一人暮らしの部屋をゲーム部屋にしたい! 物件選びのコツやレイアウト例、必要なものを解説

最終更新日 2025年09月25日

一人暮らしの部屋をゲーム部屋にしたい! 物件選びのコツやレイアウト例、必要なものを解説

ゲーム好きなら誰しも一度は「自分の部屋をゲームに集中できる空間にしたい」と考えるものです。とはいえ、一人暮らしの限られた部屋では「どんなレイアウトにすればいい?」「何をそろえればいい?」と迷うこともあるでしょう。

この記事では、一人暮らしの部屋を快適なゲーム部屋にするための物件選びのポイント、レイアウト例、必要なもの、おしゃれに仕上げるコツまでを紹介します。さらに、ゲーミング家具ブランドBauhutte(バウヒュッテ)のバウたんさんによる専門アドバイスもお届けしますので、理想の空間づくりの参考にしてください。

一人暮らしで憧れるゲーム部屋とは?

ゲーム部屋とは、大好きなゲームを心ゆくまで楽しめるように、パソコンや家具の配置を工夫した部屋を指します。高性能なパソコンや専用のデスク、長時間座っても疲れにくい椅子などをそろえ、ゲームの世界に浸れるよう整えられた空間のことです。

最近では、こだわってつくった部屋の写真をSNSなどで見かけることも増えてきました。ただゲームがしやすいだけではなく、見た目もかっこよくて気分が上がるような、おしゃれな空間づくりが注目されています。

自身の好きなキャラクターグッズを飾ったり、照明の色を変えて雰囲気を楽しんだりと、こだわりを詰め込んだ「自分だけの秘密基地」のような場所といえるでしょう。

ゲーム部屋に最適な一人暮らしの部屋を探そう!物件選びのポイント

理想のゲーム部屋をつくるには、まず部屋探しが重要です。どんなによい機材をそろえても、部屋の環境が合っていなければ心から楽しむのは難しいかもしれません。

ここでは、一人暮らしでゲーム部屋にぴったりな物件を見つけるための、具体的なポイントを紹介します。

はじめから大きい回線を選ぶ&後から個人で回線が引けるか確認しておく

ゲーム部屋をつくる上で、快適なネット環境は必須条件です。賃貸物件では物件全体でインターネット回線を契約しているケースやインターネット無料の物件もあります。個人的に回線を引くよりも初期費用がかからないのはメリットですが、ゲームの種類によっては通信速度が遅くてストレスがたまることもあります。

「プレーするゲームによって必要な回線の大きさは異なりますが、はじめから大きめの回線を選んでおくと安心です。育成ゲームにはまっているので今は大きな回線は必要ないと思っていても、今後友達に誘われて違うゲームで遊ぶことも考えられますし、通信環境が弱いとやりたいゲームが出てきてもプレーできないことがあります。また、どのような物件を契約するとしても、後から任意の回線の個人契約ができるか、回線工事が可能かなどを物件の契約前に不動産会社や管理会社に確認しておくことをおすすめします」(バウヒュッテ広報・バウたんさん、以下同)

ゲーム部屋に快適なネット環境は必須条件
インターネット無料の物件は通信速度が遅い、個人での回線契約ができないなどの場合があるので注意が必要(画像/PIXTA)

防音性が高い物件を選ぶ&高速道路や線路、駅近の物件は注意

ゲームをプレーしたり配信をする際に、つい大きな声を出してしまうことがあります。また、ヘッドセットをしていると装着中は自分の声量はわかりにくいものです。特に夜中の音漏れは近隣トラブルの元なので、隣の部屋、上下階への騒音にならないよう壁、床、天井の薄さには気を付けて、防音性に優れた物件を選びましょう。木造より鉄筋コンクリート(RC)造の建物のほうが音は伝わりにくいですし、角部屋のほうが隣に迷惑をかける確率が減るのでおすすめです。

「ゲームをする上で声は出るものと考えて物件を選ぶと騒音トラブルなどに発展しにくいと思います。内見の際、壁をたたいて音が響くか確認したり、窓を閉めて外の音が聞こえるかをチェックするといいですね。配信を考えている方は、配信中に音が入らないよう上階の足音が聞こえないか時間を考えて内見したり、近くに高速道路や線路がある場合には外からの音を確認することをおすすめします。特に駅に近い場合は、アナウンスなどで配信場所が特定されることがあるので注意が必要です」

線路沿い・駅近物件は注意が必要
線路沿いは電車の音以外に、駅のアナウンスで場所を特定される可能性がある(画像/PIXTA)

広さは6畳以上がおすすめ

ゲームスペースと生活エリアを分ける場合、デスク、チェアなどを合わせて3畳程度確保できると快適なゲーム部屋をつくることができます。ワンルームかDKが分かれたほうがいいか、部屋の形が正方形か長方形かは個人の好みですが、ゲームエリアが3畳程度なら、生活エリアを合わせて6畳以上の部屋が理想です。また、家具や床、壁などの色はデバイスとの相性を考えて選びましょう。

窓のある6畳部屋
生活エリアも含めて6畳以上あるのが理想(画像/PIXTA)

ゲーミングマンションを選ぶのも方法の一つ

最近では、ゲーム好きの方に向けて考え抜かれた「ゲーミングマンション」という賃貸物件も登場し、注目されています。ゲーミングマンションは、最大10Gbpsといった超高速のインターネット回線があらかじめ用意されているのが大きな特徴です。

入居後に通信速度で悩む心配がなく、自身で工事を手配する手間もかかりません。また、楽器の演奏が可能なレベルの高い防音性能を備えている物件も多いため、時間を気にすることなくボイスチャットやゲーム配信に集中できる環境が整っているのもメリットといえます。

東京・神奈川・名古屋・大阪など首都圏を中心に増えているゲーミングマンションは、物件によってはデスクやチェアまで備え付けられている場合もあります。「手軽に理想のゲーム部屋をつくりたい」と考える方にとって、引っ越してすぐに快適な環境が手に入る、とても魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。

自分好みのゲーム部屋をつくるには?狭い部屋でも快適にするポイント

理想のゲーム部屋は、ただ機材を並べるだけでは完成しません。自身のプレースタイルや好みに合わせて、計画的に空間をつくり上げていくことが重要です。

ここからは、自分好みのゲーム部屋をつくる具体的なステップを紹介します。

レイアウトやコンセント位置などを考え、どんなゲーム部屋にしたいかをイメージする

ゲーム部屋づくりの最初のステップは、どんな部屋にしたいかという完成図を思い描くことです。いきなり家具を探し始めるのではなく、まず理想の空間を具体的にイメージしましょう。

例えば「黒を基調としたネオンが輝く近未来的な部屋」なのか「木目調の家具で統一したカフェのように落ち着ける部屋」なのか、目指すテイストは人それぞれです。ゲームに深く没頭できる暗めの空間にしたい、友人とのプレーや配信も考えて明るい雰囲気にしたいなど、自身の使い方に合わせて大まかな方向性を決めると、アイテム選びの軸が定まります。

具体的なイメージを固めるには、インターネットやSNSで検索し、たくさんの実例を見るのがおすすめです。さまざまな部屋を見ているうちに「こんな雰囲気が好き」という自身の好みがはっきりしてくるでしょう。

この段階では、まず部屋全体のコンセプトを固めることが重要です。具体的な色の使い方やおしゃれに見せるためのアイテムについては、後ほど詳しく解説します。

家具の大きさを測りレイアウトを考える

理想の部屋のイメージが固まったら、次はそれを実際の部屋にどう配置するかを考えてみましょう。この段階でとても重要なのが、部屋と家具のサイズの正確な計測です。メジャーを使って、部屋の縦と横の長さはもちろん、コンセントや窓の位置、ドアが開くスペースなども細かく測っておくと安心です。

その上で、これから買おうとしているデスクやチェア、すでに持っているベッドなどが、そのスペースにきちんと収まるかを確認します。

部屋のレイアウトは、自分がどんな生活をしたいかで考えます。どっぷりゲームにはまりたい人はゲームスペース中心のレイアウトを考えるといいですし、ゲームスペースと生活スペースを対角線に配置すれば、空間を区切れるのでリラックスタイムも快適です。また、配線がごちゃごちゃしないようコンセントの位置を確認してレイアウトを考えることも大事です。

パソコンやモニターなど、たくさんの電源が必要になるため、デスクはコンセントの近くに置くのが基本です。その上で、部屋の入り口やクローゼットの扉、ベランダへの通り道などをふさいでしまわないように、家具の配置を決めていきます。

10畳のゲーム部屋レイアウト例
ゲームスペースと生活空間を対角に配置したレイアウト例(10畳)(イラスト/青山京子)

アイテムをそろえる

レイアウトと配置計画が決まったら、次はいよいよ必要なアイテムを買いそろえる段階です。このとき、思いつくままに購入するのではなく、計画的に順番を決めていくのが失敗しないためのコツです。

まず、デスクやチェアといった大型の家具から選ぶことで、部屋全体のサイズ感やバランスが確定し、その後のアイテム選びがスムーズになります。

その後に、パソコンやモニター、マウスやキーボードといった周辺機器へと進めていくことで、サイズが合わなかったり、置く場所がなくなったりといったトラブルを防ぎやすくなります。

具体的にどのようなアイテムが必要になるかについては、後の章で一つずつ詳しく紹介します。

大きいアイテムから順に配置する

アイテムがそろったら、いよいよ部屋に配置していく作業です。このときも、買い物の順番と同じように「大きいもの」から置いていくのが、スムーズに進めるための重要なポイントとなります。

まずは、ベッドや本棚、そしてゲーム部屋の主役であるデスクといった、一番大きな家具から設置してください。これらを最初に決めた場所に置けば、部屋全体の骨格が固まり、残りのスペースがどれくらいあるかを確認しやすくなります。

大きな家具の配置が終わったら、次にゲーミングチェアを置き、パソコン本体やモニターをデスクに設置します。最後に、キーボードやマウス、ヘッドセットスタンドといった細かなアイテムを並べていけば、作業がスムーズに進むでしょう。

配線の整理をする

ゲーム部屋は電源コードやHDMIケーブル、USBケーブルなどさまざまなケーブルが使われます。配線がごちゃごちゃしていると、ほかがどんなにおしゃれでも景観を損なってしまいます。また、配線が絡まることでほこりがたまり、ほこりが湿気を吸収して電流を通しやすい状態になります。放置するとショートして発火するリスクがあるので、まめにほこりを掃除するか、ほこりから配線をガードする配線整理グッズを活用しましょう。

配線整理のポイントは、「束ねる」「隠す」「浮かせる」です。

束ねる

配線を束ねて整理します。結束バンドやマジックテープで外すことができるマジックタイ(配線ベルト)、複数のケーブルをひとまとめにできるケーブルカバーなどは100円ショップでも手に入るので、コードの長さや太さに合わせて選びましょう。

「壁に沿って配線を隠せる配線モールは見た目がすっきりする上、両面テープで壁に貼り付けられるので賃貸物件でも使用可能です。壁にテープ跡が残るのが気になる場合は、剥がせる両面テープを使ったり、マスキングテープを貼った上から両面テープを貼ったりするのがおすすめです。テープを使う際は、先に目立たない場所で試してから使用するとより安心です」

壁に沿わせた配線モール
カバーの色を壁や床の色に合わせると、配線モール自体が目立たなくなる(画像提供/バウヒュッテ)

隠す

配線専用の収納ボックスやかごなどに配線を集め、布で目隠しをする方法もあります。この方法だとケーブルにはほこりはたまりません。ただしボックスやかごの裏にほこりがたまるので、ときどきボックスやかご自体を掃除します。100円ショップで売っているペーパーボックスや、靴を購入したときの箱を利用するのもいいでしょう。

浮かせる

配線を浮かせることでほこりがたまりにくくなり、デスク周りがスッキリするので収納ボックスやオットマンを置くことが可能です。100円ショップで購入できるワイヤーネットなどで配線を浮かせて整理することができます。ワイヤーネットを使う場合はケーブルがむき出しになるので、ワイヤーネット自体をデスク下などの目立たない場所に設置するのがいいでしょう。

100円ショップのワイヤーネットに固定したケーブル
ワイヤーネットにケーブルを結束バンドなどで固定する(画像提供/バウヒュッテ)

遮音カーテンなどの対策のほか、防音テントも選択肢の一つ

物件の防音性はあるにこしたことはないですが、条件的にかなわない場合もあるでしょう。そんなときは遮音カーテンや防音カーペット、壁に貼る防音ボード、窓の隙間に貼る隙間テープなどで対策を行います。「これ以外にも4畳半程度の組み立て式の防音ルームを活用し、ゲーミングエリアを囲うのも一つの方法です。デスク周りに個室空間が作れるため、防音できる上に室内の生活感が消せるのでゲームに集中できます」

デスクの四方を囲って防音性を高められる防音ルーム
四方を囲うので、防音性はもちろんゲームに集中できるメリットがある防音ルーム(画像提供/バウヒュッテ)

狭い部屋でも快適なゲーミングスペースをつくるコツ

賃貸物件では納得のいく広さの部屋を借りることは難しいこともあります。狭い部屋でも快適なゲーミングスペースをつくるコツを聞いてみました。

1.部屋の角を有効活用する

部屋の角を活用すれば、床面積の無駄をなくせるだけでなく、壁面を収納に利用したり、照明を設置するなどスペースを有効に使うことができます。

2.テレビやソファなど大きな家電や家具を置かない

「パソコンでゲームをプレーするなら、モニター画面にテレビ用のチューナーをつなげばテレビとして使用できます。また、ソファを置かなくても、ベッドの上に背もたれクッションを置けば十分くつろぐことができます」

3.ロースタイルで圧迫感をなくす

「背の高い家具は置かず、ロースタイルの家具で圧迫感をなくすと部屋が広く見えるのでおすすめです」。ゲームエリアも低いデスクに座椅子などでロースタイルにすると、狭さを感じにくくなります。

4.ゲーミングベッドを活用する

「思い切って生活エリアとゲームエリアを一緒にする方法もあります。ゲーミングベッドを中心にパソコンや生活家電、デスクを配置すると、1日の生活がベッドの上で完結させられる上にスペースが最小限で済むので狭い部屋には有効です」

ゲーミングベッドとは、ベッドを中心としてデスクや収納棚などを機能的に配置し、ゲームも食事も就寝も全てをベッド周りで完結できるものです。

ゲーミング家具メーカーのBauhutteが提唱するゲーミングベッドは、まさに「秘密基地」のような空間。6畳ほどの広さでも快適なゲーム環境を実現する究極の省スペース術といえるでしょう。

生活エリアとゲームエリアを一緒にしたレイアウト
ゲーミングベッドを中心に衣食住を集約したレイアウト例(画像提供/バウヒュッテ)

5.縦の空間を使う

モニターの上にラックを置いて収納に利用する、モニターアームでモニターを上に設置するなど、縦の空間を活用するのもいいでしょう。「ロフトベッドにして、下にデスクを設置するのもスペースを有効活用できておすすめです」

おしゃれ!かっこいい! 自分好みなゲーム部屋にするコツやアイテムを紹介

ゲームができる環境が整ったら、次はいよいよ「見た目」にもこだわってみましょう。少しの工夫を加えるだけで、部屋はぐっとおしゃれで、友達に自慢したくなるような空間に生まれ変わります。

ここでは、部屋全体の色使いやごちゃごちゃしやすい配線の隠し方、雰囲気を盛り上げる照明の使い方など、誰でも簡単に取り入れられるコツを紹介します。

色・テイストに統一感を持たせる

「部屋の壁や床は部屋の70%程度を占めるとされています。おしゃれなゲーム部屋にするなら、空間の大半を占める壁・床に手を加えるのが効率的です。シールタイプの壁紙やクッションフロアなどのDIYキットを活用し、自分が持っているデバイスの色やテイストとそろえると一気におしゃれな空間になります。借りた部屋の壁や床が自分好みの色やテイストではなかったり、デバイスと相性が良くない場合にはDIYで自分好みにするのもおすすめです」

RGB照明を活用する

デバイスは黒や白が多いので、照明でアクセントをつけるとおしゃれな空間になります。「RGB照明を使用するとON時、OFF時でガラッと雰囲気を変えることができます。普段はOFF、ゲーム中はONにすれば、ゲームへの没入感も高まることでしょう。裏面にマスキングテープを貼って両面テープで壁につければ賃貸物件の壁でも安心です。100円ショップや量販店で売っているテープライトは好きな長さに切って使うことができ、単色のもの、リモコンで色や明るさが変えられるものなど種類もさまざまあるので、好みで使い分けるといいと思います」

また、「照明は光が顔に当たることで、配信の際に可愛く見えるメリットもあります」

照明をうまく使うことで気分が上がり、雰囲気も変えられる
顔周りに光が当たることでレフ板と同じ効果があり、顔色が良く見える(画像/PIXTA)

ベースは黒、白、グレーで、ポイントで色を入れる

ブルーやパステルカラーなど、最初から色が入ったグッズを取り入れるのもいいですが、ベースは白、黒、グレーなどのベーシックな色にして、RGB照明や小物類などポイントで色を入れるのがおすすめです。

「高価なデバイスや家具など、すぐに買い替えられないものはベーシックな色にすれば、飽きたり好みが変わったとしても、照明やグッズの色を変更するだけで簡単に雰囲気を変えることができます」

生活感を出さない工夫をする

せっかくかっこいい機材をそろえても、普段の生活で使うものが丸見えだと、どこか残念な印象になってしまいます。おしゃれなゲーム部屋をつくるには、この「生活感」を上手に隠すのが重要です。

例えば、ティッシュの箱にはおしゃれなカバーをかけたり、ごみ箱はデスクの下の見えにくい場所に置いたりするだけでも、印象は大きく変わるでしょう。普段あまり使わない小物や書類などは、扉付きの棚やデザインのよい収納ボックスに入れてしまいます。

先述の通り、特にたくさんのケーブル類はごちゃごちゃして見えてしまうため、専用のボックスにまとめたり、チューブで束ねたりしてスッキリさせるのが重要です。一方で、フィギュアや好きなゲームのパッケージといった「見せたいもの」は、積極的に飾ってください。

ゲーム部屋に必要なものを買いそろえよう

ここまでゲーム部屋のつくり方のコツを見てきましたが、ここからは具体的に「どんなアイテムがあると便利か」を一つずつ見ていきましょう。

パソコンやモニターはもちろんですが、それ以外にも、ゲームプレーをより快適で楽しいものにしてくれる便利なグッズがたくさんあります。長時間座っても疲れにくい椅子や、手元を明るく照らすライトなど、あなたのゲームライフを豊かにしてくれるアイテムを紹介します。

デスク

「デスクは部屋の形状やサイズに合わせて購入しましょう。黒いモニターに合わせて黒にするか、ナチュラルな木目にするか、最近人気の白にするかで部屋の雰囲気が変わるので、好みのものを選びましょう。傷が気になりだしたり、好みが変わったりした場合は、デスク天板にリメイクシートを貼るなどして雰囲気を変えてもいいでしょう」

デスクはモニターが1台か2台かによって必要な横幅が変わります。また、奥行きのないデスクだとマウスの可動域やモニターとの距離が狭く使いづらいので、大きめを選んだほうが快適です。ゲーミングデスクはベーシックなものなら1万~3万円弱程度、電動で高さが変えられるなど機能がプラスされると費用が加算していくことが多いです。

電動で高さの昇降ができるゲーミングデスク
天板は縦横ともに余裕があるサイズが使いやすい(画像提供/バウヒュッテ)

ゲーミングチェア

ゲーミングチェアは長時間ゲームをプレーする方向けに設計されているため、身体への負担が少ないとされています。

「最近はリビングに置いても違和感がないもののほか、黒、白以外にピンクやラベンダーなどの色や、低身長に対応した小さめサイズ、座椅子タイプなど、さまざまな種類が販売されています。一般的なゲーミングチェアだと2万~4万円程度、ソファタイプのゲーミングチェアだと5万~6万円程度で購入できるものが多いです」

ほかにもカバーが取り外せて洗えるものやアームレストが前後・左右・上下に調節できるもの、リクライニング角度が深いものなど機能もさまざまです。自分の好みやゲームスタイルに合ったものを選びましょう。

ピンクと白のゲーミングチェア
インターネットで購入する際は、製品の推奨身長を確認しよう(画像提供/バウヒュッテ)

ヘッドセット

ゲーム内の音声が正確に聞き取れるヘッドセットは、背後からの足音を聞き取ることが重要なシューティングゲームなどでは必須のアイテムです。友達とボイスチャットを行ったり、配信を行う場合にはマイクも必要です。有線か無線か、立体的な音を楽しめるサラウンド機能が付いているかなど、人によって求める機能は異なります。店頭でフィット感を試したり、友達におすすめを聞くなどして、自分に合ったヘッドセットを見つけてください。

ゲームに必要なヘッドセット
マイクをオフにできるミュート機能や、マイク位置の調節機能があると便利(画像/PIXTA)

チェアマット

ゲーミングチェアはサイズが大きく重いため、床にかかる負荷も大きいです。
「キャスターで床が傷付いたり凹んでしまう可能性があるので、賃貸物件でチェアマットは必須です。黒や木目、透明など、デスクやデバイスの色やサイズに合わせて選びましょう」

チェアマットはプレー中に床に伝わる振動を軽減するため、マンションなどでは下の階への騒音対策に有効です。ドリンクをこぼしても汚れをさっと拭き取れる撥水タイプもおすすめです。

デスクの下にも敷けるチェアマット
椅子が動いてもずれないよう裏に滑り止めがついていると、ゲームに集中できる(画像提供/バウヒュッテ)

モニターライト

モニターライトはモニターの上に取り付けて、キーボードを照らしてくれるライトです。種類によってはモニターの後ろ側も照らしてくれるので、おしゃれな雰囲気づくりに欠かせません。また、モニターと手元の明るさの差がなくなるので目の負担が軽減されるほか、画面の上から下に向けて照らすために目に直接光が入りにくく、室内灯に比べてまぶしさを感じません。省スペースで設置できるため、デスク周りにものを置きたくない人にもおすすめです。低価格なものだと5000円程度から販売されています。

デスクが広々使えるモニターライト
自動調光、自動点灯・消灯などが可能なモニターライトもある(画像提供/BenQ)

モニターアーム

モニターアームはデスクにアームを固定することによりスタンドなしでモニターを使用できるので、デスクの上がすっきりします。ほかにもモニターを目線の高さにそろえられ、猫背になりにくい快適なPC環境が整えられます。モニターを2枚支えるアームだと、1万~3万円程度で購入することが可能です。

デスクに設置したモニターアーム
事前に対応できるモニターのサイズ・重量を確認しておこう(画像提供/バウヒュッテ)

足置き(オットマン)

「背の高い人は一般的なサイズのゲーミングチェアでは足が窮屈に感じることがあります。オットマンがあると、足をゆったり伸ばす・あぐらをかくなどの体勢が取れて快適です。もちろん背の高い人でなくても足の上げ下げを行うことで、適度に姿勢を変えリフレッシュできます。ゲームの周辺機器や漫画などを収納できるオットマンは、収納が少ない部屋では重宝します」

ットマンの上であぐらをかいてプレーする男性
足を伸ばしてリラックスできるほか、あぐらをかいてプレーできるオットマン(画像提供/バウヒュッテ)

ゲーム部屋をつくる予算はどのくらい?

基本的なゲーミングセットなら、もちろん商品によって変動はあるものの、10万~15万円程度で購入することができます。

「機能やデザインなど、こだわる部分で値段は変わります。さまざまな考え方がありますが、大きなスペースを占めるデスク、チェア、チェアマットなど最低限のセットを最初に用意して、プレーする中で必要だと思ったアイテムを付け加えていくと、より理想に近いゲーム空間を作れるのではないでしょうか。買い替えが難しいデスクやチェアは、ケチらず理想のものを用意するのがいいと思います」

基本のゲーミングセット
デスク、チェア、チェアマット、デスクラックなどがそろった5点セット(画像提供/バウヒュッテ)
まとめ

快適なゲーム環境は物件選びから。高速なネット回線と周りを気にせず楽しめる防音性の高い部屋を選ぶ

理想の部屋は計画的につくる。まずは完成形をイメージし、家具の配置を考えてからアイテムをそろえるのが成功のコツ

部屋に統一感を持たせ、配線をスッキリさせることがおしゃれへの近道。照明を工夫すれば、さらに雰囲気がアップ

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取材・文/SUUMO編集部 イラスト/青山京子さん
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