住まいを買う 情報の見方

性能が良い

長期優良住宅

耐震性や省エネ性、劣化対策など住宅性能が高く、長く住める良質な住宅で、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づく認定基準を満たすことを証明する書面が存在する。
認定には「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」「バリアフリー性」「省エネルギー性」「居住環境」「住戸面積」「維持保全計画」「災害配慮」の項目でそれぞれ一定の条件が必要。

低炭素住宅

断熱性能やCO2排出削減など、省エネ性の高い住宅であると認定された住宅。住宅ローン減税等の優遇を受けることが可能。
「都市の低炭素化の促進に関する法律」の規定に基づく低炭素建築物新築等計画認定通知書が存在する住宅。

証明書類あり

住宅性能評価書あり

住宅品質確保法に基づき、国に登録された第三者機関によってあらかじめ定められた項目・基準により、住宅の性能を評価した書面。この書面があれば、住宅ローン控除や地震保険料の優遇を受けられる可能性や、建設住宅性能評価書が交付された住宅に万が一トラブルが起きても専門的な紛争処理機関を利用可能といったメリットがある。

住宅性能評価書には「設計住宅性能評価書」「建設住宅性能評価書」の2種類があり、「設計住宅性能評価書」は設計段階で住宅の性能を評価した書面である。「建設住宅性能評価書」は新築住宅用と既存住宅用の2種類があり、新築住宅用は施工・完成段階での性能を評価した書面、既存住宅の場合は現況検査や個別性能に基づき評価された書面であり、それぞれの評価書で項目が異なる。

建築後の完了検査済証あり

「建築確認完了検査済証」か「建築基準法適合状況調査報告書」のいずれかの書面が存在する物件。

「建築確認完了検査済証」とは、住宅などの建築物が、着工前に審査された「建築確認」の申請通りに建築されていることを証明した書面。
※建物の着工前に、その建築物が建築基準法等に適合していることを、行政・指定建築確認機関が審査する行政確認を「建築確認」という。

「建築基準法適合状況調査報告書」とは、上記の「建築確認完了検査済証」がない中古住宅が対象で、建築基準法をはじめとする建築関連規定に適合しているか指定確認検査機関が調査した報告書(現時点での適合・不適合の箇所・内容については報告書に記載される)

耐震基準適合証明書あり

現行の耐震基準に適合していることを証明する、建築士や指定確認検査機関などが発行する書面がある物件。築20年以上の木造住宅・築25年以上のマンションで住宅ローン減税などの税制優遇を受けるために必要な書類の一つ。

インスペクション(建物検査)報告書あり

建築士などの専門家が行ったインスペクション(建物検査)の報告書。
※国土交通省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン」に則り実施される。

その中古住宅について、「何か欠陥等の問題・リスクがないか」、「修繕が必要な箇所や掛かる費用はいくらか」などを確認できるため、その住宅を安心・納得して購入するための判断材料になる。

新築時・増改築時の設計図書あり

新築・増改築時のいずれかの設計図書がある物件。設計図書は、主に平面図・立面図などの図面類と仕上げ表などが作成されることが多く、どのような住宅を建築するのかを着工前に明らかにするための資料となっている。どの書類があるのかは物件により異なる。
設計図書があると、リフォームの際などに住宅の図面を正確に把握できるため役立つ。

修繕・点検の記録あり

建物の維持に関わる項目についての、住宅の点検時期・内容・結果などの記録。過去のメンテナンス状況や、修繕箇所などを把握できる。
※中古マンションは専有部分についての記録

瑕疵保証あり

瑕疵保険(国交省指定)による保証

既存住宅売買瑕疵保険の検査基準に適合判定されたことを示す書面がある。既存住宅の瑕疵担保責任保険に加入すれば、瑕疵(欠陥)発見時に補修費用等の保険金を請求できたり、住宅ローン減税等の優遇を受けられる等のメリットがある。
買主の費用負担で加入可能な物件(保証利用可)と、引渡し時に加入済みで買主の費用負担がない物件(保証付)がある。

瑕疵保証(不動産会社独自)

中古住宅において、建物についての瑕疵(欠陥)が発覚した時に、不動産会社独自の保証システムがついている物件。
マンションの場合は、「給排水管」「雨漏り」「水回り等の設備(浴室・キッチン等)」等の保証となる(いずれも専有部の保証。ただし、場合によっては共用部の補修がなされた上でないと保証されない場合がある)。 一戸建ての場合は、「給排水管」「雨漏り」「建物構造上主要な部位の木部腐食 」「シロアリ」等の保証となる。
具体的な保証内容は、不動産会社ごとに異なるため、詳細は不動産会社に問い合わせください。

資金面の優遇制度あり

長期優良住宅

耐震性や省エネ性、劣化対策など住宅性能が高く、長く住める良質な住宅で、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づく認定基準を満たすことを証明する書面が存在する。
認定には「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」「バリアフリー性」「省エネルギー性」「居住環境」「住戸面積」「維持保全計画」「災害配慮」の項目でそれぞれ一定の条件が必要。

低炭素住宅

断熱性能やCO2排出削減など、省エネ性の高い住宅であると認定された住宅。住宅ローン減税等の優遇を受けることが可能。
「都市の低炭素化の促進に関する法律」の規定に基づく低炭素建築物新築等計画認定通知書が存在する住宅。

フラット35・S適合証明書あり

「フラット35」「フラット35S」を利用する場合に必要で、住宅金融支援機構の定める技術基準に適合していることを証明した書面。
「フラット35」は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する長期固定金利住宅ローンで、長期のライフプランを立てやすく、保証料・繰上返済手数料がかからない等のメリットがある。「フラット35S」は、住宅が一定基準を満たす場合(耐震性、省エネ性等)、フラット35の借入金利を一定期間引き下げる制度である。
なお証明書には有効期限があり、中古一戸建ては現地調査日から1年以内。中古マンションは竣工5年以内の場合は同調査日から5年以内、竣工5年を超える場合は同調査日から3年以内である。

省エネ性能表示

省エネ性能ラベル

省エネ性能の高低を比較検討できるようにするために導入されたラベル。2024年4月から売主・貸主・サブリース事業者に広告時にこのラベルを表示することが努力義務化されています。
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/

再エネ設備あり

太陽光等の再生可能エネルギー源を利用して、電気等のエネルギーを創り出す設備が設置されている状態。太陽光発電設備、太陽熱利用設備、バイオマス利用設備等が該当。これらの設備を導入することで家庭内で使用するエネルギーを実質的に削減することができます。

エネルギー消費性能

国が定める省エネ基準から、どの程度消費エネルギーを削減できているかを見る指標(BEI)を星の数で示しています。新築時の省エネ基準は削減率0%以上(★1つ)で達成、以降★1つごとに10%削減を示します。またキラ★は太陽光発電などの再エネ設備による削減分を示します。再エネ設備のない住宅は★なし~★4つの5段階評価、再エネ設備がある住宅は★なし~★6つの7段階評価となります。
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/energy.html

断熱性能

「建物からの熱の逃げやすさ」と「建物への日射熱の入りやすさ」の2つの点から建物の断熱性能を見る指標を7段階で示しています。新築時の省エネ基準は4で達成となります。
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html

ZEH水準

現行の省エネ基準よりも一段高い省エネ水準。遅くとも2030年にこのZEH水準が最低の省エネ基準となるため、「誘導水準」とも呼ばれます。エネルギー消費性能が★3以上(基準より20%以上の削減率)かつ、断熱性能が5以上でこの水準の達成となります。

目安光熱費

ある設定条件の下で、想定される年間の光熱費の目安額を示すものです。住宅の省エネ性能に基づき、算出された電気・ガス等の年間消費量(設計二次エネルギー消費量)に、全国統一の燃料単価を掛け合わせ、年額の光熱費の目安額を算出したもので、実際の光熱費とは異なります。
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/utility_costs.html

ネット・ゼロ・エネルギー

省エネ化によって使用するエネルギーを削減した上で、さらに太陽光発電などでエネルギーを創り出し、使用するエネルギーと創出するエネルギーを差し引きして、実質ゼロ以下となる住宅を指します。
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/net_zero_energy.html

BELS

「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称。建物の省エネ性能を第三者が認証する制度の1つです。
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/bels/bels.html

その他

空き家バンク登録物件

空き家・空き地の有効活用や地方への定住促進のため、地方公共団体などが、物件情報や住まい手の情報を登録するサイトを設けるなど、双方のマッチングを促進する制度に登録されている物件。地方公共団体により、利用条件があったり、改修などの補助金制度を設けているところもある。