまで 3 カ 月くらいかかってしまいましたけど」
引越し後も改修は続き、結局LDKが完成するまでに1年の歳月を要したという。
「特に大変だったのは床と天井です。なんせ広いので、天井ボードや床材を剥がすだけでもひと苦労…。夏場の暑さもあって、何度も心が折れかけましたよ(笑)。ただ、難儀しつつも最初に段取りを明確化するなど、なるべく効率化できるようにいろいろ考えるのは楽しかったですね」
驚くべきは改修費用の安さだ。LDKと廊下の床を全面張り替え、壁もすべて塗り替えているため、材料費だけでもかなりのコストになりそうだが、総額10万円以下に抑えたという。
「例えば、正規のフローリング材を買うとなると床だけで10万円はかかってしまいます。でも、これはただの合板で、1枚1000円くらい。良い素材を買っても素人なのでキレイに張れるか分からないですし、それなら最初は安いもので十分かなと。床を張って余った木材で廊下の棚をつくったりと、とにかく工夫して安く仕上げました。DIY系のウェブサイトも読みあさって研究しましたね」
1枚1000円の合板をフローリング材として使用。「ネットで誰かがやっていたのを真似しました」とのこと。湿気で膨張し反りが出ることもあるが、その場合は釘を打って押さえている
1枚1000円の合板をフローリング材として使用。「ネットで誰かがやっていたのを真似しました」とのこと。湿気で膨張し反りが出ることもあるが、その場合は釘を打って押さえている
余った木材でつくった廊下の棚。シューズボックスに入りきらない靴を収納している
余った木材でつくった廊下の棚。シューズボックスに入りきらない靴を収納している
DIYに開眼!普通の賃貸にはもう住めません
抑えた分のコストは大好きなインテリアの費用に回した。お気に入りは、イケアで購入した大きな本棚だ。天井まで届く存在感抜群のシェルフは、リビングとベッドスペースを緩やかに区切る役割も果たしている。休日はここで本を読むのが、何よりの息抜きだという。
「ここに来てから、暮らしがより楽しくなったと思います。模様替えの回数も増えましたね。クッションカバーを自作したり、季節ごとにカーテンを変えてみたり。もともと家で過ごすのが好きなんですけど、ますますインドアになっちゃいました。まだ手を付けていない部屋もあるし、今後は手づくりの家具にもチャレンジしてみたいですね」
すっかりDIYの楽しさに目覚めたSさん。住まいをカスタマイズすることは、自分流の暮らしを手に入れること。その豊かさを、思う存分享受している。
「もう普通の賃貸には住めない。次に引越すとしても、自分で改修できることが必須条件です。あの作業をまたイチからやるとなると、少しうんざりしますけどね(笑)。ただ、出来栄えには満足しているので、当面移るつもりはありません。今までは2年単位で引越してきたから、最長記録になりそうですね」
(左・Before)天井ギリギリまで届くシェルフ。そのうち一面は棚を外し、ベッドスペースへの入り口のようになっている
(左・Before)天井ギリギリまで届くシェルフ。そのうち一面は棚を外し、ベッドスペースへの入り口のようになっている
現在はトイレの改修に着手。床の色も塗り替える予定だという
現在はトイレの改修に着手。床の色も塗り替える予定だという
取材・文/榎並紀行(やじろべえ) 撮影/森カズシゲ
取材協力/株式会社まちづクリエイティブ
前の実例 次の実例

賃貸カスタマイズ&DIY 大空間を10万円以下でカスタマイズ。低コストでかなえた「北欧風ハウス」|SUUMO(スーモ)

不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)トップ > 賃貸・賃貸マンション > 賃貸カスタマイズ&DIY > 大空間を10万円以下でカスタマイズ。低コストでかなえた「北欧風ハウス」

↑ページの先頭へ戻る

ページトップへ戻る