長野県は南北に長い形をした県。エリアを大きく分けると、長野市や中野市のある北部、上田市や松本市のある中部、飯田市や塩尻市のある南部に大きく分けられます。県庁所在地の長野市や隣接する中野市、観光地でもある松本市や上田市などに人口が集中しています。注文が多く建てられているのも、これらの都市圏です。
長野県に注文住宅の施工会社は多くありますが、家を建てた人は、どのような会社で建てているのでしょうか。2012年度の着工棟数をもとに施工会社のトップ10社を紹介します。(住宅産業研究所調べ)
長野県で注文住宅を建てる人が、家づくりのパートナーとして選んでいる施工会社はどこなのか、着工数による施工会社別トップ10社を見てみましょう。
県全体では、トップ10社以内に入っているのはほとんどが全国展開しているハウスメーカー。一条工務店、積水化学工業、積水ハウス、タマホーム、パナホーム、ミサワホーム、三井ホームです。10社以内に入っている長野県内の施工会社は東邦建工(本社長野市)と北信商建(本社上水内郡飯綱町)。どちらも気密性や断熱性にこだわった家づくりを展開しています。
都市別のトップ10社を見てみると、長野市では、本社が長野市にある飯島建設(イイケンハウス)、地元長野市に本社のある東邦建工がランクインしています。
県の中部にある松本市では、全国展開のハウスメーカーだけではなく、アルプスピアホーム、オオサワホーム、スマイルハウス、北都ハウス工業がランクイン。いずれも松本市に本社を置き、施工を行っている会社です。
大手ハウスメーカーだけでなく地元のビルダーや工務店から家づくりのパートナーを選んでいる人も多いことが分かります。
注文住宅の建築を依頼する施工会社を、ハウスメーカー、ビルダー、工務店と3つの業態に分けた場合、長野県ではどの業態の会社を選ぶケースが多いのでしょうか。長野県での業態別シェアを見てみると、いちばん多いのは工務店で建てた人で44.0%です。次が、ハウスメーカーで30.4%。そのうち、積水化学工業や積水ハウスなどのプレハブ系を選んだ人は19.1%、一条工務店やタマホームなどの在来系を選んだ人は11.3%。ビルダーで建てた人は約4人に1人の25.6%という結果が出ています。
長野県全体で施工会社別の着工数を見てみると、トップ10社以内に入る施工会社はほとんどが大手ハウスメーカー。地元のビルダーは2社のみがランクインしています。しかし、都市別では、地元のビルダーが健闘しているのが分かります。
【調査概要】
○調査会社:住宅産業研究所
○調査年度:2012年度(2012/4/1~2013/3/31着工)
掲載日:2014年7月16日