相続について両親と「いつ、どんなタイミングで話し合い」をする?

公開日 2016年02月29日
相続について両親と「いつ、どんなタイミングで話し合い」をする?

相続のことって、親に対してなかなか話しづらいもの。そこで、みんなはどんなタイミングで、どのように切り出しているのか、196人にインターネットで聞いた体験談の一部を紹介。参考にしてほしい。

ふだんの会話のなかでタイミングを探す

みんなの体験談から感じられるのは、やはり相続の話を切り出すのは難しいということ。切り出したものの、まだ元気な親にイヤな顔をされて黙らざるをえなかったというような声も多く聞かれた。一方で、親の高齢化による体の衰えや病気など自然に話しやすいタイミングがやってきて、切り出した人も多い。また、ふだんの暮らしのなかでよい機会を探し、それとなく相続の話に持ち込めた人もいる。

相続は決して資産家だけの問題ではなく、誰もがもっている実家にも当てはまる。難しそうといつまでも話し合いを放置しておくと、親の意向を聞きそびれて後悔しかねない。自分が常々親や実家の相続に関心をもち、税制など必要な勉強をしておくことも大切だ。知識があれば親との話し合いもスムーズにいくだろう。みんなの体験談を参考にタイミングを探ろう 。

みんなの体験談1

一人暮らしが限界になった父に「ホームに入る?」の一言

79歳の父が転倒したり、ケガをしたりすることが増えたので「そのままだと心配だから老人ホームに入る?家を売ればその資金になるのでは」と話したのがきっかけ。娘の私たちと同居するのは無理だと父も分かっていたようでホーム入所を決断。自分が買った家を売るのは寂しそうでしたが。ちょうど父自身、一人暮らしが限界かなと感じ始めていたようで、タイミング的によかったと思います。(愛知県・58歳・女性・Bさん)

実録:相続あるある「わが家もよっ」

(三重県・51歳・Sさん)

弟が家を出たので「この家どうするの?」と母に切り出した

実家に住んでいた弟が実家を継いでくれるのだろうと母は思っていたようです。ところが弟は他県に家を建ててさっさと引越してしまいました。そこで長女である私が母に「将来この家をどうするの?」と聞いてみたのがきっかけ。母は「あなたが帰ってきたら、この家もアパートもあげるわ」と。私は結婚しているから、急には決められないけど、そのうち夫に話してみようと思っています。(熊本県・44歳・女性・Uさん)

「もめるのはいやだな」の一言が効いた

親戚が遺産相続でもめていたときに「ああいうのはみっともないね~、ウチはどうするの?」と切り出しました。反応がよかったので、それからは「お葬式はどうするの?お墓はどうする?この家はどうするの?」とふだんの生活のなかで、わりとひんぱんに話すようになりました。(大阪府・65歳・女性・Hさん)

実録:相続あるある「数字って効きます!」

(茨城県・49歳・Mさん)

みんなの体験談2

嫁ぎ先のもめ事から「遺言書って大事よ」と話したら、その気に

「義父が亡くなったときにいろいろもめたけど、遺言書があったため最終的に解決したのよ」という話を両親にしました。遺言書の大切さを理解してくれたようで、すぐに書いてくれたのでびっくり。両親はまだ健在で、老人ホームにいますが、どちらかが亡くなったら配偶者に全部あげるという内容。さらにどちらか一人になったら、子どもたちに均等に分けるという内容に変えると言ってくれています。(千葉県・53歳・女性・Hさん)

実録:相続あるある「すてきなお母さん」

(東京都・38歳・Rさん)

「家を貸したら老後の収入になる」と話した

親が老後の収入について心配そうに話すので「老後のお金のために、将来この家を貸したら? その代わりウチを二世帯住宅に建て替えるから一緒に住まない?」と切り出しました。親も賛成してくれました。まだ親が働いているのでそのままですが、すでに二世帯住宅への建て替えは終わって準備OK。親がリタイアしたら、実家はリフォームして貸し出す予定。それで父の収入を確保できます。(東京都・37歳・女性・Mさん)

「全部使い切って」と口癖のように言っている

親には、何も残さず、すべて自分たちの楽しみのために使い切ってくれと常々言っています。20歳までに恩返しができないほどのことを私たち子どもにやってくれたので、この先は自分たちのためだけに使ってほしいから。そうして使い切ってくれたら相続の心配は不要ですし。(神奈川県・33歳・男性・Tさん)

病気を機に保険や通帳の保管場所を聞くことから

財産がどれぐらいあるのか分からなかったのですが、母が病気で倒れたときに「生命保険証券や貯金通帳はどこにしまっているの?」と切り出しました。遺産を知りたいからとは言いにくいから「入院費用を保険会社に請求するために、知っておかないと困ることが多いからね」と。財産はある程度知ることができたので、相続についてはこれから話していくつもり。(大阪府・46歳・女性・Kさん)

実録:相続あるある「生前贈与をきっかけに」

(神奈川県・41歳・Nさん)

気弱になった親が葬式のことを話し出した流れで

親が年を取ってから病気がちになり、しきりに先のことを心配するようになりました。とうとう葬式は家族葬にしてほしいとか、具体的に言ってくるようになりまして。そんな話を聞きながら、自然に「この家をはじめ財産の相続はどうするの?」と切り出しました。それまでは、あまり深く考えていなかったようでしたが、今は真剣に考えてくれるようになりました。(静岡県・51歳・女性・Tさん)

日常会話のなかからもきっかけは見つかる

すでに親と相続の話をした人のなかで、多かった回答は、病気などがきっかけになりやすいというもの。ただしふだんの会話のなかで、テレビ番組の内容や、帰省時の雑談などから話すタイミングを見つけた人も多い。また、住宅購入の際の贈与の話がきっかけになることも少なくないようだ。

親と相続の話をしたきっかけは?

親と相続の話をしたきっかけは?

※ミルトーク掲示板への投稿者196人の声より

相続について親と会話するタイミングは人それぞれ。話しづらい…と感じる人もいるかもしれないが、タイミングに気を付けながら話を切り出してみよう。思った以上にスムーズに話を進めることができるかもしれない。

新築マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古マンションを探す
賃貸物件を探す
引越し見積もりをする
注文住宅の会社を探す
中古一戸建てを探す
土地を探す
リフォーム会社を探す
売却査定する
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
構成・取材・文 / 林直樹 イラスト / 木村吉見
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る