SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。
「せっかく、DIY可の賃貸物件を借りたんだから、自分の手でDIYカスタマイズしたい!」と考えている人へ。
DIYでできることは、いろいろあります。照明の電球交換レベルの道具を使わない簡単なことから、床材張り替えや間取り変更といったプロレベルの高難度のことまで、がんばれば資格が必要な作業以外のほとんどのリノベーションメニューをDIYでこなせます。そこで、SUUMOではリノベーションに関する部材・ツールなどのネット販売やデザイン・設計・施工を行っている「R不動産toolbox」による監修・協力のもと、各パーツのカスタマイズ施工例をご紹介します。

まずは、取り付けが簡単なテクニックを。一番手軽にお部屋の雰囲気を変えるのなら、照明の交換。照明器具の取り替えだけでなく、電球の色(色温度)によってもお部屋の印象が大きく変わります。クールにしたいなら昼光色や昼白色、暖かみのあるお部屋にしたいならオレンジ色の電球色に変えるだけ。スイッチ・コンセントプレートも簡単に変えられる箇所。ちょっとしたこだわりがアクセントに。
天井からつり下げて使うペンダントライト。照らしたいのは部分なのか全体なのか、状況によってシェードの素材や形を選びたい。また、部分を照らすときは低めに、全体を照らすときは高めにと、つり下げる高さも考えて。光源が直接目に入らない位置がベスト。空間とのバランスに合う器具のサイズだけでなくコードの長さも確認を。

サイズ:H246・Φ175mm
素材:ガラス、アルミダイキャスト(ベース)
取り付け:引掛シーリング
電球:白熱灯(~60W)または電球形蛍光灯(~60W型)
口金:E26
重量:1.3Kg
コード長さ:1.5m
今回使用する工具類:脚立
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【Before】施工前
天井についている照明設置器具は、丸いプレートのフル引掛ローゼットや引掛埋込ローゼット、丸形フル引掛シーリングや角形引掛シーリングといったタイプがあります。

【Step1】天井の照明設置器具の形状を確認
天井の照明設置器具のタイプを確認し、取り付ける照明に対応しているかを確認。ソケット形状が合わない場合は、別途パーツを組み合わせれば設置できる。今回は引掛ローゼットなので、一般的な照明はそのまま取り付け可能。

元々天井に配線ダクトがついている場合も、別売りのアダプターを購入すれば、スポットライトだけでなく市販のペンダントライトを取り付けることができます。
【Step2】コードの長さを調節する
つり下げたい高さを確認して、余分なコードを根元カバー内に巻いて入れ込みます。照明コードが長すぎる場合は、「コードリール」という長さ調節器具をインテリアショップなどで購入して長さ調節を。

コードリールの形状はさまざまだが、余分なコードを巻き付けるだけで長さ調節可能。コードの長さは30cm~100cmが一般的。今回取り付ける照明器具のコードは1.5mあり、こうした対応が必要。
【Step3】照明を取り付ける
天井についてる照明用の2つの溝のある丸いプレート「引掛ローゼット」に、照明側についているソケットを取り付けます。2つの溝にあわせて差し込み、「カチ」っというまで回して完了。根元カバーで取り付け部を覆います。

【番外編】照明を希望の位置につるす
コードが長いタイプの照明は、天井にコードを中継するフックを取り付けて、希望の位置の真上に照明がくるようにつるすことができる。特にダイ二ングの照明はテーブルの真上に来てほしいので、こうした調整が有効です。

天井にフックをつける穴を開けるため、オーナーさんに事前に承認を。
【After】完成
長さ調整をしてまっすぐつり下げた場合はこのように。

スポットライトは壁を照らすことで部屋を明るくする間接照明。均質に全体を照らす照明と異なり、テーブルや壁の一部など必要な箇所だけを照らすことでホテルのような演出ができます。ショップやギャラリーにあるような天井に直接つける配線ダクトレール(ライティングレール)は電気工事が必要となるので要注意。

[配線ダクト]
サイズ:W33×L1600×H55mm
素材:アルミダイキャスト・アルミ(黒色)
重量:1.5Kg
[スポットライト]
レフ形ミニクリプトン球スポットライト プラグタイプ 50Wランプ付 ブラック
サイズ:Wφ50×L157mm
素材:アルミダイキャスト
重量:0.2Kg
仕様:首振り90°・回転320°
付属電球:レフ型ミニクリプトン球(50W・E17)
今回使用する工具類:脚立
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【Before】施工前
天井についている照明を取り付けるパーツは、丸いプレートのフル引掛ローゼットや引掛埋込ローゼット、丸形フル引掛シーリングや角形引掛シーリングといったタイプがあります。

【Step1】天井の照明設置器具の形状を確認
今回は、フル引掛ローゼット。照明器具の差し込み口形状によっては、取り付けに別途パーツが必要になることがあるので、事前に確認を。

【Step2】ベースプレートの取り付け
今回使う配線ダクトレールが取り付け可能な引掛ローゼットであることを確認。ローゼットの溝に合わせて、照明に附属のベースプレートを取り付けます。

ローゼットの種類によっては、取り付けに別途パーツが必要になることがあるので、事前に確認を。説明書は事前に必ず目を通しましょう。
【Step3】配線ダクトレールの取り付け
真ん中の丸い部分を、ベースプレートにかぶせ、ネジで固定します。部屋に対して、配線ダクトレール部分が平行になっているか確認しながら取り付けましょう。

配線ダクトレールは、部屋の長手方向に平行に取り付けるほうが広い面を照らせます。
【Step4】スポットライトの取り付け
配線ダクトレールの溝の部分にスポットライトを取り付けます。スポットライトの根元のつまみを引いて溝に差し込み、90度回して「カチっ」となれば完了。レールにそって照明を動かし、好きな場所を照らしましょう。

スポットライトは種類によって、広角、狭角タイプがある。照らす場所の面積、求める明るさによって選択しよう。
【After】完成

毎日手を触れるスイッチプレート。お気に入りのプレートになれば、明かりのON / OFFも楽しくなるはず。
スイッチ、電源、テレビ、インターネットと、基本的には目立たせたくないプレート関係。こうした細かい箇所にも気を配り、壁の色との相性を考えたパーツ選びで空間の質を上げたい。

サイズ:W70×D6×H120mm
素材:鉄
仕様:1穴
今回使用する工具類:マイナスドライバー、プラスドライバー
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【Before】施工前
既存プレートの状態を確認。こちらは比較的新しいタイプのプレート。プレート表面の「化粧プレート」は、実はドライバーがあれば簡単に外せるんです。

プレートは、1つ穴、2つ穴や縦長穴などタイプがあります。形状に合ったタイプのプレートを選びましょう。LANやコンセントのプレートも同じ仕組みです。
【Step1】表面の既存化粧プレートを外す
外側についている化粧プレートと取り付け枠の境目にマイナスドライバーを差し込み、 テコの原理をいかしてプレートを取り外します。

ドライバーは、化粧プレートと取り付け枠の間にしっかり差し込みましょう。
【Step2】取り付け枠も外す
上下に止まっているネジをプラスドライバーで外します。

取り付け枠とプレートとネジは、セットで保管しておきましょう。
【Step3】新たな化粧プレートを取り付ける
新しいプレートをかぶせ、プラスドライバーを使って、上下を付属のネジで止めます。あっという間に完成です。

退去時に元に戻せるよう、外したスイッチプレートのパーツはまとめて保管しておきましょう。
【After】完成

スイッチプレート同様、コンセントプレートの表面カバーも簡単に取り替えができます。LAN用やTV用のコンセントプレートもOK。プレートの穴の数や位置にバリエーションがあるので、形状に合うものを選んで。スイッチプレートだけでなくコンセントプレートも合わせて変えると、お部屋の統一感がUPします。

サイズ:W70×D7×H120mm
材質:耐食アルミニウム合金
仕様:長穴仕様・1穴
今回使用する工具類:マイナスドライバー、プラスドライバー
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【Before】施工前
既存プレートの状態を確認。こちらは古いタイプのプレート。プレート表面の「化粧プレート」は、実はドライバーがあれば簡単に外せるんです。

プレートは、1つ穴、2つ穴や縦長穴などタイプがあります。形状に合ったタイプのプレートを選びましょう。LANコンセントのプレートも同じ仕組みです。
【Step1】表面の既存化粧プレートを外す
プレート正面の化粧プレートと取り付け枠の境目にマイナスドライバーを差し込み、 テコの原理をいかしてプレートを取り外します。

ドライバーは、化粧プレートと取り付け枠の間にしっかり差し込みましょう。
【Step2】取り付け枠も外す
上下に止まっているネジをプラスドライバーで外します。

新しいプレートはネジが付属していないので、外したネジは新規プレート取り付け時に転用しますので、なくさないようにしましょう。
【Step3】新たな化粧プレートを取り付ける
新しいプレートをかぶせ、プラスドライバーを使って、上下を付属のネジで止めます。あっという間に完成です。LAN・コンセントのプレートも同じ要領で、2穴タイプのプレートに取り替えます。

退去時に元に戻せるよう、外したスイッチプレートのパーツはまとめて保管しておきましょう。
【After】完成

工場や機械で使われていそうな、金属のつまみを操作してON/OFFする「トグルスイッチ」。操作時の「パチン」という感じがたまりません。これを取りつけるには、初級編で紹介した化粧プレートの交換だけでなく、壁の内側にある電気配線を工事しなければいけないので、プロの電気業者さんへの依頼が必要です。

サイズ:縦 W70×H120mm/横 W120×H70mm(プレート厚 t3mm)
素材:アルミ(プレート)
今回使用する工具類:プラスドライバー
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【Before】施工前
今回の作業はすべて、電気工事士の資格をもつ、プロの電気業者さんが行う作業です。専門の免許がない人は電気工事を行ってはいけません。

【Step1】既存プレートを外す
初級編の「スイッチプレート交換」で紹介した手順と同じように、既存の化粧プレートをプラスドライバーを使って外します。賃貸物件で、退去時に元のプレートに戻す可能性がある場合は、化粧プレートとネジは保管しておきましょう。

【Step2】配線をつなぎ換える
スイッチ部分のパーツを取り外し、電気配線を引き出します。トグルスイッチに配線をつなぎ換えます。スイッチが複数個ある部分の交換では、壁面の穴を広げることもあります。

【Step3】プレートを戻す
トグルスイッチのアルミ製化粧プレートを、ドライバーを使ってネジで固定。配線が正常につながっているかオン・オフを試して確認します。退去時に元のスイッチプレートに戻す場合は、再び電気工事が必要になります。

【After】完成

電球色を変えるだけでもお部屋の雰囲気は変わる
ペンダントライトは照らしたい範囲を考えてシェードの素材や形、コードの長さを選ぶ
スイッチ・コンセントなどのプレートは簡単に交換できる
トグルスイッチへの交換はプロの電気業者さんへの依頼が必要