ご長男の小学校入学を機に、夫人の実家の南隣に住まいを設けることにしたYさんご夫妻。「希望したのは朝も夜も庭の木を見ることができる暮らし。木が好きで、自分で剪定などの手入れも楽しみたいと思っていました。また、母屋の陽当たりを守り、母屋の落ち着いた佇まいに調和した建物にすることも重視。常にお互いの気配を感じながら、プライバシーも確保できるプランを希望しました」。設計担当の渡邉さんが提案したのは高さを抑えた平屋。さらに地盤を少し掘り下げ、母屋より一段低い土地に建… 続きを読む
ご長男の小学校入学を機に、夫人の実家の南隣に住まいを設けることにしたYさんご夫妻。「希望したのは朝も夜も庭の木を見ることができる暮らし。木が好きで、自分で剪定などの手入れも楽しみたいと思っていました。また、母屋の陽当たりを守り、母屋の落ち着いた佇まいに調和した建物にすることも重視。常にお互いの気配を感じながら、プライバシーも確保できるプランを希望しました」。設計担当の渡邉さんが提案したのは高さを抑えた平屋。さらに地盤を少し掘り下げ、母屋より一段低い土地に建てることで、これまでと変わらない母屋への陽当たりを確保した。外観は極力シンプルにデザイン。庭先に建つ『離れ』のような佇まいにして、2つの建物の調和を図っている。また、建物は庭に向けて開くコの字型に。道路側からの視線を遮りながら、各部屋から庭の眺めを楽しみ、採光も確保している。さらにリビングには庭に向かって大きな窓を連続して設置。「日中も夜もカーテンを開けられる窓がほしいという希望どおり。植栽でプライバシーも守りつつ、常に母屋の気配がわかり、行き来も気軽にできる理想的な距離感です。母屋も、南側に建物が建ったことで道路からの視線を気にせずカーテンを開けられるようになるなど環境が改善しました」と語るYさんだ。
2階建てでは建物が大きくなりすぎることから、高さを抑えた平屋に。建物は母屋に向かって開いたコの字型に配置することで、道路側からの視線を気にすることなく、LDKからはもちろん、子どもたちのスタディコーナーや和室からも庭を眺められるようにした。リビング・ダイニングは母屋に向かって大きな窓を設け、庭の眺め… 続きを読む
2階建てでは建物が大きくなりすぎることから、高さを抑えた平屋に。建物は母屋に向かって開いたコの字型に配置することで、道路側からの視線を気にすることなく、LDKからはもちろん、子どもたちのスタディコーナーや和室からも庭を眺められるようにした。リビング・ダイニングは母屋に向かって大きな窓を設け、庭の眺めを存分に楽しめるように。キッチンは集中して料理などができるように、あえて独立したスタイル。リビング・ダイニングやスタディコーナーにいる子どもたちの様子もわかる位置となっている。玄関横には客間や茶室、Yさんが一人で静かに過ごす書斎など、いろいろな用途に使える和室を設置。ユーティリティスペース(洗濯室)は3帖とゆとりの広さとし、室内干しも可能に。子ども部屋の隣にはスタディコーナーを設置。緑豊かな庭を眺めながら勉強や読書ができる。子ども部屋は将来、個室にすることも可能だ。
お子様たちが大好きな“じいじとばあば”が暮らす母屋は、庭の石段を上がったところ。高低差があるので、母屋はこれま… 続きを読む
お子様たちが大好きな“じいじとばあば”が暮らす母屋は、庭の石段を上がったところ。高低差があるので、母屋はこれまでと変わらない陽当たりを確保している。「庭が身近になったので、朝起きて木々に水遣りをしたり剪定をしたり。子どもたちは蝉取りなども楽しんでいます。お弁当も庭で食べるとより美味しく感じます」。母屋に暮らすご両親に声をかければすぐに返事が返り、行き来も簡単。「顔を見ながら固定電話で話したり、おかずのおすそ分けを持って来てくれたり。さりげなく気配が伝わるのもいいですね」
住友林業のモデルハウスを訪れたときにまず感じたのが、ふんだんに使われた木の心地よさだったというご夫妻。「見た目の美しさ、自然素材ならではのやさしい風合いなど、とても落ち着く居心地のいい空間が気に入りました。床には設計の方からのおすすめだったオークを採用しましたが、最初に伝えたイメージ以上の素敵な空間になりました。提案していただいた平屋は、どこにいても家族の気配が伝わるので、使わない部屋がなく、どの部屋も使用頻度が高くなりました。庭を身近に感じる暮らしができ… 続きを読む
住友林業のモデルハウスを訪れたときにまず感じたのが、ふんだんに使われた木の心地よさだったというご夫妻。「見た目の美しさ、自然素材ならではのやさしい風合いなど、とても落ち着く居心地のいい空間が気に入りました。床には設計の方からのおすすめだったオークを採用しましたが、最初に伝えたイメージ以上の素敵な空間になりました。提案していただいた平屋は、どこにいても家族の気配が伝わるので、使わない部屋がなく、どの部屋も使用頻度が高くなりました。庭を身近に感じる暮らしができる点も気に入っています」。
商品名 | - |
部材・設備 | - |
商品名 | - |
部材・設備 | - |
延床面積 | 131.63m2 (39.8坪) |
敷地面積 | 300.00m2 (90.7坪) |
工法 | その他(独自認定工法等)(ビッグフレーム構法) |
本体価格 | - |
竣工年月 | - |
庭に向かって設けた大きな窓にはあえてカーテンもブラインドもつけず、一日じゅう庭の眺めを楽しんでいる。「北側の開口なので、安定的に明るいのが魅力。朝から明るいですし、雨の日でも照明はいりません。庭の緑に陽が当たる様子を眺めるのも楽しみのひとつ。断熱・気密性も高いので、冬は暖かく夏は涼しいですね。北側にカーテンがなくても冬に寒さを感じることもありません」
親世帯が暮らす母屋とY邸との間には、植栽が植えられ、高低差もつけられているため、ほどよい距離感が保たれている。子世帯であるY邸側の建物の地盤を下げ、高さを抑えた平屋にすることで、Yさんが希望された「母屋」と「離れ」という関係性も表現している
リビング・ダイニングの壁沿いには収納カウンターを造作。家族それぞれに専用の引き出しを設けている。「リビングでの家族の居場所を決めたくないので、あえてソファを置かないスタイルにしました。夏は涼しい北側に座椅子を持って移動するなど、いろいろな場所で寛いでいます」
床は木目の美しいオーク、収納量がたっぷりした造り付けの収納家具とダイニングテーブルはチーク。「オークは設計の方からすすめていただいたもの。伝えたイメージ以上に素敵な樹種を選んでいただきました。無垢材の肌触りもよく、冬も裸足で過ごしていますし、夏は床に寝転んだりして感触を楽しんでいます」
リビング・ダイニングの収納カウンターの上は小物を飾って楽しむスペース。一部はガラスケースにして、子どもたちの作品なども飾れるようにした
宿題や勉強、読書はスタディコーナーで。後ろには子どもたちが走り回って遊べるほど広々とした洋室を配置。子どもが小さいうちは遊び場として、成長に伴って必要になったら3つの個室にする予定だそう。そのために照明やスイッチ類も別々に用意している。「別々の部屋に居てもお互いの気配が伝わるのも平屋の魅力。大人がリビングにいながら子どもたちに『子ども部屋で遊んでおいで』と言えるのもいいですね」
スタディコーナーには3人が並んで使うことができる広々としたデスクカウンターを造作し、洋室との間にはそれぞれに専用の収納スペースを確保。ランドセルや本など、「自分のものは自分で整理整頓する」習慣づけにも。左奥、廊下側には手洗いスペースを設置。帰宅したらここで手洗い・うがいをして、スタディコーナーの収納に荷物を置く、という動線に
玄関横に設けた和室は、客間や茶室、Yさんが一人静かに過ごす書斎など、多目的に使える空間。「ここは大人のスペース。畳コーナーではなく独立した和室にすることで、仕事などを集中して行うことができます」。建具は特別に依頼して製作。障子を開けると庭を眺めることができる
玄関には下駄箱の代わりに大きな壁面収納を造り付けにして、すっきりとした空間に
Y邸のアプローチ。袖壁を設け、玄関の出入りも外からは見えないようにしている
母屋は昭和初期に建てられた数奇屋門を備えた風格ある建物。Y邸は、建物をコの字型に配置することで、手前の玄関棟が敷地奥への視線をさえぎる役割を果たし、道路側から庭やリビングが直接見られることがない
お子様たちが大好きな“じいじとばあば”が暮らす母屋は、庭の石段を上がったところ。高低差があるので、母屋はこれまでと変わらない陽当たりを確保している。「庭が身近になったので、朝起きて木々に水遣りをしたり剪定をしたり。子どもたちは蝉取りなども楽しんでいます。お弁当も庭で食べるとより美味しく感じます」。母屋に暮らすご両親に声をかければすぐに返事が返り、行き来も簡単。「顔を見ながら固定電話で話したり、おかずのおすそ分けを持って来てくれたり。さりげなく気配が伝わるのもいいですね」
リビングの一角には庭がお好きなYさんのために専用のコーナーを設けた
スタディコーナーで勉強や読書をしているときも、顔を上げると目の前に庭を見ることができる
乾燥機を備え、室内干しもできる、ゆとりのあるユーティリティスペース。「夜のうちに洗濯をして、室内干しがしたいのでこのスペースを希望しました。雨の日が続いても問題なく洗濯ができて便利。梅雨時や雨の日など、天気によって生活リズムを変えずに暮らせるのはとても助かります」。隣接する洗面室には勝手口を設け、子どもたちが泥んこで帰ってきても直接浴室に入れる動線を確保している
庭に面した窓にはカーテンもブラインドもないため、夜も木々を眺めることができる