なかなか物件が見つからないのを機に、初めて希望エリアにある会社に目を向ける人は多い。でも、その対応や提供する情報はどうなのか気になるところ。体験者の成功・失敗談から地元不動産会社の実体を探ってみた。
「買いたい家の条件が整理できていないうちは不動産会社には行けない」と考える人は少なくないのでは? しかし、多様な顧客に接している不動産会社なら、やり取りするうちに希望条件を把握してくれることも。体験者の声を聞いてみよう。
たくさんの家族を見ている不動産会社のスタッフなら、思いがけない提案がもらえることがあるので、気軽に相談しよう。条件が決まっている場合は、具体的に要望を伝えることで、スムーズに希望の物件を紹介してもらえる。
「地元出身のスタッフだから、希望するエリアの周辺環境やお店・学校・病院など生活者目線の情報を細かく教えてくれるはず」と期待してしまいがち。皆そんな対応をしてくれるのか、購入体験者の声から探ってみよう。
買い物環境、教育環境、病院、公共施設、交通事情、防犯状況など、生活環境全般で気になること・知っておくべきことをすべて箇条書きにして担当者に確認しよう。地域の再開発や区画整理の予定もチェックしたい。
物件購入時に、FP(ファイナンシャル・プランナー)に家計やローンについて相談したり、住宅診断(インスペクション)を頼みたいという人が増えている。はじめて家を買う人にとっては、細かい相談事にもきちんと対応してもらえるのか気になるところ。体験者の声からヒントを得よう!
ローン相談、住宅診断、リフォーム相談など、物件紹介以外の相談事にも対応する会社は多いが、会社の体制や担当者によって得意・不得意がある。やり取りして不安が解消されなければ、詳しいスタッフを紹介してもらったり、他社に相談することも検討してみよう。
「複数社に相談したら、必要以上に営業されたり、同じ物件ばかり紹介してくるのでは?」など購入希望者はいろいろ考えてしまいがち。相談するのは1社がいいのか複数社がいいのか、購入経験者の声から探ってみよう。
新築戸建てに強い、中古物件数が多いなど、会社によって得意分野が異なる場合があるため、1社だけでなく複数の会社に相談を。得意分野は直接行って確かめるとよいが、電話やメールでの問い合わせもあり。
「安心して任せられるか会ってみないと分からなくて不安」と誰しも思うこと。しかし、直接コミュニケーションしてみないことには担当者の人柄はつかめない。体験談からよい担当者の見極め方を考えてみよう。
担当者との相性や人間性は非常に重要だ。約束を守らない、契約を急がせる、現地を案内しない、物件の長所しか説明しないなどマナーのよくない人は論外。また、「必要以上に営業される?」と購入検討者は不安を抱きがちだが、事前にいつどんな形で連絡をしてほしいか伝えておくなど、コミュニケーションの取り方次第でうまくつき合えるのだ。