首都圏のマンション発売が3年連続減少 東京23区の平均価格は1億円超で推移

公開日 2025年02月26日
首都圏のマンション発売が3年連続減少 東京23区の平均価格は1億円超で推移

調査開始以来最も少ない戸数

2024年に首都圏で分譲された新築マンションの平均価格は7820万円で、過去最高だった2023年(8101万円)より3.5%ダウンしたことが分かった。発売は東京23区で大幅に減り、首都圏全体で前年比14.4%減少して2万3003戸。3年連続の減少となり、1973年の調査開始以来最も少ない戸数となった。2025年は都心部などで供給が増える見通しだ。(不動産経済研究所調べ)

ジュータコ先生とスマイカ君の住まいのQ&A
  • ジュータコ先生
    ジュータコ先生
    タコなのに、人間の住宅にやたらと詳しい未確認軟体動物
  • スマイカ君
    スマイカ君
    マンションに憧れ、いつかはマイホームをと妄想する。住ルメイカ科

Q.首都圏の平均価格は少し下がったんだね

A.都心で億ションの発売が減ったのじゃ

ジュータコ:「億ションは3648戸で前年比12.6%減ったぞ。東京23区の平均価格は同2.6%下がって1億1181万円だった。東京23区は首都圏でのシェアが36%あるから、影響が大きいのだ」
スマイカ :「23区以外は平均価格が上がったね」
ジュータコ:「うむ。埼玉県と千葉県は2ケタの大幅アップで、どちらも5000万円台となった。神奈川県の平均価格は6432万円で同6.0%の上昇だ」
スマイカ :「全体的には上昇傾向が続いているね」

Q.発売戸数は減少が続いているね

A.人手不足などで工期が延びているぞ

スマイカ :「東京23区は前年より3割も減っているよ」
ジュータコ:「工期が延びて発売も後ろにずれているようだ。多摩地区や神奈川県も2ケタの減少だが、埼玉県と千葉県は増えているぞ」
スマイカ :「発売の減少傾向も続くのかな?」
ジュータコ:「2025年は都心や湾岸などで大規模タワーの供給が増えそうだ。周辺エリアは価格高騰で減少傾向だが、茨城県南部では活発な供給が予測される」
スマイカ :「選べる物件が増えるといいね」

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取材・文/大森広司
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