「モダンでありながら、心地よさと安心感のある家にしたい」と、家づくりのコンセプトを語るAさん。ギャラリーを彷彿させる玄関ホールから、クランクした廊下を中庭の緑を眺めながら進み、LDKに足を踏み入れるとAさんの思いを具現化した大空間が広がる。右手には大開口の吹き抜け空間とスケルトン階段、左手には高さを抑えたこもり感のあるリビング、そしてその先にはダイニングキッチン。リビングとキッチンはあえて区切り、それぞれに集中できる空間に仕上げた。「夫婦ともに料理と食事が… 続きを読む
「モダンでありながら、心地よさと安心感のある家にしたい」と、家づくりのコンセプトを語るAさん。ギャラリーを彷彿させる玄関ホールから、クランクした廊下を中庭の緑を眺めながら進み、LDKに足を踏み入れるとAさんの思いを具現化した大空間が広がる。右手には大開口の吹き抜け空間とスケルトン階段、左手には高さを抑えたこもり感のあるリビング、そしてその先にはダイニングキッチン。リビングとキッチンはあえて区切り、それぞれに集中できる空間に仕上げた。「夫婦ともに料理と食事が好きで大切にしたい時間なので、ダイニング空間は広く、テーブルも大きなものにしました」。床や天井、壁紙の素材やインテリアも厳選し、中でも照明はセレクトから光の広がり方までプランニング。夫人は「料理をしている時も、ソファでくつろいでいる時も“いい家だな”と思っています。のんびりしていても、美術館で過ごしている時のような気分が家にいながら味わえるんです」と語る。「クランクした動線や吹き抜けなど、空間の使い方としてはあまり効率的ではないかもしれません。でも、それが空間にゆとりや豊かさをつくり出すと思うのです」とAさん。細部までこだわり抜いた住まいで、心地よく豊かな時間をともに過ごすAさんご家族だ。(Aさんはセキスイハイムの社員)
1階は中庭を囲むようにコの字型にプランニング。玄関からLDKへつながるL字のホールには靴や生活用品をしまう収納を配置。LDKは一見するとひとつながりの空間でありながら、リビングとキッチンの間に間仕切りを設け、それぞれに集中できる空間に。リビングでくつろぐ家族を邪魔することなく、ホールや水回り、2階へ… 続きを読む
1階は中庭を囲むようにコの字型にプランニング。玄関からLDKへつながるL字のホールには靴や生活用品をしまう収納を配置。LDKは一見するとひとつながりの空間でありながら、リビングとキッチンの間に間仕切りを設け、それぞれに集中できる空間に。リビングでくつろぐ家族を邪魔することなく、ホールや水回り、2階へ移動できるよう動線が配されている。
居室や収納を集約した2階。居室の入口近くにニッチを設け、家族写真などを飾るスペースにしている。
居室や収納を集約した2階。居室の入口近くにニッチを設け、家族写真などを飾るスペースにしている。
モダンなコンセプトの空間でありながら、安心感にも包まれるAさんの住まい。「自分がこだわり抜いた住まいで、家族が楽しそうに過ごしているのを眺める時間がいいなと思います」とAさん
三方を壁に囲まれた、こもり感のあるリビング。上部のコーブ照明はキッチン側までつながり、奥行きを生み出している
ソファに座った時の居心地を考えてプランニング。壁や下がり天井に囲まれた落ち着いた空間である一方で、吹き抜けや庭への視線の抜けがあるため窮屈感はなく、くつろぐ空間に
「吹き抜けは空間の使い方としては非効率的なもの。だからこそ、あれば豊かだと感じました」とAさん。吹き抜けから注ぐ光はリビングに明るさを取り入れる役目も
料理が趣味だというご夫妻にとって、キッチンは落ち着いて作業に没頭したい場所。そのため、あえてリビングからは見えない配置に。ステンレスのワークトップ、キッチンパネルの代わりにはイタリア製のタイル、下がり天井にはナラ材のピーリングなど、素材の質感にもこだわった
料理も食事も好きなAさんご夫妻。ダイニングで過ごす時間を大切にするためにも、空間は広くとり大きなダイニングテーブルを採用。夫人が選ばれたガラスシェードのペンダントライトはノルウェーのガラス工房の作品。柔らかな光のライトが加わり、より魅力的な空間に
ダイニングの壁際に設置されたカウンターデスクと収納は、Aさんのワークスペースや、将来的にお子さんの勉強スペースとしても。家の中に背の高い収納はほとんど設けず、広さを感じられるようにしている
吹き抜けのペンダントライトをはじめとする家じゅうの照明は、光の広がり方やデザイン性を重視。明るさは抑えながら、心地よく過ごせる照明を妥協することなく選び抜いた
吹き抜けの2階部分には2面の大開口を設け、1階に光を届けている。バーチカルブラインドが、縦に伸びる空間をより強調してくれる
美術館をイメージした玄関。ドアを開けると、あたたかなライトの灯りが出迎えてくれる。正面に壁をつくり、クランクで進んでいく動線は「この先はどうなっているのだろう」と、訪れた人をわくわくさせる仕掛けに
玄関ホールはギャラリースペースのような空間。カウンタータイプの靴箱を浮かせて設置したことで空間に広がりが生まれた。正面には大きなFIX窓があり、視線の抜けを作るとともに、中庭の風景を絵画のように切り出している
モノトーンのタイルと端正なスクエアのフォルムが落ち着いた印象を与える外観。計算されたスリットの窓の配置がアクセントに