アドバイスをしてくれたのは…
100ten.school 溝渕 麻理さん(ファイナンシャルプランナー/キャリアカウンセラー)
大学卒業後、信託銀行を経て、人材派遣会社のカウンセラー、人事総務部のマネージャーを経験。現在はファイナンシャルプランナーとしてマネーの学校「100ten.school」に所属。
http://www.100ten.co.jp/
1000万円以上貯めた人が全体の約3割。100万円以上500万円未満の人が最多で、100万円未満の人も1割以上いる。住宅ローンが低金利の現在、頭金が少なくても購入する人が多いよう。
100万円以上500万円未満が最多で、続いて1500万円以上となっている。一戸建てに比べると、1000万円以上の人はやや少なく、500万円以上1000万円未満の人が目立つ結果に。
1500万円以上が最多で、次いで100万円以上500万円未満が多い。1000万円以上の人は全体の約4割という結果で、マンション購入者よりも頭金額は多い傾向がうかがえる。
東京23区内は、100万円未満が他エリア購入者より少なく、1500万円以上が多い。一方、神奈川・千葉・埼玉は、100万円未満が多く、1500万円以上が少ないという結果に。23区内は住宅の価格が平均的に高く、23区外、神奈川・千葉・埼玉という順で安くなるため、購入金額に応じて、頭金額が高くなる傾向にあるよう。
100万円未満が最も少ないのは未婚の人。最も多いのは、共働きではない夫婦という結果に。一方、1500万円以上が最も多いのは、小学校入学後の子どもを持つファミリー。最も少ないのは一番上の子どもが小学校入学前のファミリーということが分かった。一番上の子どもが小学生以上の家庭は、頭金をコツコツと貯めることができているよう。
購入金額3000万円未満では、頭金は100万円以上500万円未満が最多。100万円未満という人も23.3%いる。購入金額3000万円以上5000万円未満では、頭金は100万円以上500万円未満が最多で、次いで500万円以上1000万円未満に。1500万円以上の人も2割以上。購入金額5000万円以上になると、1500万円以上が61.0%と半数以上に。さらに100万円未満の人はゼロ。購入金額に比例して、頭金額も大きくなっている。
「自然と貯まった」という回答が半数以上。フリーコメントでは、無駄遣いをしない、節約生活を心がけている人が多かったので、支出を控えた結果、お金を貯めることができた人が多いよう。住宅購入のために定期預金をするという計画的な人は、意外と少ないことも判明。親から援助を受けた人も目立ちます。
2年未満の人は、頭金100万円未満が3割以上。さらに頭金500万円未満が7割という結果に。2年以上5年未満の人は、頭金100万以上500万円未満が最多。5年以上貯金した人の半数が頭金1500万円以上を用意しているのは立派!1000万円以上も合わせると7割に。時間をかければ、しっかり頭金を貯めることができるよう。
「借りてないし、贈与もない」という回答が最多で半数以上。ついで「贈与された」という回答が約2割という結果に。借りた人は約1割で借りた人よりも贈与された人が多い。
借りた人も贈与された人も100万円以上500万円未満が最多。特に借りた人は、半数以上が100万円以上500万円未満という結果に。1000万円以上贈与された人も25.1%いる。
頭金の支払額の満足度は、平均71.5点。比較的満足している人が多いよう。さらに100点と答えた人が32.7%で最多という結果に。一方、フリーコメントでは「もっと頭金を貯めておくべきだった」という意見が目立つ。頭金が少ないことで選択肢が狭まったことや、ローン期間の長さを気にしている人も。
今は国が住宅の購入を奨励していて、住宅ローンは低金利、住宅ローン減税のほか贈与税の非課税枠は1500万円に拡大、住宅エコポイントの実施など、さまざまな優遇策があります。頭金が少なくてもローンが借りやすく、「買い時」と考える人も多いですが、住宅ローンは借金なので、頭金は多く入れて、借金は少なくするに越したことはありません。
また、変動金利の住宅ローンの場合は、将来金利が上がることを想定して、返済金額を算出するようにしてください。
頭金をじっくり貯めてから購入するか、住宅ローン金利が低い今、頭金が少なくても、ローンを長く組んで購入するかは人それぞれ。300人のデータを参考にして、自分の家計とライフスタイルに合った頭金額と返済額を考えてみてください。