長期許容応力度

長期許容応力度(チョウキキョヨウオウリョクド)の意味・解説

長期許容応力度とは、屋根荷重のような固定荷重や家具などの積載荷重に対する許容応力度を「長期許容応力度」という。ちなみに「許容応力度」とは、構造体の各部材に生じる抵抗する力(応力)の限界点のこと。
建物自体の固定荷重や積載荷重が長期間加えられると、部材はじわじわと変形を続け、それに伴って部材の耐力はどんどん減少していくことになる。そこで建築基準法では、50年間、固定荷重や積載荷重がかかり続けても大丈夫なように、基準強度(部材の種類や等級ごとに定められた強度の下限値のこと)を1/3倍した値を長期許容応力度として、構造設計時に用いることと規定している。
ただし、構造用合板に関しては、断続的な湿潤状態など含水率についての調整係数(強度4/5、弾性係数9/10)を加味することが推奨されており、上記の長期許容応力度に1.1倍、また3カ月程度の積雪に対しては、1.43倍した値が適用される。

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