朝晩グッと冷え込んで、いよいよ季節が冬に向かっているのを感じますね。寒くなるといろいろおっくうになってくるものですが、今回はそのなかでも“家事”に注目。水は冷たいし、お湯を使えば肌が荒れてしまう。部屋もなかなかあたたまらない……。そんなお悩みはありませんか? 冬の家事の大変さについて、アンケートをとってみました。
寒い時期につらい家事No.1は「皿洗い」!
20代〜60代の男女に、まずは「寒くておっくうになる家事」について聞いてみました。さっそく見ていきましょう。
Q1.冬場の室内の寒さでおっくうになる家事は何ですか?(複数回答)
第1位 皿洗い(56.3%)
第2位 窓拭き(52.7%)
第2位 バスルームの掃除(52.7%)
第4位 ベランダの掃除(38.4%)
第5位 トイレ掃除(31.3%)
第6位 庭掃除(30.4%)
第7位 料理(29.5%)
第7位 キッチンまわり(コンロやシンクのなど)の清掃(29.5%)
第9位 リビングや個室の掃除(26.8%)
第9位 玄関の掃除(26.8%)
「皿洗い」「窓拭き」「バスルームの掃除」が、上位3項目を占め、どれも大変だと感じている人が50%以上となりました。1位の「皿洗い」と2位の「バスルームの掃除」は、毎日の家事として代表的な水仕事。一方、同率2位の「窓拭き」は毎日の家事ではありませんが、年末の大掃除もあり、冷たい外気にさらされるために「たまにでもイヤだ!」と強く感じるのではないでしょうか。
次に、家事が大変だと感じる理由を具体的に聞いてみました。冬場の家事全般にいえることで
・手がかじかむ(52歳・男性)
・寒くて体が動かず、思うような動作ができないので、家事がはかどらない(36歳・女性)
というコメントが多かったです。寒さで手足がかじかむのはもちろんイヤだけど、作業効率が落ちることもストレスですよね。
第1位の皿洗い(56.3%)に関しては、
・お湯で食器を洗うが、真冬の早朝に給湯器を使おうとするとなかなかお湯が出ない(53歳・女性)
・温水で手荒れがひどくなっていやだ(60歳・女性)
・皿洗いは、冷たい水に触れなければならないだけでなく、手のひび割れが痛い(42歳・男性)
という声がありました。お湯が適温になるまでに時間がかると、不便ですし家事効率も下がります。お湯を使う頻度が高い冬は、手荒れとケアの繰り返しにもなりがちですよね。あかぎれやひび割れまでできてしまうと、洗剤や調味料が指にしみる……家事がさらにイヤになってしまいそうです。
第2位の窓拭き(52.7%)では、
・直接外に出ての作業のため寒さに耐えなければならないから(60歳・男性)
・窓の結露でカビが繁殖しやすくなり、すぐ汚くなる。窓を開けなければならないので寒い(27歳・女性)
・雪国なので窓は外からは拭けないし、室内は水滴がたまりやすいから(57歳・女性)
というコメントがありました。窓を掃除するためにはどうしても窓を開ける必要があります。外も内も冷たい空気にさらされながら、かじかむ手で窓拭きをするのはとても大変。冬は乾燥の季節ですが、結露対策はそれとは別として考える必要があるようです。
冬場のお風呂場は寒い! バスルームの掃除(52.7%)も上位に!
第2位のバスルームの掃除(52.7%)では、
・風呂場が寒いことに加えて水が冷たい(60歳・男性)
・脱衣所の掃除。部屋が寒くて暖房器具もないので(55歳・女性)
・浴室が冷えているしスポンジでゴシゴシしているとき足と手の指先がすごく冷たくなるので(38歳・女性)
という悩みがあるようです。バスルームと脱衣場は特に部屋自体が寒くなりがちな場所です。バスルームは場所柄、置き型の暖房器具は設置しづらいため、簡単に改善することはむずかしいようです。多くの方が冬場の家事で苦労していることがうかがえるアンケート結果となりました。
【画像1】冬場の家事で風邪をひかぬよう注意(画像:fotolia)
DIYで改善する!? 冷気を防ぐ工夫はいろいろあるけど……
冬の家事のお悩みを解決するために、皆さんは次のようなDIYリフォームを試しています。
・じゅうたんやラグマットを敷く(47.3%)
・小さな暖房器具を置く(29.9%)
・防寒カーテンをつける(11.6%)
足元の冷気を防ぐ対策が多いようですが、あくまでも暫定的なもので、根本的な寒さ解決にはならないのが現状……。また、リフォームで寒さ対策をした方は、次のような施工をされているようです。
・二重窓にした(10.7%)
・エアコンを追加で設置した(9.8%)
このようなリフォームは確かに部屋の中を暖かくしてくれます。二重窓は冷気が入り込むのを防ぐだけでなく、騒音を抑えるのにも効果的です。
あったか&省エネ! 断熱リフォームとは?
室内にいても辛い冬の寒さ、夏の暑さを根本的に解決してくれるのが「断熱リフォーム」。断熱リフォームとは壁面や床下に断熱材を敷き詰め、家の中を暖かく(涼しく)保つ方法です。暖房で温めた熱の発散を防ぐので省エネ効果も期待できます。
例えばバスルームの場合、浴室の基礎部分に断熱材を敷くことで、床からの冷えや浴槽の温度低下を防ぐことができます。加えて保温性の高い最新の浴槽を導入すれば、寒い日でも追い焚きせずに長時間適温を保てて経済的です。これら断熱リフォームによって、お風呂掃除の辛さが軽減されるほか、入浴中も快適に過ごせるようになります。
先に挙げた二重窓も窓から冷気が入り込むのを抑え、家の暖房・冷房効率をぐっとアップさせてくれる上、工事が比較的短期間で完了するため、人気のある断熱リフォームのひとつです。
【画像2】床裏からの冷気をシャットアウトする『ほっカラリ床』(画像提供:TOTO株式会社)
まとめ
冬場の冷えはただ単に寒いというだけでなく、寒くて寝付けなかったり、寒暖差によるヒートショックなど、健康に影響を与える心配も。お子さんやお年寄りがいるご家庭なら、なおさら気を使うところかもしれません。これを機に断熱リフォームについて、家族みんなで検討してみてはいかがでしょうか?
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●画像提供
・TOTO株式会社
●調査概要
・調査期間:2016年10月20日~2016年10月25日
・調査方法:インターネットリサーチ
・対象:全国に居住する20歳~69歳の男女
・有効回答数:男女224名