ゲーム部屋を作りたいけれど、他のインテリアとなじむように黒ではなく白にこだわった空間にしたいと思う人もいるのでは?ここ数年PCケースやキーボード、チェアなどPCやゲームの周辺機器のカラーバリエーションが増え、他のインテリアともなじむゲーム部屋が作れるようになりました。この記事ではゲーム部屋を明るく見せてくれる白を中心に、黒以外の色を使ったゲーム部屋を作るコツや実例をご紹介します。
黒以外の色でゲーミング部屋をおしゃれに作るなら、ゲームエリア以外のインテリアとなじむように「白」をベースに考えるのがおすすめです。白は黒よりも圧迫感がなく部屋を明るく見せてくれる上に、配信の際に家具やキーボードなどの白色の効果で顔色が良く見える場合もあります。最近ではPCのほか、ゲーミングデスクやキーボード、マウス、ヘッドセットなどのアイテムも白でそろえることができるので、白で統一したゲーム部屋を楽しむ人も増えています。
ここでは白を中心にまとめたおしゃれなゲーム部屋をいくつか紹介します。
こちらは白を基調としたtakamune_rikaさんのゲーミング部屋です。自作の白デバイスをはじめ、キーボードやマウス、壁にかけた有孔ボードも白で統一し、シャープで大人っぽい雰囲気に仕上がっています。白の中にあるヘッドセットなどの少量の黒がスパイスになって、メリハリのあるデスク周りです。モニターの前のスペースが広く取ってあり、プレイ中も快適そうです。
miyo.roomさんはデスクや家具、カーテン、壁紙など広いスペースを占めるものは全て白に統一し、チェアやティッシュケースなどポイントでグレーを取り入れています。モニターアームやヘッドセットに水色が入っており、取っ手の金具が特徴的な女性らしい家具がベースなので、白メインでスタイリッシュな中にも爽やかで優しい印象があります。また、ゲームのデスクや収納家具、キャビネットを同じシリーズでそろえているので、ゲーミングスペースが浮かずに部屋の中になじんでいます。
男子のゲーミングデスクです。黒がメイン色ですが、スチールラックやストリング家具などで後ろの壁が見えているので重い印象がありません。現在使っているモニターやキーボード、キャビネットなどが黒で買い替えが難しい方は、この部屋のようにスチールラックやストリング家具などを使って後ろの薄いベージュの壁が見える範囲を広くすると印象が大きく変わります。その場合、配線がごちゃごちゃしないこと、デスク上に置くアイテムを絞って他は壁掛けにするなどの工夫をすると、スッキリおしゃれなデスク周りになります。
こちらもモノトーンですが、アイボリーが多めの配色です。モニターやキーボードは黒ですが、デスクや壁にかけた有孔ボード、時計、横に置いたキャビネットなどが白、チェアの布地がアイボリーなので優しい印象に仕上がっています。小物は100円ショップのものを多く使っているそうですが、点数を絞っているのでセンスよくおしゃれです。自分で張ったという壁紙が濃いベージュなので、手前にある白がより引き立つという効果もあります。
デスクは部屋の形状やサイズに合わせて購入します。モニターを1台にするのか2台にするのかで横幅は変わるので、モニターサイズを測り、デスク上にどう配置するのかイメージしてから購入するといいでしょう。奥行きのないデスクだとマウスの可動域やモニターとの距離が狭く使いづらいので、大きめを選ぶのが正解です。狭い賃貸の部屋なら、家具を低めに統一すると部屋が広く見える効果があるので、ロースタイルのデスクと座椅子にするのもおすすめです。
「ゲーミングデスクはベーシックなものなら2万円~3万円弱程度で購入できます。電動で高さが変えられるデスクやロースタイルデスクなどのほか、ヘッドセットのフックや配線が隠せる収納ボックスが付いているものなど、自分のスタイルや好みに合わせてデスクを選びましょう」(バウヒュッテ広報・バウたんさん、以下同)
白いゲーミングチェアもたくさん販売されています。リビングに置いても違和感がないもののほか、低身長に対応した小さめサイズ、座椅子タイプなど種類も豊富です。長時間プレイするなら疲れにくい設計がされているゲーミングチェアがおすすめですが、椅子にクッションを敷いたり、リクライニングがある椅子などを使用するのもいいでしょう。
「一般的なゲーミングチェアは3~4万円程度、ソファタイプのゲーミングチェアだと5~6万円程度で購入可能です」
ゲーミングチェアにはカバーが取り外せて洗えるものや、アームレストが前後・左右・上下に調節できるもの、リクライニング角度が深いものなどさまざまな機能があります。好みやゲームスタイルに合ったものを選びましょう。
ゲーミングマウスは一般的なマウスよりも軽く、高精度なセンサーが搭載されているのでFPSなどをプレイする際には必須アイテムです。ゲーミングマウスは疲れにくいメリットがあるので、ゲーム以外の作業をする方もゲーミングマウスを購入することをおすすめします。
キーボードは大きく分けてキーボードの右側や上部にある数字のキー(テンキー)を含む全てのキーが揃っているフルサイズか、テンキー部分を省いたテンキーレスがありますが、普段ゲーム以外にもキーボードを使用する人はフルサイズのキーボードが適しています。テンキーレスのキーボードはフルサイズと比べるとコンパクトでマウスの操作スペースを確保しやすいので、FPSのゲーム(※)などをプレイする方におすすめです。
マウスもキーボードも有線か無線かを選べます。有線は接続が安定しているのがメリットで、キーボードはキー入力の遅延も起こりにくく、電池切れの心配をしたくない方におすすめです。一方、デスクスペースを広く使いたい、デスク上をシンプルにしたいという人は無線のものを選ぶといいでしょう。
※FPS:ファーストパーソン・シューティングの略。自分が操作しているキャラクターの視点でプレイするゲームのこと。
モニターやキーボードに合わせてヘッドセットも白に統一すればテンションも上がり、快適にゲームをプレイできるはずです。ボイスチャットをしながらゲームをする人や配信を考えている人はマイク付きのものを選びましょう。
有線か無線か、立体的な音を楽しめるサラウンド機能が付いているかなど、人によって求める機能は異なります。機能も多岐にわたるので、値段もさまざまです。店頭で試してみるなどして自分に合ったヘッドセットを見つけてください。
「ゲーミングチェアのキャスターで傷が付いたり凹むことを防ぐために、床にはチェアマットを敷くことをおすすめします。白いデバイスやアイテムに合わせて、白や木目、透明のものを選ぶといいでしょう」
チェアマットはマンションなどで下の階への騒音対策にも有効です。裏に滑り止めが付いているものや、汚れをさっと拭き取れる撥水仕様のものもおすすめです。
デスク、L字デスク、チェア、デスクラック、チェアマットなどの基本的なゲーミングセットなら、10万円程度から購入することができます。
「機能やデザインなど、こだわる部分で値段は変わりますが、最初に購入するデスクとチェアはケチらず良いものを購入することをおすすめします。デスク、チェア、チェアマットなど最低限のセットを最初に用意して、プレイする中で必要だと思ったアイテムを付け加えていくと、より理想に近いゲーム空間を作れると思います」
デスク周りだけでなく、部屋全体を白い印象にしたいなら、壁紙やカーテン、ベッド、収納家具など広いスペースを占めるものも白にすると、部屋全体に統一感が出ておしゃれな部屋になります。また、「白に対する強い意志を持ち、黒に逃げないことが大事。デスク、キーボード、マウスは白、モニターだけ黒というように、どこか一つを中途半端に黒にするとものすごく目立ちます。白で統一しようと思うなら、妥協せず隅から隅まで白でそろえてほしいですね」
もちろん@takamune_rikaさんや@atk._.ktaさんのように、黒を上手に差し色にすると洗練された印象になります。大事なのはその匙加減です。SNSなどで白を使ったゲーム部屋をチェックして、自分が作りたい空間を事前にイメージしましょう。
「白い部屋にすると決めたもののゲーミンググッズや家具全て白に揃えることは難しく、何らかの色が入ることが多いはずです。その際、差し色は1~2色までに絞るとごちゃごちゃした印象を与えず、すっきりした白デスク環境に近づきます」
今回お部屋を紹介した@takamune_rikaさん、@miyo.roomさん、@atk._.ktaさんも100%白で統一した部屋ではありません。しかし白以外に使っている色は黒、グレーと水色など1~2色なので、すっきり洗練された印象にまとまっています。
「白い家具やゲーミンググッズは、引っかき傷や何かをぶつけた跡が目立ちやすいのがデメリットです。移動しやすいものや頻繁に手に取ることが多いものは、あらかじめマットやコースターを敷いて使うと白い空間をきれいに保てるだけでなく、天板も長持ちするのでおすすめです」
また、デスクマットを色付きにするだけで部屋の印象ががらっと変わるので、気分を変えたいときはマット類に色を加えてみるのもおすすめです。
「無地のデスク天板はほこりや汚れが目立ちやすいものです。特に白はほこりが目立つ上に、ドリンクや食べ物の汁が飛び散って染みになることがあります。「クリーナーやティッシュ、ウェットティッシュなどを近くに常備しておき、ほこりや汚れに気づいたらすぐに拭きとることを習慣付けておくといいでしょう」
部屋全体を白い印象にしたいなら、壁紙やカーテン、ベッド、収納家具など広いスペースを占めるものを白にすると、部屋全体に統一感が出ておしゃれに
黒いモニターやキーボードが買い替えられない場合は、グッズを白にするほか、スチールラックやストリング家具などを使って後ろの白壁が見える範囲を広くすると理想の部屋に近づく
白以外の差し色は1~2色までに絞るとごちゃごちゃした印象を与えず、すっきりした白デスク環境に