マンションor一戸建て726人の選択 2011

最終更新日 2022年03月17日
マンションor一戸建て726人の選択 2011

マンション・一戸建て購入の決め手ベスト10

このランキングは、マンション・一戸建ての両方を検討した購入者に、何が決め手となったかを尋ねたもの。それぞれの魅力が明らかになった。

インターネット調査 調査時期:2011年4月8日~4月13日 調査対象:全国でマンション・一戸建てを購入した726人

マンション派

1位 セキュリティ面が安心

  • 共働きなので帰宅時間までの子どもの在宅時の安全を考えて決めた。
  • 防犯カメラが付いているから。個人で付けるのは費用がかさむ。
  • 玄関のドアとベランダの戸だけ閉めればすぐに外出できるから、戸締りがラク。

2位 利便性の高い地域で暮らせる

  • マンションが便利なエリアにあるおかげで、生活必需品の買い物にかける時間を減らすことができた。
  • 病院、薬局などが近いので、安心して暮らせる。
  • 都市部に近いので夫の通勤がラク。車が必要ないので、老後も安心。

3位 管理・メンテナンスがラク

  • 管理員がいるので、共用部の掃除が行き届いている。
  • 管理会社がタイミングよく大規模修繕等の提案をしてくれるのでラク。
  • 一戸建ては、庭の手入れ、窓ガラス拭きが必須だが、タワーマンションならやってもらえる。

4位 最寄駅の近くに住める

  • 仕事が忙しく、深夜に帰宅することもあったので、「駅から徒歩圏」が決め手に。
  • 最寄駅である地下鉄駅は、繁華街に出やすく、出掛けるのがおっくうにならない。
  • 駅からの道には店舗が多く、夜でも安心して歩ける。

5位 一戸建てより安い

  • 似た条件の一戸建てより500万円安かった。
  • マンションと同じ予算で一戸建てを探したら、不便な地域にしかなかった。

6位 構造がしっかりしている

  • 耐震構造、耐火構造であるうえに、耐久性も高い。
  • 免震構造なので、地震が起きたときも、家の中の物が落ちなかった。

7位 日当たりが良い

  • 高層階なので、日当たりは申し分ない。
  • 角部屋のため、南と東方向に日光を遮る建物がなく、とても明るい。

8位 眺望が良い

  • 8階住戸なので、花火大会を部屋から鑑賞できる。
  • タワーマンションは、外からの視線を気にせずに暮らせるのも魅力。

9位 ゴミ出しなど生活がラク

  • いつでも捨てられるので、ゴミ用のスペースが不要。生ゴミの臭いもこもらない。
  • キッチンのディスポーザーも魅力。

10位 貸しやすい、住み替えしやすい

  • 駅近ファミリー向け物件が希少なエリアは、賃貸の需要もある。
  • 住み替えを考えると、マンションのほうが身軽かと思う。

マンションは「便利」「楽」がキーワード!
ランキングからは、マンションを選んだ人が、「便利」「ラク」という言葉に象徴される利便性や合理性、効率の良さなど、実質的なメリットを決め手にしたことが伝わってくる。なお、関西エリアのみの集計では、「希望の間取りプランがある」「フラットなので階段の上り下りなどがなくてラク」もランクインした。

マンション購入者の平均像
グラフ

■ 購入物件の間取りの割合
●購入時の年齢:36歳
●同居人数:3.1人
●世帯主の通勤時間:37分
●購入価格:3332万円
●専有面積:84.12m2

【注意】マンションにはこんな落とし穴も…
●エレベーターが1基しかないため、朝の通勤・通学時間帯はイライラ。
●新聞を1階エントランスまで取りに行かないといけないのが面倒。 セキュリティの関係で、牛乳の宅配もあきらめた。
●管理費や修繕積立金がかかるので、月々の負担が重い。
●管理組合の理事の順番が回ってくると思うと気が重い。

一戸建て派

1位 上下階の騒音に悩まされない

  • マンションで上階からの生活騒音に悩まされたから。
  • 子どもの睡眠中、上の階からの「ドンドン」という音にいつもイライラ。苛立ちから解放されたかった。
  • 一戸建て育ちなので、上下階の騒音は経験したくなかった。

2位 自分の土地が所有できる

  • 建物が傷んだら、建て替えが可能。
  • 将来、娘に土地を残してあげられる。
  • ローンを払い終わっても、土地が残る。
  • 家屋の価値がなくなっても土地の価値は残ると考え、将来性のある土地を購入して、注文住宅を建築。

3位 駐車場代がかからない

  • マンションだと、ローン完済後も駐車場代を半永久的に払い続けることに。
  • 車を2台所有しているが、2台分の駐車場代は払えない。
  • 十分な駐車スペースがあるため、大勢の来客もOK。来客の駐車場代も節約できた。

4位 周りの家に気を遣わずに済む

  • 子どもにも気兼ねなく家で飛び跳ねて遊んでほしかった。
  • 以前のマンションで、娘のピアノに苦情がきたので。
  • 子どもが夜泣きする度に周囲に気を遣うストレスはイヤ。
  • 好きな音量で思い切り音楽鑑賞したいから。

5位 管理費や修繕積立金がかからない

  • ローン完済後は固定費ゼロに。
  • マンションは、管理費・修繕積立金がかかるため、毎月の出費は少し高めの一戸建てと同等。

6位 一戸建てのほうが資産価値が高いと思う

  • 建物が古くなっても土地が残るので。
  • マンションよりも、土地の持ち分が多いので、資産価値の目減りが少ないと思う。

7位 好きなようにプランをつくれる(注文住宅の場合)

  • 子どもにアレルギーがあるので、自然素材を使った家に住みたかった。
  • 老後のことを考えて、バリアフリーにしたかった。

8位 自分の庭がある

  • DIYや自転車のメンテナンスなどを行うスペースがとれる。
  • 家庭菜園をつくり、無農薬野菜を育てて収穫することができる。

9位 十分な広さがある

  • 友達や親類などが遊びに来ても、全員、泊めてあげられる。
  • 部屋数も十分あり、屋上があるため、子どもも遊ばせやすい。

10位 日当たりが良い

  • 南東角地なので、2方向から日照が。
  • 窓が多いので、全室とも日当たり最高。
  • 家族全員の布団を一気に干せる。

一戸建ては「安心感」「自由度」が決め手に
ランキングからは、一戸建てを選んだ人が、土地を所有することで得られる安心感やステイタス、管理費や気兼ねなどに縛られずに済む自由さや開放感を決め手にしたことが伝わってくる。関西エリアのみの集計では、「静かな環境で暮らせる」もランクインし、便利な立地のマンションとの違いが際立つ結果に。

一戸建て購入者の平均像
グラフ

■ 購入物件の間取りの割合
●購入時の年齢:36歳
●同居人数:3.5人
●世帯主の通勤時間:45分
●購入価格:3886万円
●建物面積:143.21m2
●土地面積:182.24m2

【注意】一戸建てにはこんな落とし穴も…
●庭の手入れが大変。庭が広いと、草抜きは1日では終わらない。
●窓が多くて大きい分、結露が多い。冷暖房代などの光熱費も予想以上。
●旅行などで、長期不在にするときの防犯が不安。
●通りや隣や向かいの家からの視線が気になり、カーテンを全開にできない。
●3階建ての一戸建てなので、階段の上り下りが大変。

マンション・一戸建てお金の面ではどう違う?

マンション・一戸建ての住み心地や魅力が分かったら、次は出費の面で比較してみよう。ここでは、同じ価格のマンションと一戸建てを購入した場合、それぞれいくらの出費になるかを試算してみた。

表

購入時にかかるお金

購入時にかかるお金はマンションのほうが安く済む

まず、住宅を購入するときにかかる費用を試算して合計したのが下の表。一戸建てが約400万円なのに対して、マンションは40万円ほど安い。それは、マンションのほうが土地の持ち分が少ないため登録免許税が安くなることに加えて、構造の違いから特約火災保険料にも差が出るため。購入時の出費はマンションのほうが少なく済む傾向があるのだ。

表
【Column】資産価値はどちらが高い?

下のグラフは、購入後、それぞれの建物価値の減り方を一定の条件で試算してみたもの。あくまでも理論値ではあるが、一戸建てのほうが速く建物価値が下がるものの、25年後あたりから土地価格水準程度で横ばいになること、マンションは一戸建てよりも長期にわたり、緩やかに建物価値の減る傾向が見てとれる。実際には、エリアや需要・物件自体の特性、土地・建物の価格割合などの要素にも左右されること、リフォームなどで建物価値が回復することもあり、一概にはいえないので、一般的な傾向として押さえておきたい。

試算前提、マンションと一戸建て 経年減価後の建物価値比較

入居後30年間でかかるお金

マンションは、管理費などの固定費が大きな出費に

下表は、入居後、ローンを完済するまでの30年間にかかる費用。一戸建てのほうが1000万円近く安く済んでいるのは、マンションだと払い続けなければならない管理費と修繕積立金、駐車場代が、一戸建てでは不要なため。とはいえ、一戸建ては自分でメンテナンスを手配しなければならず、一般的にマンションより光熱費がかかることも忘れずに。

表

トータルでかかるお金

トータルでは一般的にマンションのほうが出費が多い

今回の設定では、総額で一戸建てのほうが1000万円近く安く済む結果となった。だが実際の出費額は、個々の物件の条件や暮らし方、メンテナンス費のかけ方にも左右されることを覚えておきたい。

表
それぞれの良さ、出費を知った上で自分なりの「決め手」を探そう!
「便利」で「ラク」な暮らしができる半面、出費がかさむ傾向があるマンションと、「自由」で「安心感」があるだけに、責任が伴う一戸建て…。どちらを選ぶかは、あなたの価値観次第だ。そのためには、新しいマイホームでどんな暮らしをしたいか。そして、資金計画から考えると、どちらを選ぶのが妥当なのか。自分なりの「軸」を定めておくことも必要だ。そのうえで、先輩購入者たちの体験談や、今回の試算結果を踏まえ、自分なりの「決め手」を見つけてみよう

この記事は、2022年3月17日現在の情報です

賃貸物件を探す
引越し見積もりをする
中古一戸建てを探す
新築マンションを探す
土地を探す
新築一戸建てを探す
中古マンションを探す
注文住宅の会社を探す
リフォーム会社を探す
売却査定する
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
取材・文/日笠由紀 取材協力/一般財団法人日本不動産研究所 税務監修/タクトコンサルティング イラスト/黒崎玄
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る